横浜・港南中央で学習や発達に特徴がある子どもを支援する塾 びすぽうく

”教室の”困った”を”わかった!”へ。子ども・保護者・学校の先生、みんなが元気になるために実践経験をもとにしたつぶやき

「見る力」って大事ですよね・・・

2019-03-20 08:59:01 | 発達や学習が心配
先週末から小学校の卒業式が行われています。

今週の半ばでほぼ終わりかしら・・・。

晴れがましい笑顔が街中ではじけています


先日塾の「保護者サロン」で「見る力」の学習会をしました。

学校はまだまだ印刷文化なので、「紙に印刷されたものを見て」

学習することが多いかと思います。

「教科書」のみならず、本やテスト、配られる「資料」など

「字体」によってかなり見えやすさが違うし、

「読めた」としても「すぐ疲れて」しまったり「行とばし」が

あったり・・・・読むことで嫌な気持ちがおきればますます文字から

気持ちが遠のいてしまいます・・・・。

「叱責」するのではなく、「読みやすくする工夫」が必要ですよね。

(叱っても「見えやすさ」は変わらないです!)

教科書も「UDフォント」になれば、ずいぶん違うのにな・・・・

(もちろん全教科です!!!)

とりあえず、

「拡大」「UDフォントで打ち直し」「デイジー」「一行ルーペ」などで対応です・・・

サロンでは、ちょこっと「ビジョントレーニング」もしてみました。

えんぴつ2本を両手にもって離したり。遠ざけたり

上と下 左右に視線を動かしたり・・・・

みなさん、真剣にされていました


こんなものも作ってみました。

顔を動かさずに、ロケットに貼ってあるシールを見つめて・・・


下についているひもを少し左右に開くとロケットが上に上っていきます・・・

シールを見つめながらロケットを上下させると目の運動になります。


中はこんなふうにストローを切ってひもに結んであります。

「トレーニング」というと「力」を入れる感じがしますが、毎日少しずつ続けられるものが

いいですね💛

「アーレンシンドローム」の話題も出してみました。

なぜ、「見えにくい」のか「見ると疲れる」のか

こんなところに原因がある場合も。

部屋の照明の種類や、窓際の明るい席で紙面が反射してしまう場合など

「環境調整」で「楽」になる場合もありそうです。


終わったあとのアンケートでは
「見え方について子どもたちと話してみたいです」

「本人たちに困り感や気になることがあれば受診につながるチャンスかと思います」

「今まで自分がずっと苦労していたことに当てはまることが多くとても興味ある話題でした」

「アーレンシンドロームという特徴があることがわかりました。電気やノートの色など

いろいろ配慮が必要だと思いました」

「眼に対して不安になっている人が多いことを知りました。」

「漢字の苦手さは、単なる練習不足だけではない可能性があるかもと気づきました」

「子どもの見る力を調べる検査に行こうと思います」

というご感想をいただきました。


「見えなければ」目から入ってくる情報が少なくなってしまったり、

苦痛に感じてしまったりします。

「もの」や「環境」で調節できるものならば、「今でしょ」でなんとか

していきたいですね。



くしゅん!もう~!この「花粉」なんとかならないですかね・・・とりあえず、「マスク」です。(笑)


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記憶の「相棒」

2019-03-16 14:26:55 | 発達や学習が心配
今日はいいお天気で花粉もたくさん・・・・。

マスクをかけている人がたくさん歩いていらっしゃる・・・

春は疲れもあってなんとなくぼおっとしていまうこともありますね・・・。




学年末になると「算数」だけ(?)教科書の「まとめ」の練習ページを

学習することが多いです。

「一年間のまとめ」なので、「最長11か月前」に学習した内容もあります!

「垂直ってなんだっけ?」

「~時間~分ってどうやって~分にするんだっけ?」のような「疑問(笑)」が

むくむくと・・・・・

いまさら聞けない・・・・

6年生になると「6年間のまとめ」なので

2年生で学習した「L(リットル)やdL(デシリットル)」の換算まであります。

ほぼ5年前の学習・・・・。

算数は思考過程も大事ですが、基本的な「学習用語」の意味が分かっていないと

問題が解けないときもけっこうあります。

そんなとき、「・・・何月ごろ勉強したっけ?」と教科書をひっくり返すのも

ちょっと大変。

ましてや下学年の場合は、「何年生で勉強したっけ?」になることも。


1問をとくために「下調べ」が必要になり、それだけで疲れてしまう・・・。

そこでこんなものを考えてみました。



インデックスを端につけると探しやすくなります。




「面積」や「ながさ」など6年分を項目ごとにまとめて書いておくノート。


塾の生徒さんにこのページを写してもらいました。

コピーではだめなのです。

「自分の字で」

「自分の行間で」

「自分に見える大きさで」


描(書)かないと、覚えないのです。

そのときもできるだけ丁寧な字で。(雑だと見返したくなくなります)

子どもによっては、「罫線がなく白紙」のノートがよいようです。

「罫線」が自分の「サイズ」に合っていないとかえって見えずらくなるようなのです。

図が大きくないと、文字を書き込めないときもあります。

わからなくなったら、これを見直す。

何度もみているうちに見なくてもおぼえられるのでは?



もうすぐ卒塾する6年生には、中学校でのノートの取り方を「自分仕様」で

チャレンジしてもらっています。

中学校の数学の教科書を見ましたが、「数学用語」がたくさん。

これを使って(分かっている前提で)授業が進められるとしたら、

「自然数って何だっけ?」と悩んでいる間に「次」に行ってしまうかも。

そんなとき自分で作った「用語集」が役に立つのではと思います。

覚えるためには、

自分にわかりやすく(わかることばで)

何度も見返せる

自分ノート


があるとよいのでは、と思っています。

最初はちょっと大変かもしれませんが、活用できれば、

「頼れる相棒」になっていくのでは。



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消しゴムと子どもの心・・・

2019-03-07 16:43:54 | 発達や学習が心配
鉛筆とセットなのが「消しゴム」。

必ず筆入れに入っていて、なくなるとちょっと不安になる「相棒」。

今日はこの消しゴムについて考えていることを書いてみようと

思います。

「消しゴム」は✎などで書いた字や線を「消す」道具です。

いうまでもありませんね



「固さ」や「消しかす」のまとまり具合、「消せる範囲」

握り具合など、「個性」が豊か。

筆圧が強い場合など「消し後」が残ってしまう場合もあります。



消した「つもり」なのに跡が残っていると丸をもらえないこともあります。

「筆圧」と同時に「消し圧(?)」もけっこう重要です。

指先に力が入らないと上手に消し終えることができずに「跡」が

残ってしまったり、指全体に力が入りすぎて紙がくしゃくしゃになり

ときには破れてしまったり・・・・。

また、「一部分」を消したいのに「全部」が消えてしまったり、

という手の「器用さ」の問題もあります。

だから「消しゴム」は嫌い!という子もいます。

入学前に「運筆」の練習をしますが、同時に「消す」練習もした方が

いいのかもしれません。そのときは、柔らかめ・小さめの消しゴムから始めると

よいかもしれませんね。

消しゴムとの「相性」もあります!!




あとは、「心」の問題。

消しゴムと「心」がどう関連しているかというと・・・



割り算の筆算では、「仮の商(とりあえずの答え)」を書いて計算し、あまりがありすぎれば、また商を

立て直す・・・という作業が繰り返されることがあります。

「ちゃんと計算したのに、消してまたやり直さなくてはいけない」ということが

「許せない」子がたまにいます。算数の時間割り算になるとなぜかいらいらがたまる・・・・。

始めから「今日はえんぴつと消しゴムを交互に使います」と「宣言」されれば、

「そんなものかな」と「耐えられるかもしれない」です。

「心」と消しゴムの関わりその2は、

「いらいらを消しゴムで解消する」です。

???????

あまり好きでない学習のとき、つい、消しゴムをつめで削ってしまう子がいます。

「買ったばかりなのにすぐぼろぼろになる」

こんな子は消しゴムにいらいらをぶつけて耐えているのかもしれません。

消しゴムはちょっとかわいそうだけれど、「合法的なストレス解消」なのかも。

鉛筆に「かみ跡」がある場合も似たような感じです。

その3は、「においをかぐ」です。

冒頭の消しゴムのうち、香りがついているものがあります。

「お気に入り」のにおいを学習でつかれたときにほんとちょっとの「気分転換」として

「嗅いでいる」子もみかけます。においつき・がらつきの消しゴムがNGの学校も

ありますが、家では「ちっちゃな気分転換」になっていいかも。



そして、「マナー」

消しゴムを使うと出るのが、「消しかす」。

新聞で「図書館」で消しかすを入れる「容器」を貸し出しているという記事が

ありました。

塾では、こんなふうに

ミニゴミ箱をつくえの横につけています。

自分が出した消しかすを見て次の人が気持ちよくないことに

気をはせることができるようになってもらいたいのです。

(学校では床に払い落してしまっているのかしら・・・)

以前通ってきていた子の中にすべて自分の筆入れに入れてもって帰る、という

すばらしい子もいました!

***
「消しゴム」をなくしてしまう、という子には、

とっても「大きな消しゴム」や、鉛筆に消しゴムがついているものもよいと思います。


(たぶん、お気に入りの消しゴムはなくしにくいと思いますが・・・)



最後にこんな使い方も



4年生の学習で「平行線を描くとき」に左手(右手)が滑って動いてしまい、

線がずれてしまうので消しゴムを薄く切って両面テープで張り付けてみると

押さえやすくなりました。

・・・・こんなに消しゴムは「大事」なのに最近文房具売り場では消しゴムの種類が減っているように

感じます。ネット上ではたくさんあるのかしら・・・・。


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