横浜元町のクリスマスツリー。
夕暮れがさみしくなってきたこのごろ、(ちょっと早い気もしますが)
クリスマスが近づいてくると思うとほっとします。
横浜は、今月末にかけて「ミナトノアート2021」という街中でのアートイベントを
行っているようです。
こんな感じ。
今日は、「梅切らぬバカ」という映画を観てきました。
主人公が自閉スペクトラム症ということで、どんな描かれ方をしているのか
関心がありました。
ハンカチ、必需品?
いえいえ、70分ちょっとの小品で、本当にさらっと描かれていて・・・・。
タイトルに「ばか」と入っているインパクトがすごい、と思うのですが、
高齢になった(今でも美しい)加賀まりこさんとお笑いの塚地さんの親子の日常が
たんたんとつづられていました。
そうはいっても、地域の中で生きていくことのいろいろな問題点も
大げさではなく、でも現実はこうなんだろうな、と思われるように伝わってきました。
主人公の当事者に関心をもって関わろうとする隣家の子ども(子役さん、ぴか一!)。
なんの前知識もなく純粋に「友達」になれることもあるんだ、
大人がどうやってお付き合いしたらいいのかと「構えて」しまうのに対して
「感性」で付き合っていける子もいるんだろうな~と感じました。
ストーリーも「劇的」でなくたんたんと進んでいき、
「押しつけ」がないのもすーっと入っていけました。
大きな声を出したり、ルーティーンが破られるとパニックになったり
自閉スペクトラム症の方の中には(全員ではないです)
初めて接するときに驚いてしまう行動特性をもった方もいます。
塚地さんも上手に演じられていました。
この映画のタイトルは、
「桜のように自由に枝を伸ばしてあげることが必要なとき(桜は切ると傷んでしまう)
梅のように手をかけて育てることが必要なとき(梅は剪定しないと傷む)」
対象に適切な処置をしないことを戒めることわざからとったそうです。
私は、初めてこのことわざを知りました。
深い!
でも、いわゆる教育の専門家でも、
「今」が自由に伸ばしていく時期なのか
「今」が手をかける時期なのか
見極めるのは本当に難しいと思います。
毎日接している保護者だって・・・。
悩みながら、でも自分の子を好きで、幸せになってほしいという信念をもちながら
そして、保護者自身が自分の心や体も大切にしながら
どこかで折り合いをつけていく・・・。
「正解」はないけれど、日々の生活の中に「幸せ」はある。
そんなふうに感じました。
映画館の入口にこんなポスターが!
1年間は本当に早いです。
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