年末のカウントダウン・・・。
あっという間の1年でした。
今ごろ皆様は大掃除などなさっている?
大掃除に疲れてほっとしたい時間でしょうか。
今日は支援を受ける側の「覚悟」の話。
以前、「特別な支援」が「特別でなくあたりまえ」に
受けられるといいな、という気持ちを書きました。
でも、最近「特別な支援」を先生や学校にしてもらう
ことに抵抗があるお子さんもいるのだな、と気づきました。
みんなと「違う」ノートを使ったり、みんなより「課題の量」が
減っていったり、何か「特別な配慮」が「目に見える形」で
行われたときに「自分が友達よりできない子」と思われているのでは
と感じてしまう・・・。だから学校では、「本当はほしい支援」を
受け入れることができなくなってしまう・・・。先生のせっかくの「配慮」を
拒否してしまうこともある・・・。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/06/f7/d997041f1580c03218899560d3c17e7e_s.jpg)
ずいぶん前のことですが、視力が落ちて、めがねをかける必要ができた子どもの保護者が、
「みんなに笑われるとめがねを持って行かないんです」と相談されたことがありました。
私も「その子がめがねをかける初めのその日」はめがね(それまではコンタクト)にして、
他の子には、さらっとめがねのことを伝えた気がします。今はめがねをかけている子どもは珍しくなく、
こんな配慮もいらないのかもしれません。
先生の配慮も「わざとらしくなく」「欲しい人はだれでももらえる配慮」であることが
子ども達に伝わる必要があります。「できないから」ではなく、「必要だから」と。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/ny_kagamimochi.gif)
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では、みんなは「行」のノートなのに、自分だけ「マスノート」。
もしかしたら、クラス40人の中には、他にもマスノートの方が書きやすい子が
いるかもしれません。学校で一律に購入するにしても、「自由度」があっていいと
思います。クラスで「たった一人」が正直つらいときもあるでしょう。でも、いろんな
選択肢がある中で、自分にあったノートが選べるのが「普通」なら、抵抗は減ると思います。
ある子どもが使っている「マスノート」が先生に「公認」されて、「自分も使いたい」と
言えるような、雰囲気。
クラスのだれでも分からない、こまった、助けて、と言えること。(もちろん、勉強したい、
という前向きな気持ち、分かりたい、という気持ちがあることが前提ですが)
テストの読み取りは苦手なのに、問題文を「音読」してあげると問題に正解できる子どもが
いました。きっと、国語だけでなく、算数の文章題、社会、理科すべて内容を理解したくても
「文字からの理解」が困難な子どもはつらい時間だったのだと思います。どの教科も、前学年で
習った漢字は「ルビ」がつきません。「漢字」が読めない、または、文章が「ちかちか」して
しまう子どもたちは、配慮なしではつらい時間になってしまいます。
デイジーという教科書を音声化するものもあるのですが、まだ「高価」です。
担任がテスト中「音読」することは、「音読」が必要でない子どもにとって「思考のじゃま」
になってしまいますが、「音読」してもらえば「正解」できる子どもたちにとっては「自分
で分かる」時間になるでしょう。これからITを使った授業で救われるかもしれません。
・・・現実的には、先生の板書を「ここだけ」とその子が書ける範囲だけ写すようにしたり、
自分で選べるノートにしたり、家庭で教科書に「ルビ」をふってきたりするだけでもずいぶん
違うかな、と思います。
専科の家庭科の先生で、調理実習の前に子ども達を前に集めて、実際に料理を作ってみせる方
がいました。長い時間ことばで「説明」するより、子ども達みんなに伝わりました。子どもも先生
の手元をよく見ていました。ことばだけで分かる子どももいる、でも、ことばは言った先から
「消えて」しまうので、音声からの記憶が苦手な子どもにとっては、「わからなくなる」原因で
もあります。もちろん、読み返せるように板書もあります。
・・・・あくまでも一例ですが、子ども自身が「困っているときに」支援をもらう声を上げる
「勇気」が「気軽に」もてるように小さいときから環境づくりができるとよいな、と思うこの
ごろです。
除夜の鐘、そして新年を迎える、今週。どうかこのブログを読んでくださるみなさまにとって
来年がよい1年になりますように。
>個別学習塾びすぽうくのホームページへ(色のついているところをクリックしてください)
あっという間の1年でした。
今ごろ皆様は大掃除などなさっている?
大掃除に疲れてほっとしたい時間でしょうか。
今日は支援を受ける側の「覚悟」の話。
以前、「特別な支援」が「特別でなくあたりまえ」に
受けられるといいな、という気持ちを書きました。
でも、最近「特別な支援」を先生や学校にしてもらう
ことに抵抗があるお子さんもいるのだな、と気づきました。
みんなと「違う」ノートを使ったり、みんなより「課題の量」が
減っていったり、何か「特別な配慮」が「目に見える形」で
行われたときに「自分が友達よりできない子」と思われているのでは
と感じてしまう・・・。だから学校では、「本当はほしい支援」を
受け入れることができなくなってしまう・・・。先生のせっかくの「配慮」を
拒否してしまうこともある・・・。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/06/f7/d997041f1580c03218899560d3c17e7e_s.jpg)
ずいぶん前のことですが、視力が落ちて、めがねをかける必要ができた子どもの保護者が、
「みんなに笑われるとめがねを持って行かないんです」と相談されたことがありました。
私も「その子がめがねをかける初めのその日」はめがね(それまではコンタクト)にして、
他の子には、さらっとめがねのことを伝えた気がします。今はめがねをかけている子どもは珍しくなく、
こんな配慮もいらないのかもしれません。
先生の配慮も「わざとらしくなく」「欲しい人はだれでももらえる配慮」であることが
子ども達に伝わる必要があります。「できないから」ではなく、「必要だから」と。
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では、みんなは「行」のノートなのに、自分だけ「マスノート」。
もしかしたら、クラス40人の中には、他にもマスノートの方が書きやすい子が
いるかもしれません。学校で一律に購入するにしても、「自由度」があっていいと
思います。クラスで「たった一人」が正直つらいときもあるでしょう。でも、いろんな
選択肢がある中で、自分にあったノートが選べるのが「普通」なら、抵抗は減ると思います。
ある子どもが使っている「マスノート」が先生に「公認」されて、「自分も使いたい」と
言えるような、雰囲気。
クラスのだれでも分からない、こまった、助けて、と言えること。(もちろん、勉強したい、
という前向きな気持ち、分かりたい、という気持ちがあることが前提ですが)
テストの読み取りは苦手なのに、問題文を「音読」してあげると問題に正解できる子どもが
いました。きっと、国語だけでなく、算数の文章題、社会、理科すべて内容を理解したくても
「文字からの理解」が困難な子どもはつらい時間だったのだと思います。どの教科も、前学年で
習った漢字は「ルビ」がつきません。「漢字」が読めない、または、文章が「ちかちか」して
しまう子どもたちは、配慮なしではつらい時間になってしまいます。
デイジーという教科書を音声化するものもあるのですが、まだ「高価」です。
担任がテスト中「音読」することは、「音読」が必要でない子どもにとって「思考のじゃま」
になってしまいますが、「音読」してもらえば「正解」できる子どもたちにとっては「自分
で分かる」時間になるでしょう。これからITを使った授業で救われるかもしれません。
・・・現実的には、先生の板書を「ここだけ」とその子が書ける範囲だけ写すようにしたり、
自分で選べるノートにしたり、家庭で教科書に「ルビ」をふってきたりするだけでもずいぶん
違うかな、と思います。
専科の家庭科の先生で、調理実習の前に子ども達を前に集めて、実際に料理を作ってみせる方
がいました。長い時間ことばで「説明」するより、子ども達みんなに伝わりました。子どもも先生
の手元をよく見ていました。ことばだけで分かる子どももいる、でも、ことばは言った先から
「消えて」しまうので、音声からの記憶が苦手な子どもにとっては、「わからなくなる」原因で
もあります。もちろん、読み返せるように板書もあります。
・・・・あくまでも一例ですが、子ども自身が「困っているときに」支援をもらう声を上げる
「勇気」が「気軽に」もてるように小さいときから環境づくりができるとよいな、と思うこの
ごろです。
除夜の鐘、そして新年を迎える、今週。どうかこのブログを読んでくださるみなさまにとって
来年がよい1年になりますように。
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