横浜・港南中央で学習や発達に特徴がある子どもを支援する塾 びすぽうく

”教室の”困った”を”わかった!”へ。子ども・保護者・学校の先生、みんなが元気になるために実践経験をもとにしたつぶやき

「あいうえお順」がぱっとでてこないと・・・

2022-02-22 19:00:32 | 発達や学習が心配
前回から少し日にちが立ってしまいました・・・

2月は28日までなのですね。

今日は、「あいうえお順」の話です。

新1年生の机によく、「あいうえお表」が「マット」としてついてくると思います。

入学前にひらがなが読めてしまう子もたくさんいると思いますが・・・。

入学前から「読み聞かせ」や「絵本をながめる」ことに集中しにくい子どもの中に

「文字」⇔「音」の相互変換
が苦手な子どもがいます。

1・2・年生のうちは、教科書の文字も少なく、「耳から」覚えてしまって

「音読」がなんとなくできていても

全く違うページを開いていたり

2年生後半から「教科書」が読みにくくなる・・・・。



ひらがな表です。

文字の覚えはじめに「参照」することが多いです。

絵がついているとそれが覚える「手がかり」になりますね。

でも、これを空欄にして「穴埋め」で書かせると、

けっこう書けない子がいるんです!

「いつも表を見てはいるけれどぱっとは出てこない」

「音読」がスムーズでない子が多いです。

「文字」を「目でみて」すぐ「音」に変換する・・・・

その手続きに時間がかかってしまうのです。

または

目で文字を追うことを途中であきらめて「作った読み方」になってしまう。

「たろうくんがころびそうになりました。」が

「たろううくんはころびました

のようになるようなお子さんです。

3年生の国語で学習するローマ字。



ローマ字を習いたてのこどもには私も、

「表を見ながら書いていいよ。」と言っていました。

でも、なかなか覚えにくいのです。

縦のアルファベットと横のアルファベットが合わさる、という表の仕組みや、

「あいうえお」を母音としてとらえることや、

なんと、「あいうえお順」が曖昧なこともあります。

そうなると3年生のはじめに学習する「国語辞典」の「あいうえお順」が

なかなかぱっと出てこず、結局はじめからずっとページをめくっていくことになったり・・・。

すごく時間がかかるので「国語辞典」嫌いになることも。

(今はググッても、電子辞書もあります

「あいうえお順」は「あかさたなはまやらわ」という一番上の文字を暗記することも大事です。

ローマ字の仕組みがわかれば、少し英語のスペリングも楽になるのでは。

それはもう、3年生から始まっています。

でも、もっと言えば、3年生の前の「あいうえお順」。

「表」としてみるだけでなく、

「音」に変換する(つまり、読む)とか

空欄に「書いてうめていく」などを早めに始めた方がよいのかもしれないです。

もちろん、何もしなくても自然に覚えられる子も多いです。

でも、もし「文字を見るのが好きでない」様子があったら、

毎日たくさんでなくても少しずつでも楽しく練習していくとよいのかな、と思うこのごろです。



個別学習塾びすぽうくのホームページへ(線のついているところをクリックしてください)





コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

中学校への引継ぎ

2022-02-10 17:37:45 | 発達や学習が心配
横浜もうっすら積もり始めました!



これから大雪になるそうです。(と言っても10cmぐらいだそうです

今日は、念のため、生徒さんもおうちで待機していただきました。



2月・・・・。

6年生にとっては、卒業と入学と両方の準備が始まります。

小学校卒業中学校入学

とはっきり区切りがあるようで、実際「心」は連続しているものだと思います。

入学に際して少し心配がある場合、保護者が中学校に「配慮のお願い」に行くのも

この2か月中。

どんなふうに伝えたらよいのか?

私も卒業前の最後の面談で一緒に考えています。

必要な支援は何なのか

中学校では実際にその支援がもらえそうなのか

そして、何より大事なのが、本人がその支援を求めることで

自分が楽しく、ストレスなく学習・生活できるか


ということだと思います。

中学校でもパソコンが全員に配られていて、

授業や休暇中に使われているようです。

でも、なかなか「筆記具」としては、活用までいっていない実態もあるようです。

文字が書ければ、「書ける」とみられて、スピードがゆっくりでも、

手書きがストレスでも

パソコン使用が難しい。

そんな話を聞いたこともあります。

おとなしくて、真面目で友達とも上手に過ごせるタイプのお子さんへの支援を求めると

なかなか伝わりにくいこともあります。

小学校では、担任の先生が自然に「配慮」していたことも

中学校では、「改めて求める」ことが必要になってくる場合も多いと思います。



そして、書くことだけでなく、「聞くこと」「読むこと」への配慮が必要な子どももいます。

口頭で指示されると、「聞き落とし」があったり、「記憶が不確か」になったり。

中学校の教科書は、細かい文字で読むと疲れてしまったり、

情報が多すぎて混乱したり。

また、口頭で「提出期限」を伝えられることが続くと、忘れてしまったり。

小学校でそんな実態があっても、

なかなか中学校には「配慮」を求めにくいと思います。

以前に、学校として「似たような」お子さんがいて、配慮の実績があると

スムーズにいきやすいのでしょう。

今までなかなか気づかなかったようなお子さんだと

中学校も「どこから始めるか」検討するところからかもしれません。

ただ、本当は中学校の先生方も、入学するお子さんのことを前もって知りたいと思っていると思います。

保護者が中学校に配慮を求める際に、どうしようか、様子をみてからにしようか・・・・。

というより「念のため」と事前にお話しに行くことで

子どもが楽になる環境ができるかもしれないです。

でも、思春期の子どもって、「友達と違うことをすること」にかなり抵抗があると思います。

自分だけ、パソコンを使ったり、自分だけ先生に多く声かけしてもらったり

そんな「目立つこと」はしたくないのです。

だから4月当初から「必要な人は言いに来て」のような雰囲気が最初にあると本当に「楽」になりますね。

そして、伝えたことが受け入れられたのを感じたり、見たりすれば、

他の子も言いやすくなります。

ぜひ、4月の初めからそんな雰囲気でスタートできますように。



国語の拡大教科書です。

申請してもらえるようです。ただ、何分冊かになるようです。

デジタル教科書だと拡大や、背景色を変えたりが楽になるのに・・・・

研究校だけでなく、全国一律に変化がおきますように。

だんだん保護者の「出番」が減る中学校。

はじめは、保護者が学校に「配慮」をお願いするにしても

だんだん子どもが「自分自身」で先生に伝えられるようになるといいな。

場合によっては、そっと先生に伝えて、「さりげない支援」をもらったり

みんなの前で伝えて(ちょっと勇気がいりますが)「必要な人はだれでも申し出ればもらえる支援」になったり。

子ども自身と学校の関係の中でうまく回っていくとよいな~と心から思います。

大人も職場やグループの中で

「私は~なのでよろしくお願いします。」のようにさらっと言えると

ずいぶん楽になるのでは。


もらえる「支援」だけでなく、自分が自分にする「支援」についても

子どもと一緒に考えています。

それはいずれまた。


個別学習塾びすぽうくのホームページへ(線のあるところをクリックしてください)









コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「小さなことでも気づけば、だれかの役に立つ」

2022-02-04 15:11:55 | 発達や学習が心配
今日は、曇っていて寒いです!

朝、歩いていたら、昨晩活躍した「豆たち」が道にありました・・・・。

これで「鬼」がいなくなるなら、本当に助かります。



もうかなり以前(?)になってしまいますが、

個別支援級の担任をしていました。

個別支援級には、いろんなお子さんが在籍しています。

学年相当の学習をしている子もいれば、

指先の訓練から始める子もいます。

本当に幅広いのです。

今は、在籍30名を超えるところもあり、さらにニーズの幅が広がっていると思います。

教材を用意するときも「市販」のものが使える場合と、

「新たに」つくらなくてはいけないときがありました。

「新たに」作るときは、そのお子さんの「特性」と「達成目標」を

考えてつくりました。

つまり、一般のクラスでは、1通りもしくは数通りの教材を用意するのに対して

個別の支援級では、担当するお子さんの人数分の教材が必要なのです。

プリント1枚つくるのも、けっこう考えます。

使ってもらって反応をみて、また改良。

学習が進めばレべルアップを考えた教材づくり。

大変と言えば、大変で、手間も知恵も総動員でしたが、

楽しかった!

子どもたちが「即反応」してくれるのし、「できるようになっていくこと」が目に見えて

うれしく、また、「がんばろう」という気持ちをもらっていました。

教材をつくるときにもう一つ大事なのが、

一般のクラスの「教育内容」を知っておく、ということです。

10年ごとに教育課程が変わります。

そして、6年間、全教科の内容はかなりの量です。

算数など、どんな順序で段階を追って教えていくかは、

とても大事です。

個別支援級の先生は、一人ひとりの特性を見る専門性(年々リニューアルが必要です)

教科を教える力と両方が必要です。

本当に勉強が必要な仕事だと思います。

子どもたちには、学習に関するスキルだけでなく、

生活のスキルも伝えていかないといけません。

一般のクラスで支援が必要な子どもに対しても

提案ができることも大事だと思います。

このブログを読んでくださっている方の中には、

個別支援級に関して「全く未知な領域」と思われる方もいらっしゃると思います。

個別支援級ではいち早くパソコンやタブレットを採り入れ、

子どもたちも親しんでいるようです。

もし、ご近所の学校で地域公開がありましたら、ぜひ教室をのぞいてみてください。

素敵な子どもたちと先生の姿が見られると思います。



これは、「スピード」というトランプのゲームです。

4枚ずつを手前において中央に2か所ある「場」に続き番号をのせていくゲームです。

早く手札がなくなった方が勝ちです。

先日、生徒さんと対戦しました。

1回目は私が勝ちました。

でも、ふと気づいたのです・・・

この子は、「左利き」でした!

真ん中に出すときにお互い右側に出すようにしていたのです。

2回戦目は、左側に出すようにしました。

そうしたら・・・・

右利きの私はもごもごと手間取り

完敗でした

そうかなるほど

このお子さんのノートは、、右に手本、左に書く場所を

(できるときは)作っています。

でも、ゲームも左利き仕様にするべきだったんです。

日常生活でも、ちょっとしたことで「楽」になるはず。

小さなことでも、「気づけば」だれかの役に立つ

これから自分もレベルアップしていきたいです💛

あ、外も明るくなってきました。


個別学習塾びすぽうくのホームページへ(線のついているところをクリックしてください)



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする