横浜・港南中央で学習や発達に特徴がある子どもを支援する塾 びすぽうく

”教室の”困った”を”わかった!”へ。子ども・保護者・学校の先生、みんなが元気になるために実践経験をもとにしたつぶやき

今年のまとめ

2018-12-29 18:22:16 | 発達や学習が心配
たった今、「小掃除(笑)」を終えました!

今日で仕事納めです。

・・・といってもまた数日したら、「仕事始め」ですが


私にとっても塾にとっても本当にいろんなことがあった「一年」でした。

特に今年は、いろいろなところと塾が「線」になってきたことを感じました。

子どもを取り巻く「環境」が、「方針を一致」してまたは「分業」していくことで

ハーモニー」がとれてくるのだと改めて感じました。

そして、何より、いろいろな支援を考えていて、

「結局それは子ども自身にとってどうだったのか?」

ということを何度も何度も振り返りました。

たくさんプリントをさせることがその子にとって意味があるのか。

一つのことを何回繰り返せば、その子が学習の定着をするのか。

その方法は「私の方法」なのか、「その子の方法」なのか。

どんなことばで伝えたら「その子にとって」分かりやすいのか。

つまり、

学習支援をするときの「主語」は「子ども」になっているのか

これは、来年も常に振り返りつつ、進んで行きたいと考えています。


新しい年に新しい希望がそして前進がありますように。

皆さまよいお年を。


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担任の「お墨つき」が安心を生む

2018-12-29 09:23:34 | 発達や学習が心配

ハローウィンの翌日ショッピングモールを歩くと、

なんとクリスマスの飾りになっていました!

一晩で店員さんたちが「衣替え」したんですね。

すごい・・・。

今日は、「さりげなく」担任の先生が特別支援を行うことの意義に

ついて。

教科書を読んでいて、漢字がよく見えなかったり、

行がずれてしまったり、文末が正確に読めなかったりするお子さんには、

こんな道具が効果を上げることがあります。





教科書の上に置いてみるとこんな感じ。





上の下敷きは、色画用紙をラミネートしたもの。学校で簡単に作れます。

下は、1.5倍の大きさに見え、かつ行の中心に色がついていて、行ずれを防ぐルーペです。

塾でもかなりの子がこれで「音読」が楽になりました。

では、全員が教室で使っているかというと・・・・

「・・・出せない」

みんなと違う道具なのでみんなの前では使えない。

家で宿題のときだけ使う子が多いようです。

遠視の子はお手元(教科書やプリント)が見えにくいのですが、

「眼鏡」さえも、かけていない子が多いために授業中も

「かけられない」ということもあるようです。

担任をしていたとき、連絡帳で

「うちの子が眼鏡をかけるのを恥ずかしいと言っています。

他の子になんか言われるのが嫌なようで。」という連絡を

何回ももらいました。私自身、眼鏡使用者なので、

そんなときは、全員にさらっと、「先生もそうだけど、

~さんは、お医者さんに言われて今日から眼鏡をかけます。」

と伝えていました。これで「眼鏡デビュー」

これは、本当に「さらっと」するのがポイントだなあ、と

思います。聞いている子たちは、「ふうん。そうなんだ。」と

すとん、と落ちます。からかうタイミングはありません。

授業中「行ずれ」が起きている子は、先生が範読しながら

席を回っていると、違う場所を見ていることで気づきます。

集中の問題もあります。

上の2つの道具を使うにも、自宅からもっていって一人だけ

出すことにすごく抵抗があるとしたら、先生が、

「必要な人はもっていっていいよ。」とたくさん用意しておけば、

いいことなのです。

先生の「お墨付き」

それで、よさを実感できた子は使いつづければいいし、

「いらない」と思った子は返せばよい。

そして、「小さい文字がみえにくい」子。

3年生ぐらいから「農」のような複雑な漢字がでてくると

(記憶の問題もありますが)よく見えていない子は先生やドリルの手本が

あっても、「写せない」ことがあります。また、よく見えないために

教科書が読めない。学校で用意はできませんが、「一行ルーペ」を使うと

見えるようになるなら、「~さんは、大きくしないとよく見えないんだよ。」

と先生の「お墨つき」がでるのでは。そうしたら、どうどうと使うことが

できます。

教科書のルビふりをするだけで、「つかっえ」が減る子も多いです。

テストでさえ、ルビふりのものがあるのですから、「自分の教科書」に自分でルビを

ふるのは、問題ありません。

ただ、「目」がとても疲れてしまうので、学校によっては、「ボランティアさん」が

ルビふりをしているところもあります。

それも、先生が「自習してきたの。えらいね。」と「お墨付き」をあげれば

周りの子も、「そうか、自分もやって来よう」、とか「自分には必要ないな」という選択が

できるでしょう。

以前、研修会で教えていただいた図がこれまでのお話をなるほど

思わせるものです。*色のついているところをクリックしてくださいね。


野球場の踏み台

左の踏み台は、みんなに同じ高さです。でも、一番右の子は野球を見ることができません。

右の図はみんな違う高さの踏み台です。そこで、やっと全員野球を見ることができます。

なかには、踏み台なしの子もいます。必要ないからです。

子ども自身が「困っていても支援を求めてはいけない。」

「支援をもらうことはずるいと思われること」

「みんなと違うことはいけないこと」

と思っている場合がけっこうあるように思います。

だからこそ、「先生」が「必要な支援」に気づいて「お墨付き」を「さりげなく」

出すことが「みんなで野球をみること(授業が分かるようになること)」なのだと思います。

授業中の「立ち歩き」はいけないこと?

なかには、「じっとしていること」だけで「いらいらがたまる」子もいます。

先生の「お墨付き」でプリントを配ったり、

お使いに出たり、教室のものを整頓したり・・・・そんなことが「踏み台」になって

その後集中して授業が受けられるかもしれません。

「じっとしていなさい」・・・では、効果が上がらないですね。


小学校では特に、この「踏み台」大事だと思います。


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冬休み💛の課題は、「従量制」?それとも「時間制」?

2018-12-23 13:52:08 | 発達や学習が心配
12月末になり、冬休みに入った学校も。

12月の土曜日を登校日にして、25日は休みに

したようです。

塾では、冬休みの宿題に取り組んでいます。

冬休みは、「休み」でさらに「楽しい行事」がいっぱいなのに

「宿題」はしっかりでていますね

いわゆる「2学期」の学習した内容をさらっとおさらいする形が

けっこうあるようです。

「割り算の仕方ってどうやるんだっけ?」

ずっと重さや図形をやっているとついつい以前に学習した内容を

忘れてしまうことも。

「今」に生きている子どもならでは。

なかには、今までの学習内容を関連づけた問題を自作している

すばらしい課題もありました!(先生、すごい!)

もちろん、書初めの練習もあります。

夏休みほどではないですが、「家庭」の力が子どもたちをサポート

してくださっていますね。

「切れ目ない学習」と「おうちの仕事」そして「楽しい時間」

この3つを24時間の中でうまく回していくには、

「言われてからやる」より、自発的な「だんどり」が必要ですね。

24時間をどう使うか。そして、リラックスする「オフタイム」と

学習や家の仕事をする「オンタイム」の切り替えのめりはりをつける。

家庭学習は、「~ページ分をする」と決めた方がうまくいく子と、

「~分間集中してする」と決めた方がよい子といるようです。

大人がどちらかに決めるより、子ども自身で「時間」か「分量」かで

決められるようにすると意欲的に取り組めるかと思います。

私の経験ですと、集中しにくいお子さんは、15分ぐらいの「時間制」で

本当に15分たったら、少し休むか、別の課題をするかにすると

わりとうまくいくことが多いような気がします。

特に苦手な課題は、短めの時間がよいかと思います。

年末の忙しいときではありますが、子どもの「学習タイム」も

大切なのですね。

パンやさんでかわいいパンを見つけました!



もったいないけど、いただきました!



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「だんどり」はたくさん「頭」を使います!

2018-12-05 22:52:18 | 発達や学習が心配
12月になりました。

でも、なんと、今日塾では「冷房」を入れました!

気温の寒暖差が激しい今年です。

今日は、「だんどり」の話。

お客様を迎えるとき、時間が迫ってくる中でどんな順序で用意を

したらよいのか。

子どもたちに考えてもらいました。

掃除の前におもちゃをかたづける

ざぶとんは、早めに日にあてる

ケーキ屋さんは、しまっていたり、売れ切れていたりするかも

しれないからざぶとんを干したら、すぐ行ってみる

花は、テーブルをふいてから

・・・

こんなことを考えていたら、「家の大人ってすごい!」という感想がでました。

順序を考えて準備しないと、うまくいかないことが多い「日常生活」。

経験を積み重ねていくうちにだんだん「洗練」されていきますね。

もちろん、「失敗」も次に活かされます

先日のソーシャルスキルクラスでは、「チョコづくり」の順番を話し合って

決めていきました。

全く未経験な子はいなかったのですが、

「限られた時間」「限られた道具」「子どもが中心で動く」

ためには、本当に真剣に考えて話し合っていました。

そして、当日。



前回話し合った順番や注意を見ながら、自分たちで進めていました!

事前に自分たちが決めていったことだけに「真剣そのもの」。

なんと、助け合いも!アドバイスも!

昨年塾で作った経験のある子は、「私がお手本にならないと」とみなより少し早めに行動。

別の子が道具を洗っているときに手が空いた子は、テーブルをふいたり。

自分が困っているときに上手に「ヘルプ!」が出せていたり。

また、その「ヘルプ」に応えていたり。

そして・・・おしゃれなクリスマスラッピングをして完成!

振り返りをし、全員が退出した後も本当にきれいでした!

あまり延長時間もせずに終わりました。

みんな大満足!


「段取り」ってこういうことなのか


・・・「料理をやらせたいけれど、心配」という保護者の声もきいたことがあります。

「いっぺん」に「すべて」をやらなくても、「部分」から始めるのもよいですね。

でも、いずれは、「はじめから」「最後まで」通してみてはじめて

「見えてくるもの」があると思うのです。


よく子どもには、「いいとこどり」させて、「お膳立て」はすべて大人がやってしまう、

ということをしがちですが(私も?笑)そのままだと「生活に活きる段取り」は身につかないです。

どうしたら「効率よく」「きれいに」できるのか。

「みんながいい気持ちになる」のか。

いっぱい、いっぱい頭を使って「順番」や「準備」「片づけ方」を考える。

それこそ「ライフスキル!」

今回も子どもの力をしっかりと見せてもらいました。

(あ、もちろん、この学習の「だんどり」を裏でしたのは、私です!)

冬休みに段取りの練習もいいけれど、大人が「ゆったり」構えていられる

別の時期の方がなおいいかな・・・・。



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