横浜・港南中央で学習や発達に特徴がある子どもを支援する塾 びすぽうく

”教室の”困った”を”わかった!”へ。子ども・保護者・学校の先生、みんなが元気になるために実践経験をもとにしたつぶやき

落ち着きと色

2015-03-30 15:39:07 | 発達や学習が心配

花粉がすごいですね~。
私は眼鏡の上にゴーグルをかけて外出しています。
もちろん、マスクもです。
銀行に入ると、なんだかあやしい人に・・・。

春休み開始5日目。みなさん、どんなふうに過ごしているので
しょうか?

今日は、「色と落ち着き」の関係について。




右側は、「カーキ色。左は黄色」です。

インテリアとしたら、どちらが落ち着きますか?

元気がほしいときは、「黄色」、落ち着きたいときは、

「カーキ色」でしょうか。



「みどり」と「青」。

教室は一時期壁紙が緑のことが多かったです。

壁の色は明るいベージュかな。

緑も明るい緑だと、「落ち着く」まではいきません。

子どもは、右の「青」を選ぶことが多いです。

学習するにはこの青とベージュが結構落ち着くようです。

真っ白は反射がきつくて少しつらい子どももいるようです。

家でも学習するのが、子ども部屋でなく、リビングや

キッチンだったりすることもあると思います。

テーブルクロスやテーブル(机)、カーテンなど

以外と視界に入るもの。学習するときは、少し「刺激」を

減らすのもよいですね。

模様があるものよりないものにするもの落ち着きます。

特に集中しにくい子どもには、周りの「気になるもの」を

しまったり、落ち着いた色合いの「布」をかぶせたりすると

いいかもしれません。

青色でノートと教科書程度のスペースが区切れる

「衝立」も市販されています。(図書館の自習ブースの

ような感じ)

色の「刺激」に苦手感がある子どもはもしかすると

「地図帳」を見るのがつらいかもしれません。

「地図帳」は高さによって色分けされていたり、地図記号が

かかれていたり、難しい漢字の地名が重なって書かれていたり

しています。

情報量が多すぎて「解析」しにくいのでは、と思うことがあり

ます。目的によっては白地図の方が見やすいかもしれませんね。

この春休み、持ち帰った「お道具箱」の中を見て、いらないもの

を減らし、できるだけシンプルにすると探し物が減るのでは。




朝、「着替え」や「したく」に時間がかかる場合も、タンスや

学習用具置き場の色数を押さえたり、種類や数量を減らしたりする

ことで「探しやすく」なるのではと思います。

なくすかも、と「予備」を入れるより、記名をして、数を

減らす方がすっきりします。

深くて奥がみえにくい袋や筆箱より浅くて中身がすぐ見られる

ものがよいです。

45分、ずっと探し物をしていたり、コンパスの芯の調整を

していたり、つまった液体のりを直したりして終わってしまう

子どももいます。(コンパスは高くでも軸のしっかりしたものが

よいです。液体のりは机の中で漏れやすいです。)

学校からのプリントや○がついてきた提出物、ノートなど

どんどんたまっていきますよね。見直す可能性が低いなら

思い切って処分しても。

(あ、でも教科書だけは前学年のものを使うこともあるので

とっておいた方がよいと思います!)

「プリントを持ち帰らず、机の奥に突っ込んでくしゃくしゃ

のなってしまう」というのもよく聞く悩みです。

色とは関係ありませんが、「持ち帰った」ときにすごく

「ほめる」のも「手」ですね。

なんだか、「色」でなく「整頓」の話になってきてしまいました・・・。



ぜんぜん話がかわりますが、ひとまず前年度の片づけが終わり、

宿題がない春休み、何をしよう~?と悩んだときは、

Eテレの「学校放送」がお勧め。


クイズもあるし、前年度放送された番組が映像で見られて楽しいです。


子どもたちも自分で操作できるので楽しめると思います。

あと、2日。私も家の片づけしなくては。




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一度記憶したものの修正が難しい・・・

2015-03-23 15:52:13 | 発達や学習が心配
朝いいお天気だと思っていたら、でがけに雨が・・・。
今もちょっと曇ってきました。
「花曇り」?
風はあたたかいです。
先週は小学校の卒業式が多かったようです。
たくさんの思い出、そして中学校に向かっての希望を胸に
旅立っていったのでしょうね。
今日朝起きて、思わず、「遅刻!」なんて焦った子どもも
いたりして。



今日は、「一度覚えたことの修正」について。

個人面談をしていたとき、あるお母さんから

「うちの子は、新出漢字の読みを一度覚えると

読み替えの読み方が入らないんです。」

と聞いたことがあります。



はじめに「晴れ」と習ったら、学年が上がって「快晴」と

でてきたとき、同じ「晴」という字なのに違う読みが

あることをなかなか理解しにくいとのことです。

それで、はじめから「音・訓」セットで覚えた方がいいのかと

いうと、記憶する量が「2倍」になってしまうので

それも難しい・・・。

漢字に「音・訓」があり、また特別な読み方

「酒屋(さかや)」のようなものがあったり、

文の前後で「色紙」が「いろがみ」だったり「しきし」

だったり、と混乱してしまうこともあるようです。




覚えたことを一度修正することが難しい子どもは、

漢字に限って言えば大変ですが、最初から「両方覚えた」方がよいのかも

しれません。

漢字に限らず、修正が難しいことがあります。

今週で今年度の授業が終わります。4月のクラス替えで

担任や学級が変わると、生活の約束、学習の約束が変わる

ことがほとんどです。

そうじのしかた、朝の会のしかた、給食の当番のしかた・・・・。

4月のはじめは戸惑うことがあっても、月末ごろには

新しい方法に慣れてくる子どもが多いです。

でも、昨年までのやり方が「やっと身に付いた」ような

子どもは、なかなか新しいやり方が「はいらない」のです。

親切な友だちが教えてくれる、教室に分かりやすい掲示がある

など「手がかり」が役に立つことも多いです。ただ、ちょっと

「連休」などが入ってしまうと元に戻ってしまうことも

あります。このあたり新しいクラスの友だちや担任の先生が

うまく理解してくれるとよいですね。

本人はけっしてふざけているのではなく、むしろ「困って」いる

のだと思います。自分から質問できればよいのですが、それも

なかなか難しい・・・。

4月の当番活動、話し合い活動、クラスの集会などでこの

「新しいことが入りにくい・修正が難しい」子どもが混乱をし、

落ち着かない姿を毎年見かけます。

学校によっては、そうじや当番の仕方が全クラス同じところも

あるようです。そんな学校は4月の混乱がきっと少ないのでしょうね。




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進級~学年と学年の「のりしろ」~

2015-03-17 10:52:22 | 発達や学習が心配
今日は気温が14℃。
コートがいらない暖かさです。
もちろん、花粉もすご~い・・・

今日は「のりしろ」の話です。




のりしろ、はこの黄色い部分。

なんと小学校は、来週で今年度が終わります。


早い、と感じるか「やっと」と感じるかは、一人ひとり

違うと思います。

「あゆみ(成績票)」をもらったら、がんばりを認めるとともに

あと3か月後に「どうなっていたいか」を話し合うのもよいですね。

子どもにとっては「3か月後」ぐらいがちょうどよいかなと

思います。つまり、6月ぐらいまでの「目安」です。

現状の「2割増し」で。

そしてこの短い春休みに考えたいのが、

のりしろ

子どもの意識としては、進級は「区切り」

自分をリニューアルしての「前進」。

でも実際は、気持ちだけで乗り越えられない部分が

あります。

急に友達とうまくかかわることは難しい

急に手先が器用になるわけではない

急に漢字が書けるようになるわけではない


徐々に向上していくもの、少し努力が必要なもの


実際はそんなものがわりと多いと思います。



4月中は新しい先生、新しい教室、新しいクラスメートの緊張の中で

過ごすため、「できちゃった」ことがけっこうあるかもしれません。

5月の連休明け、一息ついたころに少し「無理」をしていた子どもが

「戻ってしまった」ような感じになることがあります。

「がんばっている、新たな気持ちで努力しようとする」姿勢を認めつつ、

少しずつ「積み重ねていく」部分(これが「のりしろ」)があるという

ことも配慮していけるとと思います。


大人でも、新しい環境に入っていくときには自分の「のりしろ」

が意識できると少し「楽」になることがあるかもしれません。

「急には変われないけれど、少しずつ前進している」

「同じところで足踏みしているようにみえるけれど、

もしかしたら内部で少しずつ変化しつつあるかもしれない」自分。


あ、なんか私自身が自分に言い聞かせているような・・・。

あまり肩に力が入らない方がかえってうまくいくこともあります。

なんくるないさ。



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4月より学習の時程が変わります。






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強い気持ちを持ち続けて

2015-03-10 15:45:04 | 発達や学習が心配
毎週1回更新、と自分にノルマを課し、いつの間にか100を超えて

いました。

書き始めたころは、「こんな」日がくるとはまだ「夢」でした。

公務員をすぱっと止めて自分一人で塾を立ち上げる・・・

周りから見ると「なんて無謀な」行為。

でも、一瞬たりとも「後悔」したことはありません。

発達や学習に心配をもつお子さんの支援塾を始めて

日々子どもにとってどうしたら「楽になるのか」

分からないことをもっと分かりたい、という

気持ちを持ち続けています。

「人の成長」にゴールはないし、「正解」もないと思います。

でも、”best”はなくても”better”はあるのではないか。



ある子どもがいろいろあってクラスの中で「ういて」しまい、

一番の親友からも離れられて、本当につらくなってしまった

ことがあります。子どもの心の「痛み」がひしひしと伝わって

きました。保護者とかかわりをもつなかで「ずっと私は~さんを

支えていきたい」という意味のことばを伝えたことがあります。

すぐに返事はきませんでした。保護者もずっと考えていられたの

だと思います。しばらくして、「ありがとうございました」の返事が

きました。親子で泣いてしまったそうです。本当につらいときには、

短いことばでも気持ちが通じるのだと、私はそのとき強く感じました。

子どもは少しきずついてしまったけれど、徐々に立ち直っていきました。




子どもは限りなく成長する力をもっている

でも少し周りが支えていけば、もっともっと自分で伸びようとする、

そんな「強い気持ち」をもって「私の仕事」を続けていきたいなあ、

と3月の今また改めて思っています。


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あ、冒頭にあんなこと書いちゃったけど、自分で自分を苦しめてる~

まあ、努力目標ということで・・・。
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その子にとっての「手本」

2015-03-03 18:52:56 | 発達や学習が心配
卒業式は「高校」から始まるのですね。
先週末から今週にかけてあちこちの高校で卒業式があるようです。
その後が「中学校」そして「幼稚園」「小学校」と続きます。

卒業式で「涙が出ない」話はずいぶん前に書いた気がしますが、

保護者にとっては胸いっぱい、ハンカチがぐちょぐちょになって

しまうことも。

~年間の「いろんな思い」がぐぐっときて涙が止まらない・・・。

保護者一人ひとり「涙」の意味が違うのだろうと思います。

今日は、「手本」の話。



この写真のように、マスの中に「始まりの点」「書き順」などが

あるのも「位置関係」をとらえるのに苦手感がある子どもにはよいようです。

次は手本を置く位置です。

新しい文字を覚えるときの手本はどこに置きますか?

右・左・上・下・紙の下(写す)など

その子どもにとって見やすい場所があります。

また、同じ字の手本が何回か出てくると安心。

漢字の場合、上の方に手本があることが多いですよね。

それを見ながら下に自分で書いていくとなると

どんどん違う字になってしまうことがあります。

たくさん書けば書くほど意味がなくなってしまいます。

こんなふうに行の途中に「手本」があるとまた形を意識して書けます。



また高学年になり、複雑な漢字になったときは、教科書の漢字では、見えにく子どもも

います。拡大できると見やすく、正しい形がとらえやすくなります。



次は「行動面」での「手本」。

教室の手本はなんといっても「先生」。

先生の行動は子どもにとって「基準」になります。

「場」の雰囲気がつかみにくい子は先生が見えやすい位置の席も

よいですし、また「手本」になる行動をする子どもが「視界」に入る席

もよいです。行動は一歩遅れるかもしれませんが、「耳で聞く説明」より

「実際の行動」が手本として入りやすいこともあります。

「そうじ」などいくつかの「手順」がある場合は、「手順書」が図解つきで

あると行動の「てがかり」になります。

ただ、「~回かきなさい」「きちんとそうじをしなさい」という指示より

「自分で」行動を起こしやすくなると思います。

うまく学習・生活がいっていないときには、「その子にどんな手立てが必要なのか」

考えて「分かりやすい」「手本(てがかり)」が用意できるとよいですね。



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