横浜・港南中央で学習や発達に特徴がある子どもを支援する塾 びすぽうく

”教室の”困った”を”わかった!”へ。子ども・保護者・学校の先生、みんなが元気になるために実践経験をもとにしたつぶやき

せっかく覚えたのに、わすれてしまう・・・

2014-10-27 17:18:11 | 発達や学習が心配
10月になり、「学校を開こう週間」ということで
地域に授業を公開しているところもあるようです。
子どもが進学する先を一足先に見学できるよいチャンスです!
いろんな学年をまわると雰囲気が伝わってきますよね。

今日は、「長期記憶」の話です。

このところ、年のせいか、人名がぱっと出てこないことも。

その人の顔とか声とか「イメージ」は湧いてくるのに、なさけない。

試験前につめこんだ「記憶」って試験が終わるとぱっと忘れてしまう・・

その中で「これって面白い」と思ったことを家族や友人に話したりすると

しっかりと記憶に残っていることがあります。(私の場合)

ノートに書くより効果あり!

「妖怪ウォッチ」や「ポケモン」に出てくるキャラクターは

ぐんぐん覚えるのに、「平行四辺形」や「垂直」なんてことばは

忘れてしまう・・・という話をよく聞きます。

ゲームをやっている様子を見ると、クリアーできないと、何度も同じ

ところにチャレンジしているようです。「先に進みたい」からです。

「先に進む」というはっきりした目標があり、「何度かトライして

よい方法を見つける」という「方略」が分かっているからこそ、粘り強く

チャレンジするのですね。




「やらされた」勉強の中に楽しみを見つけることができる子どももいますが、

見つけにくい子どももいます。

また、いきなり「教科書レベル」が難しいこともあります。

一つ下の学年の内容、前期(1学期)の内容が消化しきれていないのに

それを基にした内容がかぶさってくる・・・・。

「どっかできいたことあるような」ことばが、問題になったテストは

記憶をたどっているうちにタイムアウト。

採点されて戻ってきたテストを直す気力もないのかも。

でもあまり「基礎」からやっていると追いつかず、かえって

いらいら。教科書に「しおり」として暗記したいことばを辞書代わりに

はさんでおくと、毎時間必ず見るかもしれませんね。




「リズムにのって覚える」とか、

「単語帳に書いて覚えていないカードだけ残していく」

というのも古典的な方法ですね。

「知っている知識」と「新しい知識」を結びつける子どもや

「映像として」「イメージ」で漢字を書かずに覚えてしまう子ども

もいるようです。

小学生は、この「イメージ作り」けっこう合うのかと思うことがあります。

大人より柔軟な「頭」で自分独特の覚え方が作れるといいのかな。

その前に「覚えようとするきもち」が大事なんですけどね。



私は、しばらく「人に話す」方法で・・・あっ!周りが迷惑?


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LDの疑似体験~理解のルートをつくる~

2014-10-20 17:52:38 | 発達や学習が心配
さっぱりとした秋空でしたが、天気は少し下り坂。

日中は、汗ばむくらいでしたね。

「秋深し 馬肥ゆる秋」そして「読書の秋」。

食べ物もおいしいけれど、ミステリーなんか

読むのもいいですね。

今日は、LDの疑似体験の話です。

塾に来ているお子さんの保護者に

「LDの疑似体験」をしていただきました。

使ったのは、



こんなキット。近々改訂されるとか・・・。

ざわざわした中での聞き取りや、

いろいろな写真の中から注目すべき1枚を選ぶなどの

体験をしていただきました。



「(聞き取りのときに)雑音が多い場所では、聞き取りにくいと

普段から感じていましたが、それが、ふだんでの授業でも

あったとしたら、とてもストレスだな、と感じました」

指示が最初にあったり、シンプルに伝えたりするだけで

理解が早くなるということが、今回の体験から分かりました」

「子どもにも(自分)がやってしまっている?かな・・」

「図形は、ほんの少しの手助けや見方のこつなど

本人に合った方法があれば、よいと感じました」

・・・大切なことをすべてまとめてくださった、保護者に感謝!です。



わかりにくかった「図形」や「文字」が「見え方」「見方」が

分かったことで、「見やすく」なったり、

「聞き取る」前に「~についてよく聞いてください」のような

指示があるだけで、「聞きやすく」なることが私自身も実感できました。

(自分でも何回もこのCDやパワーポイントを聞いたり見たり

しているのですが、毎回感覚的にこう思います。

まるでクイズが解けたかのように「分かった!」の瞬間があるのです。)


これが、「ルートをつくる」ということ。

診断を受けていなくても、体調や心の状態で

「聞きにくい」「見えにくい」ことは

大人でもあると思います。

授業は「毎日」のことなので、「聞き取りにくさ」

「読み取りにくさ」がある場合、なんらかの

「手だて」が前もってあると「疲労感」が全く違うと思います。

私はたまに子ども達が帰った後の教室の一番後ろの席に座って、

黒板を見ていました。(子どもの目の高さで)

今日は「よく見えたかな。よく聞こえたかな」

日々反省・・・でした。


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素敵な番組見つけました

2014-10-13 18:33:36 | 発達や学習が心配
台風が近づいてきています。(関東地方)
前回のように大雨にならないとよいのですが。
明日の朝の登校も少し心配ですね。



 先日、Eテレを見ていたら、思わず、ひきこまれた番組がありました。

スマイル」という番組です。(木曜 朝9:10~9:20)


ホームページには

学級活動としてクラスで取り組むことでよりよい人間関係を

つくったり、社会で必要な力や学習態度のアップにも役立ちます。

トラブルをかかえている子もそうでない子もクラスで一緒に楽しく

見て、みんなの毎日の笑顔をふやしていくことにつながるものです。


・・・という説明があります。

毎回3つの部分に分かれていて、
1 ソーシャルスキル、コミュニケーションスキルを劇で
2 アニメの中でハルト君のとった行動について妖精がヒントを
くれて、どうすべきだったが解説してもらう
3 聞くこと、見ることのトレーニング(ゲーム形式)

となっています。

10分、というのも集中して見る時間にちょうどいい感じです。

1については、例えば、
初めての相手を話すとき、

「丁寧なこどばで相手のすきなことをきく」

「最後に教えてください、という」

のように具体的な方法を文字でも音声でも、また動作でも

教えてくれます。

2では、自分が相手にしてしまったことを逆の立場から

再現し、相手がどう思ったかを考えさせます。

3も、ゲームの形になっていて、自然に取り組めます。

見逃したときや、もう一度みたいときは、ネットから

見ることができるのもよいと思います。

困っている子どもはどうしたらよいか分かるし、

困り感があまりない子でも、友達がどうして困っているかを

理解できるいい番組だと思いました。さすが、NHK!


全国でどのくらい視聴率があるかわかりませんが、学校の先生、

保護者そしてもちろん子どもたちにぜひ見てほしい番組だと

思います。



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手先の訓練、早めに始めましょう。

2014-10-10 17:31:01 | 発達や学習が心配
今日は、雨、風ともひどく、休校になったところが多かったようです。
(横浜です)
休校で家にいる子どもたち、外にも出られず、宿題もなく、
結構家の中で元気いっぱいにすごしていたのでは?



今日は、「手先の動き」についてです。

ピアノやリコーダーの演奏はもちろん、

はさみ、のり、定規で線を引く、など学習で

「手先」を使うことは多いです。

ペーパーテストはよくできても、

立体図形の展開図をかいて組み立てることが

うまくいかず、いらいらしている子どももいます。

上の写真は、小学校2年生の算数の巻末についているパズルのピース。

「三角形」「四角形」の特徴をとらえる「導入」で使われます。

やや薄めの厚紙でできています。

このピースを使っていろいろな形を作ることは、

子どもにとって楽しい活動です。

でもきっと中には、床にピースの何枚かを落としてしまったり、

上手に「めくって移動」できなかったりする子どもが

いると思います。

そこでこんなふうに



段ボールを裏にはってみました。床におちてもすぐに拾えます。

また移動もスムーズにできます。

楽しい活動が「スムーズ」にできる工夫です。

「器用さ」を試す場面ではないですからね。

でも、毎回こんな手間をかけるのも大変です。

指先に力を入れることができないと、定規でまっすぐな線を引くことが

難しくなります。特に小さな学年のお子さんの中には、「手先」の動きが

まだスムーズでないことがままあります。本のページをめくったり、

折り紙ではしをそろえて「アイロン」をかけたり、輪ゴムをクロスして

何かを縛ったりという練習を少しずつ積み重ねていくこともよいと思います。

運動会の「はちまき」も「先生やって」の行列ができてしまいますが、

前に回しておでこのところでかた結びするところから、だんだんに「ちょうちょ結び」

後ろで「ちょうちょ結び」と段階をおって練習するとよいと思います。

「計算」のようにすぐにはできないのが「手先の動き」。

本人がいらいらしない程度の練習量というのもポイントです。



今週は明日から晴れそうです。「秋晴れ!」


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