横浜・港南中央で学習や発達に特徴がある子どもを支援する塾 びすぽうく

”教室の”困った”を”わかった!”へ。子ども・保護者・学校の先生、みんなが元気になるために実践経験をもとにしたつぶやき

「仕掛け学」・・・いろいろ応用できそう!

2020-01-26 21:29:21 | 発達や学習が心配
お正月が過ぎたと思ったらもう1月末。

早いものです。

先日新聞記事で「仕掛け学」ということばを目にしました。

大阪大学大学院の松村先生が人の行動を楽しくする工夫を考え、

実用化していったもののようです。

こんなふうに

例えば、「ゴミはゴミ箱に捨てましょう」より


ゴミ箱の上にバスケットゴールをつけてしまう

階段に「消費カロリー」表示をつける

ついつい「やらせれている感」より

「やりたい感」になる

このしかけには、3つの原則があり、

①「公平性」だれも不利益を被らない

②「誘因性」ついついやりたくなってしまう

③「目的の二重性」しかけられる側と仕掛ける側の目的が違う

ということだそうです。

ゴミ箱の例でいえば、

バスケットゴールが上にあってもだれも困らず、

おもしろそうでついゴミを入れたくなり

ゴミを散らかしてほしくない側とおもしろいからゴミを入れる側で目的が違う

さらに、「費用を抑える」ということも大事だそうです。

なるほど!

これは、いろいろ応用できそうです。

私もちょっぴり・・・・

漢字をすごろくっぽくしたり

手先のトレーニングを「おはじき的あて」にしたり

子ども的には「遊んでる感覚」にしてみています。

「~すべき」より「~したいなー」「おもしろそう」だと

やる気になりますものね!

(高学年になると見抜かれますが(笑))

・・・そうは言っても私も含め大人だって「運動不足を解消したい」と

エスカレーターより「消費カロリー」の書いてある階段をのぼろうとする人だって

いるわけです。

ちょっと「のせられてるなー」」という自覚があってもついやってしまう、

そんな「仕掛け」をこれからも考えていきたいな、と記事を見て思いました。

おうちでも教室でも子どもたちに使えそうですね💛

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変わっていく自分への不安

2020-01-12 21:09:46 | 発達や学習が心配
新年が始まってもう11日。

あっという間です!

 

先日NHKの番組で「長谷川式認知症スケール」という認知症の検査を作った長谷川先生の番組をみました。

先生は90歳。数年前からご自分も認知症を患っていらっしゃるそうです。

認知症とはいってもずっと症状がでっぱなし、というわけではなく、

よい状態のときもある。

毎日日記も書かれているそうです。

そして、今でも講演に行かれている。

ご自分の状態を「確かさがはっきりしなくなった」とも話されていました。

第一線の研究者だけに自分のことを客観的にも見られていました。

認知症の症状がでているときも、「感情」は発症前と変わらずにある。

でも、「変わっていく自分」への不安もある。

お若いときに先輩から「認知症の研究は、君が認知症になって完成する」と言われたそうです。

当事者になってまた気づくことがたくさんあると話されていました。

書斎にはたくさんの本や書類があって、今も研究を続けていらっしゃる。

私は番組を見ながらいろいろなことを考えていました。

・・・・「変わっていくことへの不安」

もしかして、「思春期」の子どもにとっても同じなのではないか・・・。

「認知症」はできていたことができなくなる状態への不安があり、

「思春期」の子にとっては、体や心の変化が大きくて、自分が自分でなくなるような「未知の世界」に

踏み込んだような不安があるのではないか、と。

「安定した状態」が「不安定で」、先が見えないものに変わっていく・・・。

子ども達と関わっていくときに

大人の「こうなってほしい」という願いが強すぎると、

子どもをコントロールしてしまうのではないかという危惧をもつことがあります。

子ども自身は自分がどうなりたいと思っているのだろう。

「変えられてしまう」と思ってしまえば、心が抵抗する。

「自分が変わっていく」と思えば、受け入れやすいのかな。

急な変化には自分自身がついていけないこともあると思います。

長谷川先生の取材は2年間(確か・・・)ほどに渡り、先生が徐々に変化されているのがわかりました。

子どもも何か刺激を受けたときに「急激」に変化するのではなく、

徐々にゆったりと変わっていくことで自分自身を受け入れられるのかな、

そんなことを感じながらみていました。

変わっていくのは、子どもだけでなく、大人もですよね。

だれかに「変えられる」のではなく、「変わっていく自分」を受け入れられるようになること。

自然にできるといいなあ、と自分自身のことも考えています。


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