横浜・港南中央で学習や発達に特徴がある子どもを支援する塾 びすぽうく

”教室の”困った”を”わかった!”へ。子ども・保護者・学校の先生、みんなが元気になるために実践経験をもとにしたつぶやき

教育の目的は「自立」!

2016-01-26 14:48:23 | 発達や学習が心配
寒いですね・・・・

小さいころから寒がりの私です

今日は、「自立」について考えてみたいと思います。

ときどき塾に来る子どもに訊かれます。

「この勉強って、何の役にたつの?」

足し算や引き算、そして日常買い物で使う範囲の数なら

勉強する「目的」も分かりやすいのですが、兆を超える数、

複雑な分数、三角形の角度、そして歴史の年号・・・。

確かに中には、学校で勉強する以外使わない「知識」も

あるかな・・・。

でも、その子の将来は、分からないので「使う日が来る

かもしれない」し、少なくとも、「新しいことを学ぶ姿勢」

づくりには役に立つのではと思います。



ぶんぶんごま(手首の動きの練習になります)

教員をしていたとき、「この子は今このぐらいできるけれど、

どこまでを支援したらよいのだろう?」と常に考えていました。

「見守る」態勢でよいのか、

「背中を押す」ぐらいでよいのか、

少しやり方を一緒にした方がよいのか、

もっと具体的に課題のレベルを下げた方がよいのか、

それとも目標そのものを変えた方がよいのか。

同じ子どもでも「教科」によってまた、「学習内容」によって

取り組み方や実態が変わります。

特に「初めて取り組むこと」に関しては「試してみないと」

分からないことも多くありました。



学研「国語の時間」覚えた字に色をぬっていくとモチベーション、上がります。
読みとしては、「先生の先」のように単語で覚えている子どもが多いです。

でも、どんな子どもでもだんだんに「手助けの割合を減らしていこう」と

いうことは心がけるようにしました。

(それは、今もです)

子どもの「自立」。

はじめは、教員や保護者などの手助けで。

それも少しずつ自分でできる割合を増やし、

「ここまで自分でできた!」という達成感をもてる。

最近のICTも、「自立」をするための道具。

学習だけでなく、生活面でも、

くつをそろえて脱ぐ、

上着をたたむ、

筆箱の中を整理する

トイレを出るときに自分の使った後を見る

などもその子どもなりに「自立」してできるように

なれるといいなあ、と思っています。

ただ、「なにもかもいっぺんに」がきつい子どももいることは事実。

絶対にゆずれない一つ目のものから

または、すぐ効果が上がる簡単なものから

少し大人の「ちえ」を使って

取り組めるといいですね。

「何年生だから~」「何歳だから~」ではなく、

その子がもうすぐ自分でできそうだから

少しの手助けや、やり方のヒントを出すなどで

できることが増えていくように考える。

たんに「手厚い支援」があるだけでは「自立」は難しい。

でも、「自立」に向けての「環境づくり」は

「大人」の役目だと考えます。





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「あきらめ」ではなく、「切り替え」

2016-01-19 17:11:15 | 発達や学習が心配
久しぶりの雪でした。

横浜では今日はもうとけて、日陰に少し残るのみ。

ただ、現在も降り続いている地方もあるようです。




すごく難しい算数の問題を解いているとき

家庭科でミシン掛けをしているとき何度も糸がきれる

体育で逆上がりの練習をしていて上がれないとき

明日漢字テストなのに何度書いても覚えられないとき

リコーダーでフラットのつく曲を練習していて指がうまく動かないとき

大人だと・・・

(このブログを読んでくださっている方だともしかして)

子どもが何を言ってもいうことをきかないとき


・・・あきらめます?

ある程度努力してうまくいかなかったとき

きっともうだめに違いない

わたしには才能がないのかも

どうやっても無駄だ、と

一瞬無力感が漂います

方法を変えたり、

いろんな人にアドバイスをもらったり、

一緒に手伝ってもらったり、

また、ワンブレイクして気分を変えて見たり




それでもうまくいかなかったとき


「きり」を付けることも「生きるすべ」なのかと思います。

これは「あきらめ」より前向きに「気持ちの切り替え」>

考えたらどうかと。

「嫌な気分」をいったん「わきにおいておいて」

別のことに取り組む。

「長い人生の中で何か一つできなくたって大したことはない」

「いつかなんとかなる」と考えると

毎回毎回これでは困るのですが、

「ゆずれない ここぞ!」のところは

少しずつでも前向きに努力する。でも、

「すべて」をがんばろうとしなくてもよいのでは。

(あれ、自分に言い聞かせてる?)

自分を否定的に見ることは大人だけでなく

子どももつらいのかと。

そして、ちょっとつらいときには「ナビゲーター」が

いると心強いですよね!

(私もそう、ありたいと。もちろん、どうしたらよいか案を考えます!)




>先日、「ユニバーサル・デザイン」についての講演会に参加しました。

教育界、学校もどんどん「変わってきて」いることを感じます。

支援する側が子どもの学習スタイルに合わせていく時代.

*この4月からまた大きく変わっていきそうです。

そのために支援者の意識を柔軟にし、新しい情報を採り入れていく必要を

感じました。それについてはまた後日。


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左利きの子の手本はどこに?

2016-01-12 22:55:40 | 発達や学習が心配
新学期が始まってすぐなのに

どっと疲れが出ている子どももいるのでは。

いわゆる「3学期」は、学習・生活そして

学年のまとめに向けての活動が「きゅうっとつまった」感じに。

今日は、左利きの話です。



レストランなどの店員さんが、左でオーダーを書いていると

つい、見入ってしまいます。

私、「左利き」にあこがれているのだと思います。

日本では右利きの人が多く、左利きは少数派。

少数派はなんだか、「かっこいい」と思ってしまうのです。

1年生を担任したとき、36人(だったかな?)中5人が左利きだった

ことがあります。こうなると、「少数」ともいえないような。

お道具箱や、教科書、ノートの位置も

「右利き用」と「左利き用」と両方説明しました。

3年生になると始まる「毛筆」。

とめ・はね・はらいなどどうしても

「右利き仕様」。

でも、私は左利きの子どもには、すずりを左に、

手本を右に置かせていました。

もちろん、筆は利き手の左手で。

自分が(私は右利き)左手で筆をもって書いて、

と言われても、うまく書けないからです。

ときどき名前を「右端」に書いてしまう子どもも

いましたが・・・。



あるお子さん(左利き)が手本を見ながら書くことが

うまくいかない、と話していました。

漢字のドリルや宿題プリントなど、

手本が「左」にあると、文字を書く「左腕」が

手本に「かぶって」しまうので、大変見にくくなるのです。

左腕の「隙間」から手本をのぞくと、どうしても

書くことが遅くなってしまいます。

手本が「上」にあるときは、よく見えます。

う~ん。そうか!

私も教材を作るとき、つい「右利き仕様」で

作ってしまいます。(反省

左に「手本」があって、見えにくいときには、

同じものをもう一枚もらって右に置くとよいかも

しれませんね。



指導する側と子どもの認知の状況が違うことで

子どもの「困難さ」が生まれることもあるのだということを

はっとさせられました。

以前書いた「継次処理優勢型」と「同時処理優勢型」で考えても、

教員はもしかすると「継次処理優勢」の場合が多いのかなあ、

と感じています。

先生の指示・説明が音声でされたときに

理解しにくい子どもがいるのは、(ときには本当に態度が

よくないのかもしれませんが)、「認知の方法」が合っていないのかも。




ぜんぜん関係ありませんが、私はボタンかけと玉結びは左手でないとできません。

もしかしたら、本当は左利きだったのかな?

このブログを読んでいる方はどちらが利き手ですか?



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ちっちゃなコミュニティーに属す

2016-01-02 17:43:08 | 発達や学習が心配
2016年になりました。

あけましておめでとうございます。

今日は、大好きなものを見つけて

楽しみ、そして「仲間」を作るお話。



発達に特徴がある子どもをもつ保護者・支援者

講演会にいくと、「青年期」の課題として

「余暇の過ごし方」が話題にのぼることが

あります。

「宿題」が出る「学校に所属している年代」が

中学校を卒業したころから「放課後」や

「長期休み」そして

仕事をもってからは、「オフの日」「オフの時間」を

どう過ごすか。

小学生でも、ちょっと「悩ましく」思っている

子どもや保護者がいるかもしれません。

休み時間「一人で何をするでもなく」

放課後もなかなか友達とのかかわりが

難しい・・・。

「仲良し」の中で「なにをして遊ぶ?」という

ことも多いでしょうが、中には、

「大好きな○○を通してかかわりができる」という

こともあると思います。

今はネット社会ですから、年齢に関係なく。

「てっちゃん(鉄っちゃん)」は鉄道関係の趣味。

熱く「京浜急行」について語っている子どもたちが

います。学年に関係なく。

ゲームもいろんな「派閥」があり、大好きなゲームごとに

グループができる。

好きなサッカーや、野球のチームの話、

シリーズものの「物語」。

いわゆるはまるもの。

こんなものもあります。

「めいろ」。やるのも楽しいですが、なんと、

自分で作る子どもも。

私もちょっとためしに作ってみました。

(塾の子たち、この「めいろ」が大好きなんです!)

あっという間にすごいのを描いてしまう子もいます。

自分で作るヒントを掲載したページもみつけました。

ここ

やってみると、すごく楽しい!です。

本当に「好きなもの」が見つかると、

ちっちゃなコミュニティー」に属することも

できます。はじめは、一人ではじめても、

楽しそうにしていれば、

「それ、なに?」と寄ってくる子がいて、

少しずつ広がる。大好きなものでつながっている、ってすばらしい。

その「仲間」でいることが楽しいし、いごこちがいい。

そして

「つるむ気にならないときは、一人でも楽しめる」。

また「好きなものを通していろいろな人と

つながりができる。」

このあまりしばりのきつくない「自由さ」もいいですね。

ここに例を挙げただけでなく、いろいろな「楽しい」ものが

たくさんあります。書店などの「子ども」のコーナー

だけでなく、大人の「趣味」コーナーに行っても

なにか「とっかかり」があるかもしれません。



楽しい一年になりますように。


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