横浜・港南中央で学習や発達に特徴がある子どもを支援する塾 びすぽうく

”教室の”困った”を”わかった!”へ。子ども・保護者・学校の先生、みんなが元気になるために実践経験をもとにしたつぶやき

雨の日は読書・・・「10人に一人」

2017-06-28 15:36:12 | 発達や学習が心配
梅雨・・・らしいお天気ですね。

作物にとって大切な「梅雨」ですが、

気分の上では・・・。

ブルーはブルーでも早く「スカイブルー」に

ならないかな

今日は、信州大学の本田秀夫先生の本について。

「10人に一人!」


大変お世話になっているある方からの推薦で

読んでみました。

「自閉症スペクトラム 10人に一人が抱える

『生きづらさ』の正体」(SB新書)


すごく、読みやすいです!!

堅苦しく「自閉スペクトラム症とは・・・」なんていう

専門書とは違って、「わかりやすいことば」で

うん、うん、なるほど。と読み進められます。

気になったのが、

幼少期から成人に至るまでの「支援の連続」ということ。

横浜でたくさんの子どもの成長をずっと見守ってきた


「臨床家」ならではのふかーい知見です。


その中でも「思春期」のこと。

自閉スペクトラム(または、その特性がある子)は、

小学生までとそれ以降の「思春期」と親の対応を

変えていくということ。

小学生ぐらいまでは、「自立するスキル」と

「ソーシャル・スキル」を身につけるために

早めに支援を始める。大人の力で環境調整したり、

「構造化」すること。

そして、かぎをにぎるのが、「思春期」

今まで言ってもできなかったのに

急に「あいさつできるようになる」ようなことも

あるそうです。

大人はここで「黒子」に徹して、突き放すのではなく、

「陰から支える」。

子どもが「やりたいこと」を大人は無理にとめずに

陰から支え、

子どもは、試行錯誤し、ときには失敗しながら

学んでいく・・・。





小さいうちは、大人の保護のもと、

「安心」できる関係づくりをし、

小学校高学年あたりから「周りの大人」が

少しずつ対応を変えていく必要がある、ということでしょうか。

からだつきも変わってきますが、メンタルな面でも

変わってくる時期に合わせる必要があるということ。

塾に通ってくる子どもたちも、4年生の後半あたりから

少しずつ言動が変わってきているのを感じます。

子どもによって「一律」ではないですが、

「本人の気持ちややりたいことをきく」ことが

より大切になってくる時期がある。


大人にも こどもを支える「支え方」を変えることが

大切なんですね




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読解力と「忖度」

2017-06-23 17:32:38 | 発達や学習が心配
忖度(そんたく)

・・・何かと世間を騒がせていることばですね。

今日は、「読解力」「忖度」について

「忖度」の意味は、「他人の気持ちを推し量ること」

「支援」の必要な子どもには、苦手感が強いことかも

しれませんね・・・。

「場」の空気を読む

「相手」の気持ちを推し量る・・・

このごろの国語のテスト(長文読解)などで

最後の問題に

「この文章を読んで思ったことを書きましょう」

「~についてあなたの考えを書きましょう」

10点配点!

のような問いがついていることがあります。

「えー読み取りじゃないの?」

・・・もちろん。国語的には、本当に文章を「理解」できたか

測るよい問題です。

そもそも(これも今話題のことば?)

文章の要旨を理解していなければいけないし、

さらに、「自分」はどう読み進めたか、「積極的」な学習が

必要です。

「的外れ」な回答にならないためには、

「たぶん、こんな答えが要求されているのでは」という

「忖度」が必要ですね。(笑)

文章理解が苦手な子どもの中には、

そもそも、「空間が少なく、文字がこんでいて

注視が難しい」場合や、

それが原因で今まで「読書」に意欲がわかなかったために

「文字を読む」経験が少ない場合もあると感じます。

そんな子どものためにデイジー教科書

よいですが、すべての家庭や学校でipadが使えるとは限
りません。


そこで、こんなふうに「青のフリクション」でルビふりを

してみました。


本当は、自分で書くのが一番です。

(大人がゆっくりと子どものペースに合わせて

読み上げるとよいです)




自分で「ルビ」をふっているうちに何度も同じ漢字が

でてきます。

これは、光村の5年生の教科書ですが、

「釘」「古代」などが同じページに繰り返し出てきます。

また、同じ漢字でも「読み替え」がある場合があります。

何度も書いているうちに、「もう、次はいいかな。」と

思える・・・つまり、「覚えた!」

ということ。

中には、前後の関係から「たぶん、こう読むのかな」と

考える子どももいます。

初めは、「当たったり」「外れたり」。

でも、ルビふりを繰り返していくうちにだんだん「当たり」が

多くなる。

「読める」ようになると、初めて「中身」の意味を

考えられるようになる。

(ルビふりのテストも学校でとれるところもあるようです。)

ただ、この「ルビふり」。

子どもにとってけっこう「疲れる」作業。

1回にたくさんすると「もう、いい。」になって

しまいます。毎回少しずつがいいです。

そして、「フリクション」
を使う理由は、「消せること」。

「聞いた」ことばを「ひらがな」に直すときに


「誤った」表記になることがあります。

また、覚えたら、「消す」というのも

よいと思います。

消せることは、大事なことです。

そして、「その子に合った見やすい色」があるので、

「青」に限らず、いろいろ試してみるとよいと思います。

この「作業」を始めてテストの点が上がった子どもも

いました。

「前もって」ルビふりすることは、私は「ずるい」こと

だとは思いません。

中学や高校の英語の時間、「予習」で単語の意味を

教科書に書き込んでいくのと同じと考えます。

「読めて」「内容が理解できて」はじめて、

「自分の考え」をもてる。

そのためには、「準備」があるとよりとりかかりやすいと

考えています。


・・・少し「忖度」から離れてしまったかな・・・?

お後のしたくがよろしいようで(笑)


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「苦手」なもので体が「動く」・・・

2017-06-09 10:56:17 | 発達や学習が心配
梅雨入りしましたね

5月の末から暑かったり、少し涼しかったり。

また、新しい環境で「疲れ」が出てきて

「小休止」している子どもや大人も

いるかもしれないですね。

「低気圧」と一緒に少し気持ちが

なってしまう人も。
          


教室で授業したり、後ろで見ていたりすると

すごく気になるのは、

「体が動いている子」。

「もじもじ」だけでなく、

よくものを床に落とす子。

ひっきりなしに声を出している子。

・・・たぶん、その子にとってそれは、

苦手な時間

なんとか、「苦手に向かう緊張感」から逃れようと

体を動かすことで、無意識に「緊張を和らげて」いるのだと

感じます。

大人では、「びんぼうゆすり」や「ペン回し」

「髪の毛に触る」・・・などかしら。

「落ち着きがない」と言われてしまいますね。


2年生の子が「1000ぐらいあるもの、数えたい。」と言ったので、「つまようじ数え」をしてみました。
10ずつの束をつくり、それをまた10くくって、100の束に。
「約850本」・・・結果は、「837本」でも、急いだので、10ずつが確かでなかったかも。でも、実際に
「大きな数」を体験、するって大切なことですね。「紙」の上だけではわからないです。


これで137個です。(おはじき)



なんとか、「許される形」に変えて、

緊張が和らぐといいですね。

授業中、「いらいら」が出た、と自覚できたときに、

大きな消しゴムをぎゅっと握ってごらん、


と提案してみました。

音が出ない、友達に影響がでない

そんなものがいいですね。

ちなみに、「いらいら」がでやすい子でも、

「大好きな学習」では、

静かに取り組んでいます。

1日中「いらいら」しているわけでは

ないのですね。

また、教室が静かで、掲示物が少ないなど、

「環境」によっていらいらが「軽減」することも

今まで経験しました。

「いらいら」ははじめに書いたように

「天候」や「体調」も大いに影響します。

「なんかいつもと違って集中力がないな」

と思うと発熱する前兆だったりします。

「いらいら」は、また周りの人に

「移って」しまうこともあります。

・・・そんなときは、思い切って

「気分転換」を図るのもよいかもしれませんね。


・・・・あ、もちろん私もそうします。



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