横浜・港南中央で学習や発達に特徴がある子どもを支援する塾 びすぽうく

”教室の”困った”を”わかった!”へ。子ども・保護者・学校の先生、みんなが元気になるために実践経験をもとにしたつぶやき

作文には、「読み手」が必要。

2019-05-30 19:10:23 | 発達や学習が心配
いつの間にか5月も末。

先日塾に来た子が「もう2か月かあ」とつぶやいていました。

新しい年度になり、新しいクラスになりもう2か月。

今日は、「作文」について考えてみようと思います。

国語の時間でも「作文」には、苦手感がある子が多いです。

書くことが浮かばない。

文がまとまらない。

漢字を使うことがいや。

小さいマス目に書くと目が疲れてしまう。

・・・・だんだん「書く」ことが嫌になってきてしまいます。

ときどき上手な子の作文を読んでもらっても自分には「無理」だな、と感じてしまう。


逆にたくさん書けるけれどもどうも冗漫になってしまい、何を言いたいのかわからなくなってしまう場合も。



「作文を書くこと」が目的になってしまい、先生しか読まないとしたら、

なかなか書く「意欲」にはなりにくいです。


でも、何か伝えたいことがあって

伝えたい相手があって

書き始めるのなら?

がんばれるかもしれないです!!


塾では、ちょっとした休憩を学習の合間に挟むのですが、「メニュー表」に

新しいものを入れたい、という子がいました。

その子と私だけで「相談」するのではなく、「他の子の意見もききたい」ということで

「アンケート」をとることにしました。

はじめは、自分の知っている漢字を使って、自分の思いで文を書いていました。

でもそのうち、「みんな」に見てもらうには、

自分はどんな思いでアンケートをとるのか

どんな内容を提案するのか、その内容をどうやって分かってもらうのか

あまり小さい字だと読みにくいので字の大きさの調整が必要

長い文だと伝わりにくいが、あまり簡潔だとよくわかってもらえない

さらに文だけでなくイラストもあるとわかりやすい


とだんだん気づいてきました。


これって、「相手」があるからこそ。


丁寧な文字を書くことも必要になってきます。


よく学校では高学年の子が委員会の活動について低学年に説明しに行く場面があります。

「相手」の学年に合わせて「わかりやすいことば・はやさ」で話したり、動作を入れたり

イラストを入れたり・・・と工夫が必要です。


作文は、原稿用紙に書くことも多いですが、相手に伝えるには、原稿用紙でなくても

画用紙でもよいわけです。

相手を意識して・相手の立場に立って

考えることができる・・・・

国語的な力の前に少し「自分を客観的にみる」ことができるようになると

作文の力も少しずつついてくるのかな、と思います。

「この書き方だと自分はわかるけど、はじめての人にはわからないかな」

句読点(点や丸)、漢字や語彙など伝えるために大切なものも確かにあります。

書いた文を身近な人に読んでもらって「これでわかるかな」ときいてみるのも大切。

そのとき「だめだし」をされると気分を害してしまう子もいるのですが、

「1ポイント」に絞ってのアドバイスだったらきいてくれるかもしれません。

それに作文の初期段階だと、「その文は自分にしか通じない」ということすら

気づかない子もいます。(話すときもそうです。)

はじめのうちは、だれかに「それ、もう少し説明して。」「自分にはわからないな」と言われて

・・・そうなんだ・・・じゃあ、もっと説明しないと、と思うことも必要かもしれません。

作文の時間に書く「練習」と、実践的な「機会」両方があって「作文力」がつくのかな。

そして、作文は、「伝えたい相手に合わせて」書く、という視点。

この辺が「きも」なのかな、と思います。


・・・・こんな話を塾でしていたら、「自分も書いてみようかな」とアンケートづくりに取り組み始めた子も

出てきました。

「なんのために書くのか」が「自分ごと」になるとがんばれるのだとしみじみ思います。

そして、だんだんと「自分の振り返りのために書く」ということもできるようになるのかな、

と思います。

日記の宿題が出ることもあると思います。先生が子どもの作文力を高めたり、

その子の日常を把握したりすることを意図していても

結局は、その文を自分で読み返して、先生のコメントを読んで

どこまで自分の思いが通じたか確かめる。

また、しばらくして読み返して「あのときの気持ちはこうだったなあ」と自分を「振り返る」ために使う手段になる


・・・・そこまでいくにはしばらく「やらされ感」があるのかな。


「書くこと自体」が苦痛にならないように

苦手な子が少しでも自主的に書いたときにほめていきたいと思います。



すべりどめがついた定規をみつけました。


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今やっていることが「ベスト」?

2019-05-17 14:55:54 | 発達や学習が心配
少し気候の変動がありましたが、ようやく落ち着いてきましたね。

今日のように太陽が出ると、からだも心もすっきり!

先週は少し「おつかれ」だった子どもたちも(大人も?)だんだん復活してきた感じです。




自宅で保護者が勉強をみていたり、習い事に行っていたり

また、学校で特別な支援や配慮を受けていたりしたときに

ふっと

「この方法でいいのだろうか?」と疑問がわくことはないですか?

なんだか子どもの「のり」が悪いような・・・

テストの点に反映されていないような・・・

何度繰り返しても覚えていないような・・・


私自身もそんなときがあります。


子どもの状態をみて、興味や関心のある方法で取り組んでみていても

なんだか「しっくりこない」

でも、そんなふうに悩みながらも「もう少し」と続けていると・・・・

かなりしばらくして「じわじわっと」効果がでてくることもありました!

本当に不思議です・・・・。

あれやこれやいろいろ方針を変えすぎるより、「これかな」と思ったものをしばらくは続けてみる・・・

(もちろん、子どもが嫌がったらやめます!)

子ども自身も「自分がなんとか進みたい!」と心から思っていることは、

「どうしたらうまくいくのか」本当に真剣に考えているのだと思います。

そんなとき、そのときはしっくりこなくても、「まあやってみようかな」と思えるものが

提案されて継続できていくとはじめは少し一進一退でも力になってくることがあります。

なかには、何か月か後に伸びてくる子もいて、「続けること」「あきらめないこと」の

大切さを感じます。

だんだん自分の変化が見えるようになってくると、「自分から」動き始める・・・

子どもって「自ら進化する」んですね。



発芽の条件を調べるために種まきをしました。

毎日世話をしたのに日向も日陰も一向に芽がでません。



しばらく水につけていたら、やっと発芽しました。それに、



覆いをとってみたら、なんといつの間にか自然に「発芽」していました!


そろそろ違う種に変えてみようかと思っていたところでした。

なかなかこの「待つ」ことは忍耐がいります。

なにもしないで「待つ」のではなく、「できることをできるだけして待つ」

せかしてもすぐには状況がかわらないのですね。


どんな方法が「ベスト」なのか。結果を先に見ることができないだけに

「確証」がもてないことがあります。

でも、せめて「よりベター」な方法を選んだら、しばらく続けて、待ってみるのも

よいのかも、と思うこのごろです。



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5月は、もう半歩先へ!

2019-05-09 16:37:22 | 発達や学習が心配
10連休、いかがでしたか?

休めなかった、という方もいるのでは。

新聞では、「少し長い休みが逆に子どものリズムを崩してしまう・・・」

というようなコメントも見かけました。

でも、今週もあと1日!火曜日始まりでよかったです。

塾に来る子どもたちもすこおしお疲れ気味です。

「まあ、そんな日もあるさ!」・・・と私自身も気持ちの切り替えを

していこうと思います(笑)

・・・・5月になると

「運動会」「遠足」「体験学習」と少しずつ学校行事が入ってきます。

子ども達も先生も「お互い」が少しわかってきたところでしょうか。

そして、(お互い?)「地」がでてくるころですね。

なんと1か月も「緊張」が続いて「おすまし」していた子どもが「本来(?)の姿」を発揮して

きちゃうのもこの「連休明け」!

宿題の提出率が下がってきたり、

授業中のおしゃべりが始まったり、

姿勢が崩れてきたり

・・・・そんなことが少しずつ始まることもあります。

先生の「1回目の⚡」が落ちるころかもしれませんね。

5月のそんな小さな子どもの変化を「流さない」のも大事かな、と思います。

新しい学年になり子どもに期待されている「レベル」も上がってきます。

「変化」に対応するのに時間がかかる子どもは、

「はじめの波」に乗り切れずにいるのかもしれません。

「少し今までより高い波に乗る」ことを「あきらめないように」

ちょっと「挑戦する勇気」や「浮き輪」を投げられるように

子どもが「助けて」を言えるように待っている・・・・

そんなスタンスがいいのかも。

「せーの」で一歩進めない子には「半歩」踏み出す勇気を。

そんな5月。



連休で長野県に行ってきました。雪の下から顔を出していました!



自然と触れ合うと気持ちがすっきりしますね!


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