横浜・港南中央で学習や発達に特徴がある子どもを支援する塾 びすぽうく

”教室の”困った”を”わかった!”へ。子ども・保護者・学校の先生、みんなが元気になるために実践経験をもとにしたつぶやき

「桜切るばか 梅切らぬばか」

2021-11-23 21:18:46 | 発達や学習が心配


横浜元町のクリスマスツリー。

夕暮れがさみしくなってきたこのごろ、(ちょっと早い気もしますが)

クリスマスが近づいてくると思うとほっとします。

横浜は、今月末にかけて「ミナトノアート2021」という街中でのアートイベントを

行っているようです。



こんな感じ。


今日は、「梅切らぬバカ」という映画を観てきました。

主人公が自閉スペクトラム症ということで、どんな描かれ方をしているのか

関心がありました。

ハンカチ、必需品?

いえいえ、70分ちょっとの小品で、本当にさらっと描かれていて・・・・。

タイトルに「ばか」と入っているインパクトがすごい、と思うのですが、

高齢になった(今でも美しい)加賀まりこさんとお笑いの塚地さんの親子の日常が

たんたんとつづられていました。

そうはいっても、地域の中で生きていくことのいろいろな問題点も

大げさではなく、でも現実はこうなんだろうな、と思われるように伝わってきました。

主人公の当事者に関心をもって関わろうとする隣家の子ども(子役さん、ぴか一!)。

なんの前知識もなく純粋に「友達」になれることもあるんだ、

大人がどうやってお付き合いしたらいいのかと「構えて」しまうのに対して

「感性」で付き合っていける子もいるんだろうな~と感じました。

ストーリーも「劇的」でなくたんたんと進んでいき、

「押しつけ」がないのもすーっと入っていけました。

大きな声を出したり、ルーティーンが破られるとパニックになったり

自閉スペクトラム症の方の中には(全員ではないです)

初めて接するときに驚いてしまう行動特性をもった方もいます。

塚地さんも上手に演じられていました。

この映画のタイトルは、

「桜のように自由に枝を伸ばしてあげることが必要なとき(桜は切ると傷んでしまう)

 梅のように手をかけて育てることが必要なとき(梅は剪定しないと傷む)」


 対象に適切な処置をしないことを戒めることわざからとったそうです。

私は、初めてこのことわざを知りました。

深い!

でも、いわゆる教育の専門家でも、

「今」が自由に伸ばしていく時期なのか

「今」が手をかける時期なのか

見極めるのは本当に難しいと思います。

毎日接している保護者だって・・・。

悩みながら、でも自分の子を好きで、幸せになってほしいという信念をもちながら

そして、保護者自身が自分の心や体も大切にしながら

どこかで折り合いをつけていく・・・。

「正解」はないけれど、日々の生活の中に「幸せ」はある。

そんなふうに感じました。



映画館の入口にこんなポスターが!



1年間は本当に早いです。





個別学習塾びすぽうくのホームページへ(色のついているところをクリックしてください)
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

表現する時間・・・「図画工作」

2021-11-15 19:06:16 | 発達や学習が心配
「秋」も進み、だんだん「冬」が近づいてきています。

でも今日の横浜は日中、日差しがあり、上着なしで外出できるほど。






日光の力で塾の中は、「こんな感じ」

夕方からくる子どもたちにちょっとした「お楽しみ」を考えてみました。


毎年寒くなるこの季節なぜか図工は、「版画」。

インクの付いた手や版木を洗うのに「水が冷たい」。

なぜ、一斉に?

版画って、「浮き立たせるか」「引っ込ませるか」かなり頭脳を使います。

下絵を線描きだけにしてしまうと、彫っていくうちに

「彫る部分」と「残す部分」があいまいになってしまったり

下絵が「複雑」すぎて彫刻刀技のレベルを超えてしまい、

印刷したときに「なんだかわからない」感じになってしまったり・・・・

しかも「修復」が難しい・・・・。

版木もなかなかなお値段なので「もう1枚ください」は言いにくい。

中には、彫りすぎて穴が空いてしまうことも。

一気に彫り上げたいと削りかすが長くなると利き手の反対をけがしたり・・・・。

版画の季節、保健室は少し緊張が走ります。

版画は「少し立体感のある平面構成」

「手先の器用さ」

「完成への道筋(見通しー段取り)」

刃物を使うので「安全意識」

が必要です。

考えたら、結構「高度」なことですね。

絵を描くのでも、

場面構成や色の塗り方の順序

水や筆使いの使い方の技

丁寧に塗っていくこと(器用さ)

いろいろスキルがいります。

学校では、3年生が絵の具の導入で少し練習しますが、

それだけではなかなか身につかないものがあります。

図工は家庭科の調理や裁縫にもつながりますね。

算数では、「計算」、国語では「音読や漢字練習」と日々積み重ねていく宿題がでます。

図工や家庭科の「技能」だって、本来は、「積み重ねていくもの」

年間60時間~70時間の配当しかありませんが、

急に「技能」や「構成力」がつくわけではないのでどこかで

「計算」「漢字」「音読」なみに練習する必要がありそうです。

ゲームやyoutubeも楽しい時間ですが、

パズルを組み立てたり、

小さな工作をしたり

きゅうりを切ったり

毛糸で指あみをしたり

そんなことに少し気持ちを向けて「手先」を動かしたり、

出来上がりを予想して組み立てたり

****そんな時間がもてるようになるといいな~。

教科書のページをめくるのにすごく時間がかかる子がいます。

算数では計算は得意なのに「コンパス」や「定規」がうまく使えない子がいます。

うまく手先が動かないといらいら。

できるだけ入学前から

または何年生でも「今」から

ぜひぜひ「指先」を動かして何かを組み立てたり作ったりする楽しさを味わう体験を

していってほしいです!


そして

最近の小学校の図工では、なんと!

「色水」を題材に写真で表現する、という時間もあります。

身近なものに「目」を向け、美しい「瞬間」をカメラに収める。

どんな子でも「ポップ・アート」が作れます。

これも素敵な活動ですね


・・・・「版画」どうか子どもたち、無事に楽しんで活動できますように。

塾でも少し練習を試してみています。


個別学習塾びすぽうくのホームページへ(色のついているところをクリックしてください)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「家の仕事分担」は「シンデレラ」ではない・・・

2021-11-08 18:16:23 | 発達や学習が心配


横浜 山下公園前の銀杏並木も少し色づき始めました。

昨日は午後からちょっとお散歩に。



夕焼けもほんのり。



港の見える丘公園からは、横浜港
の名物「きりんさん」たちが。


近くに行ったことはないのですが、かなりの「身長」と思います。



今日は、「家の仕事」の子どもの「分担」について。

子どもに家の仕事を頼むと

ゆっくりで

あぶなっかしくて

最後まで仕上がらず

「ちゃんと」してない

片付けまでしないで終わる

・・・・かえって「疲れる」と思うこともあるのでは。

自分がやってしまったほうが説明もいらないし、

「確実」です。

ノースカロライナ大学の「TEACCH」プログラムは、

かなり小さい年齢から始めます。

子どもが将来「自立」して働き、生活するためには、

小さいときからその子どもに合った「練習」が大切、ということから始まっています。

「理論」から入るのではなく、「その子の観察」から入る・・・・・。


子どもに「気になる特性」があるならなおさら早めに

と、私も実感として思います。

家の仕事を保護者だけでなく、子どももできることから始める。

それは、親が「楽になるため」(今すぐではなく将来)だけでなく、

子どもが「生きていくスキル」を身に着けるのにけっこう時間と手間がかかる

からだと思います。

保護者が忙しくて子どもができる家事を分担する、というより

保護者が大人に向かう子どものことを考えてできることを少しずつ

練習する機会をつくる
、ということなのかな。

「家事」をすることは、「順番・段取り」が大切で

はじめは失敗続きでうまくいかなくても

どうしたらうまくできるか」と自分で考えることが

とっても成長につながると思います。

もしかしたら、子どもは、「親世代」とは全く違う方法で取り組むかもしれませんが、

安全で「(何回目かで)結果オーライ」ならよいのでは。


学校園で野菜を育てているときに「米のとぎ汁」をもってきた子がいました。

その子は、毎日「米を洗う係」なのだそうです。

その子が米を洗わないと、家のごはんができないそうで、

本当に欠かさず続けているそうです。

その子が育てている野菜は、他の子の野菜より大きく育ち、

たくさん野菜がとれました。

ご家庭の方針に、感心しました。

家族みんなが自分のできることを続けていく。

毎年できる家事が増えて、難しいことを任されていく。

学校でも地域でも、なんでも「お膳立て」しすぎずに

子どもができることを小さいときから少しずつやらせていく。

冬休みなど休業中に「家の手伝い」が宿題に出ることがありますが、

「手伝い」は、あくまでも「大人の手伝い」であって、

仕事分担」にした方がより子ども自身が積極的になるかな~

とこのごろ思います。

忘れたり、失敗したりがあっても、家族がフォローしつつ

子ども主体で行う「家事」。

家族みんなそれぞれができることをするのが「ふつう」になれば。

「やらされ感」がなければ、けっして「シンデレラ」ではないと思います。



山手にある「大仏次郎記念館」の前の噴水です。


2日の夜にとうとうPCが動かなくなり、

専門家の診断でついに廃棄しました

この記事はwindows11のOSで書いています。

だいたいは以前と同じなのですが、まだわからない点もあり

少しずつ慣れていこうと思います。



ガンダムもずっと横浜でがんばっています!



個別学習塾びすぽうくのホームページへ(色のついている部分をクリックしてください)





コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

うまくいかない日は、何もかも。

2021-11-01 18:59:59 | 発達や学習が心配
11月ですね。

本当に秋らしい気候になりました。

先週から少しずつパソコンの調子が落ちてきて・・・

いろいろなアプリも調子がよくなく・・・・

結構「pc」の調子で仕事の段取りが変わり、

ちょっと(どころではなく)いらいらの原因に。


教員をしていたころも自分がなぜいらいらしているかと原因を探ると、

「自分の思い通りに段取りが運ばない」ときだなあ、と気づいたことがありました。

みなさんはどうですか?

「今日は~をここまでしよう」とか

「うちの子どもに、決められた宿題を時間内に終わらせてほしい」

などと思っているときに限って

なにか突発的なことが起こって中断したり、

さらにやらなければいけない「タスク」が増えたり・・・・・・。

いらいらの原因はほとんど自分から出たものですが、

向こうからやってくることもあります。

自分で「コントロール(統制)」が効かないことがあると

いらいらが


そんなときは、少しクールダウン。


ぜんぜん違うことをしたり、

「まあ、こんなことで地球は壊れない」とつぶやいてみたり、

冷たいものを飲んだり



癒されるペットや好きなものに触れたり

または「その場」から距離をおいたり


まあ、結局は「原因」に戻るのですが。



パソコンはマニュアルにある「対処法」をしてみたのですが、

結局改善せず。


1日置いて様子をみます。



先月の気になった記事

デジタル教科書現場の声は


今年度希望を出した小中学校(小5~中3)までに文部科学省が1教科無料配布したようです。

導入をするにあたって教科書会社ごとに違う「パスワード」の設定や、

費用の面などクリアする課題があるようです。

きっと今はデジタル教科書の「黎明期」。

なんだって最初はいろいろあるもの。

そのうち、もっと便利に楽に使えるようになっていくのでは。


とりあえず、今日はここまでで仕事、終わります!

明日はもっとよい日になりますように。


個別学習塾びすぽうくのホームページへ(色のついているところをクリックしてください)


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする