横浜・港南中央で学習や発達に特徴がある子どもを支援する塾 びすぽうく

”教室の”困った”を”わかった!”へ。子ども・保護者・学校の先生、みんなが元気になるために実践経験をもとにしたつぶやき

見えない「気持ち」を理解する

2014-02-24 16:44:57 | 発達や学習が心配

オリンピックも一区切り。これからパラリンピックが始まります。
今回気になったのが、選手の「道具」と「気持ちのコントロール」。
「道具」については前回書いたので、今日は「気持ちのコントロール」について。

塾の本棚にある、一冊の本。
「怒り」という漢字が読めないのに、ぎゅっと握った手がその子にアピール
したらしく、「この青いのがあったらな・・・」と言っていました。
私も以前教室で「どうしたらいらいらが抑えられるのかな」と子どもから
相談を受け、布で「お守り」を作ったことがありました。
「いらいらきたら、ぎゅっと握って。」
ぎゅっと握ったこともあったし、握れずにいらいらが出てしまったことも
あるようです。でも必ず、その後私と話をして気持ちの整理をしてから
帰宅していました。「いらいらをことばにする」
以前書いたことがありました・・・。


こんなアイテムもあります。
自分の今の気持ちをシールで表すもの。
学校全体で取り組んでいるところもあります。
自分の「気持ち」を「表す」ことで自分自身を「見つめる」
ことになります。本当は「嫌」なのに「にこにこしている」自分。
気持ちを抑え込んでいるためにかえって「いらいら」が爆発してしまう。
もちろん、いらいらは出さずにすめばよいのですが、「出していい」「場」と
「方法」があります。

相手の「ことば」だけでなく、「表情」や「からだの緊張」などを
読み取るということが難しい子どももいます。
担任の先生が「どなって」いるときは、怒りが理解できても
静かに黙っているときの「怒り」が理解できないこともあります。
そんなときちょっとはしゃいでしまい、周りから白い眼で見られることも・・・。
親切な周りの子が本人に「解説」してあげて、やっと「ああ!」..

自分の顔を鏡に映して
「うれしい顔」「悲しい顔」「怒っている顔」とやってみると
少しずつ気持ちと表情理解がつながっていくかもしれません。
友達や親子でゲームのようにして「気持ちのあてっこ」をすると楽しめると思います。



こんな冊子をつくってみました。小学校でのそうじ・給食、連絡帳など生活について
書いてあります。2月26日の横浜 戸塚のフォーラムでのイベントでもご紹介します。

オリンピックでは、選手の気持ちをコントロールする力に
本当に素晴らしさを感じました。私はまだまだ修行の身です。

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「季節感」「時間感覚」・・・子どもは大人と違うのかな・・・。

2014-02-17 18:21:28 | 発達や学習が心配
ソチオリンピックを見ていて、雪や氷の上で半袖で観戦している人や
競技をしている人がいてびっくりしました。
「雪」「氷」の上は「寒いもの」という感覚が私にはあったので・・。


低学年のお子さんを見ていると、ときおり
「季節感」のとらえが「ことば」と結びつくことが難しいのでは、
と思うことがあります。
「冬」と言えば、「雪」「寒い」ぐらいは感じるとしても
「正月」や「門松」とは結びついていなかったり。
「春」といえば、「桜」「入学」「つくし」など
ぱっと結びつかず、言われて「ああ、なるほど」。
特に秋と「赤とんぼ」「柿」「紅葉」など生物や自然との
結びつき、また気温と服装の関係など「感覚的」なものも
分かりにくい場合があります。
生活経験が少ないこと、また意識して生活しているわけではないこと
などいろいろ要因は考えられます。スーパーには一年中同じような
野菜や果物が並んでいますものね。また冬でもダウンの下が薄いTシャツだったり、
6月でも厚いトレーナーを着ていたりする子もいます。(もちろん、体感は、人に
よって違いますが・・・)

「時間感覚」・・・保護者が朝の支度で、いらいらがたまる原因にも
なっていますね。親は
「あと~分で登校班の出発時間」と焦っていても子どもはのんびり
していたり・・・。
教科書を用意しながらつい、そばにあった漫画に気をとられたり
ゆっくりご飯を食べていたり・・・。どうして急いでくれないのか
と時計を見せたりしても焦りがなく・・・。

「季節感」については、国語の時間や生活科の時間にとりあげて
学習しています。国語では、6年生まで毎年いろいろな形で出てきます。
服装については家庭科でも学びます。

「時間」については、算数で時計のよみかたや、1日の流れ、家庭科では
生活時間について学びます。

結局、嘆くより「感覚」を「知識」として徐々に学んでいくことが
必要なのかな、と最近では思います。
大人がいらいらするわりに
子どもの学びはゆっくりなのですね。


でも今回の「大雪」は、都会の子どもたちに
リアルな「体験」として「冬」と結びついたと思います。
「雪道の歩き方」や「雪って重たいんだ」という感覚なども。


2月26日戸塚のフォーラムで「ワンコイン教育相談」を行います。くわしくはこちら(色のついているところをクリックしてください)



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子どもに合った学用品を。

2014-02-11 17:45:35 | 発達や学習が心配
オリンピックが始まりました。
昨日見ていたのは、スピードスケート。
選手の靴がアップになった瞬間、思わず目が釘づけに。
スキーの板、スケート靴の形、競技によって
みんな違います。それに一流アスリートともなるときっと、選手ごとの
「オリジナル」があるんだろうな、と思います。


先週文房具店に行ったら、なんと数字目盛のついた「竹尺」を売っていました。
竹尺は2年生から使い始めます。竹は目盛がくるいにくいとされ、また「目盛」を
「よむ」ことが、「数直線」の学習に結びついていきます。でも、「厚み」が
あるために視覚的な配慮が必要な子どもにとっては「ちょっとつらい」道具です。
数字があることで少し「楽」になるかな、とは思います。


「新入生説明会」の時期ですね。
説明会で最も質問が多いのが、
「もちもの」・学習用具についてです。次が通学路と給食。

「みんなとおそろいでうちの子だけが浮かないように」と思うのが
親心。学校指定のものもあります。
1年生のはじめは、おそろいの「ノート」。
先生も「せーの」の方が指導しやすいです。
でも、子どもって「一律」ではないんですよね~。
かなり大きめのマスノートでもはみ出してしまう子がいます。
2Bの鉛筆でも筆圧が弱く、字がうすくなってしまう子がいます。
なぞり書きでも線からずれてしまう子がいます。
筆順がおぼえられない子がいます。
ロッカーや靴箱の位置がわかりにくい子がいます。

「もっとていねいにかきましょう」
「こくかきましょう」

私もかつて言っていました。
でも、1回で変わった子はそういません。
子どもが成長するのには時間がかかります。
でも、困り感をもつことが予想されたら、せめて大勢の子のものと
違ってもその子に合った学習用具を用意してあげてください。
クレパスも折れにくいものがあります。消しゴムもなくしにくいもの。
もちやすい鉛筆。着脱しやすい防災ずきん。
入学して初めてその道具を使うより、そろそろ「本物」を使って
「出す、使う、しまう」練習し始めるのもおすすめです。


手先」のことは早めに始めましょう。





2月26日横浜市戸塚のフォーラムにて「ワンコイン教育相談」を行います。くわしくは、こちら(色のついているところをクリックしてください)



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疲れているときに・・・黄色。

2014-02-04 15:22:36 | 発達や学習が心配
花粉・・・体力消耗の源!
お花はすきなんですが、毎年2月になると
くしゃみ、鼻水、寝不足と・・・つらい日々をすごします。
全く!です。でも、
先日塾に飾る花を買いに行って思わす手にとったのが、「黄色」のミニブーケ。
どうして黄色?

つかれていると、黄色を使いたくなる、と以前講演で聞いたことがあります。
なぜ黄色か分かりませんが・・・。


色と言えば、・・・

教科書の文字が見えにくい子どもに
1行だけ空いた下敷きを使うことがあるのですが、
その台紙に使う色を選ぶとき、
どんな色がいいか子ども達に
聞いてみました。
すると
「青」
言った子どもがほとんどでした。
黒、水色、赤、緑などいろいろな色を用意した中で、です。

これは理屈抜きに、
「見えやすい」からだと思います。

「緑」を選んだ子どももいました。

黒板の周りに色とりどりの「学級目標」が
飾ってあることがあります。とってもすてきで、
明るくなりますが、実はこれが
「子どもにとっての 板書の見えずらさ」
につながっているのです。

板書を写すことに困難さを感じる子どもにとって
ノートから視線を前に移したときに
ちらちらと周りの掲示物が目に入り、気になってしまうようです。

黒板の左右に掲示物が見えないように、授業中にカーテンで隠して配慮しているクラス
もあります。(これは、色の影響もありますが、「刺激を減らす」意味も大きいです)

また、カラフルな板書は見ていて楽しいのですが、
緑の地に赤、青はとても見えにくい子どもがいることも
以前気づきました。ペールオレンジの画用紙に書かれたものが
見えずらい、と言っていた子どももいました。
気づいてからは、できるだけ配慮しています。(色を使うときは、白い紙にかくなど)

黒い定規を以前学習会で紹介したところ、関心をもたれた方も
いました。(透明だと、目盛が見にくい子どももいます)
「色」と「集中」。
関係が密だと感じています。


バーゲンでつい、きれいな色の服に目がいくのは、
年齢を重ねても若く見られたいせい?
・・・おっと、これはあんまり関係ないのかしら。

*戸塚のフォーラムで2月26日に「ワンコイン教育相談&ロールプレイ」を行います。ご来場、お待ちしています。(詳しくはびすぽうくのホームページへ
色のついているところをクリックしてください。



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