横浜・港南中央で学習や発達に特徴がある子どもを支援する塾 びすぽうく

”教室の”困った”を”わかった!”へ。子ども・保護者・学校の先生、みんなが元気になるために実践経験をもとにしたつぶやき

テストの「余白」

2022-10-26 15:42:14 | 発達や学習が心配
10月の終わりに近づき、日が短くなってきました・・・・。

なんとなく しんみり  しっとり。

先週4回目のワクチンを受けてきました。

副反応、毎回かなりありますが、今回はいつもより少し軽かった(?)ような????

少しずつ体調をもどしていきます!

先日、塾に来ているお子さんのテスト直しを一緒にしていて、

「もしかして、計算の場所が狭かった?」

と訊いてみました。

「うん。やりづらかった。」

という返事。

本物のテストではないのですが、こんな感じ。



これだけだと「余裕」がある感じです。

でも、



これは、私がシャープペンシルで書いた計算です。

割り算の横に書いてあるのは、「補助計算」で、

割り算の枠の中で繰り上がりがしにくいときに使う手段です。

割り算は答え(商)の見当(だいたいいくつ)をつけて計算しますが、

引けなかったり、あまりが多すぎたときに「商」を修正します。

それで「補助計算」も何回かするときがあります。

もう・・・・紙がいっぱいです。

実際のテストは業者によって少し違いますが、

もっと「余白」」が少なくて、テストの裏も問題がびっしり!

小さい文字が書きにくい、

小さく書くとけたがずれる

小さく書くと繰り上がりが書けない


ような子どもも多く、また

「鉛筆」は、線も太く、書いていると「もっとつまった」状態。

「テストのときに計算用紙があれば、どうかな?」

と訊いてみたら、

「それならいいけど。もらったことがない。」

とのこと。

確かに、私もあまりテストのときにあげた記憶がありません。

(今は、書き損じの紙をたくさん用意してあげています)

テストやドリルに「計算スペース」がついている場合もありますが、

思ったよりせまく、

枠内におさまらない場合もあります。

不正ではないから、ほしい人は「計算用紙」をもらえるシステムがあると

いいな~と思いました!

大人は小さく書けてしまうので

「子どもの状況」が事前にはなかなかわかりにくいですよね~。

子どもも、自分から「やりにくいけど、こんなものなんだ!」とあきらめているかも。

そもそも「先生にそんなリクエストをしていいんだ。」という発想がないかもしれないです。

計算用紙がもしあれば、何点かあがったかもしれないですね。💛



2年生の「国語」で漢字のいろいろな読み方を学習しています。

「上(うえ)」一つとっても本当にいろいろな読み方があるんですね~



こんなふうに「絵」にしてみました。

これで少しイメージがわきやすくなるかな?



新1年生のための「就学時検診」。そろそろ始まりますね。


個別学習塾びすぽうくのホームページへ(線のついているところをクリックしてくださいね)


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

学習前の「準備運動」 ~立体~

2022-10-19 16:49:57 | 発達や学習が心配
急に気温が下がって、「秋」ですね~。

最近、子どもたちの学習の前に「準備運動」があるといいのかな~と思っています。

体育でもいきなり激しい運動でなく、

少しからだを動かして、「なめらかな動き」に備えますよね。



4年生の算数の最後の単元の「空間の位置を表す」学習。

「高さ」より「たて」や「よこ」が分かりにくいです。

紙という平面の上に「3D」を表現しているのですものね。

このページにこそ「Dマーク」(インターネットで動画が見られる)がついているといいのに、

と毎回思います。

イメージ作りのために塾の教室内のある位置に置いたものを

歩いて、測って体感してもらうこともあります。

学校の教室でもやっているかしら?



2本の鉛筆が、「手前」と「奥」にあります。

さわって確かめれば、わかりやすいです。

見ただけでは少しとらえにくい子どももいます。

こんな子は、図工の工作の時間になかなか「構成」がうまくいかないことがあります。

粘土で動物をつくると、ぺったんこの平面に近くなったり・・・

立体感がつかみにくく、表しにくい。

それで、遊びっぽくてこの「立体感」がつかめるものはないかな、

と探していました。

たまたま見かけた広告で、みつけたのが、

「グラビティ―メイズ」。



横からみるとこんな感じ。

高いところからだんだん低い方へ玉がころがるように塔を配置します。

穴がいろいろな方向に向いているので作りながら転がり方を

予想する必要があります。

何回か試してみて、要領がつかめてくると2回目からは、

「作り直し」の回数が減ってきます。



縦置きだけでなく、横にして「歩道橋」を作ってもおもしろいです。

「問題集」もついているのですが、自分で考えた方がおもしろいかも。

立体の学習をするときに思うことは、

「身近」になかなか理想の形の立体がないこと。

ホームセンターにもありますが、結構な値段です。

(1つ200円ぐらいから500円ぐらいかな?)

学校の学習では、立体模型は、「一人1個」はなくて、

教卓のところに並んだのを見たり、グループで順番にさわったりで

「体感」する機会はわりと少ない気がします。

Eテレのピタゴラスイッチが好きで自分でも作ってみたいな~という子は、

奥行きのイメージがわきやすいかもしれないです。

あ、もしかするとおかしのパッケージで少し「柱体」があるかな?

少し意識して自分で生活の中で探すのもいいかもしれないです。



個別学習塾びすぽうくのホームページへ(線のところをクリックしてください)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「スポ根」と怒りのコントロール

2022-10-12 14:09:21 | 発達や学習が心配
今日の朝刊をみていたら、

部活動の指導者による「体罰」を取り上げていました。

新聞記事

私もスポーツ経験者ですが、「体罰」はされたことがありません。

でも、試合会場では、すごい声で怒鳴られたり、試合をしているコートから立ち去るように

言われたりている選手の姿をみて、少しショックを受けたことがあります。

県内でも有数の強豪校でした。

部活動が学生生活の中で大きな比重を占めていて、

そこから「のがれられない」状況にあるときに

指導者からメンタルを崩されるぐらいの叱責や体罰を受けたとしたら・・・

自分の「存在」がなくなってしまうと思うぐらいのダメージを受けると思います。

人生経験が長い大人でさえ、きついのにましてや

わずか十年少ししか生きていない子どもにとっては。

自分にその叱責が向けられていなくても見聞きするだけで

つらい状況になると思います。

スポーツは「勝ち・負け」がはっきりしているのでなおさら。

「スポーツの日」の前後で有名なスポーツ選手が自らのメンタルのことを

語っている記事をいくつか読みました。

「勝って当たり前」「負けたらたたかれる」

直接、またはネットなどで攻撃されることが選手にとってどんな影響があるのか。

ほとんどマイナスだと思います。

うまくいかなかったときに「こうするといいよ。」というアドバイスは役に立っても

「~がだめだ」では、あまり役になっていないですよね。

子どもたちと接するとき

こちらに余裕がないとつい、「否定的なことば」を返してしまう。

人間なので「あるある」です。

記事には、こんな指導者に対しての「アンガーマネジメント」についても書かれていました。

よくあるのが「呼吸のコントロール」

冷静になるための「作業」。(記事では100から3ずつ引く計算や目の前のものの観察をするなどがのっていました)

そして、

相手(選手)はこうあるべき」という「べき」をたくさん書きだして

自分の「価値観」を客観的に見つめる
ことをする

「自分(指導者)がストレスを感じた場面や状況を客観的に見つめ、記録する」

・・・という普段から「備えて・練習しておく」ことものっていました。


家庭や学校などでは、「ストレス」の起きた場所から物理的に離れることも

よいと思います。

家庭だったら、子どもと衝突したとき、お互い違う部屋にいくとか。

学校だったら、「クールダウン」する部屋を作っておくとか。

これは試してみて、うまくいったことがあります!


でも、スポーツの「コーチ」や「監督」だと自分がその場を離れるのが

けっこう難しいかもしれないですね。

その「選手」から視線を外す?

選手がよいプレーをするために練習を積み重ねるのと同じように

「指導者」「コーチ」も「心の安定を保つため」の練習をつむ必要がありそうですね。





クライマックスシリーズのVS阪神 最終戦。

ネットから2列目の席で観戦しました。

9回裏に大逆転・・・の場面で3アウトになり、今年の全試合が終わりました・・・。

ずっと下を見ている選手もいて(多分、涙)

1列に並んで帽子をとっての、ファンに対しての礼。

9月から本当に長かった・・・。

休日もほぼなく、連戦連戦。

いつも調子がよかった選手も打率を落としたり。

でも、最後の最後まで戦う姿勢、すばらしいプロの技を見せてくれた選手たちに

感謝の気持ちでいっぱいです。

今年は4回も応援に行けました。

それだけ、素敵な姿を見て元気をもらいました!



出番がくるまでずっとライトの楠本選手とキャッチボールをしていた森選手。



ベイスターズの素敵な応援団、ディアナのメンバー。

試合の終わった後もでてきて涙をこぼしつつ最高のパフォーマンス。

選手を支える、いろんな人達の気持ちのいっぱいつまったシーズンでした。

来年は、ぜひぜひ日本シリーズを見に行きたいです!


ぜんぜん話は変わりますが、

横浜インターコンチネンタルホテルでは



九州フェアをやっています。

おいしかった!!




ベイスターズのみなさん、スタッフのみなさん、「一流とは何か」「プロとは何か」「チームワークとは何か」

みせてくれて本当にありがとう!



個別学習塾びすぽうくのホームページへ(線のところをクリックしてください)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「丁寧」に書きましょう、と言われたら?

2022-10-05 13:33:17 | 発達や学習が心配
10月になり今日で5日目!

応援していたベイスターズもクライマックスシリーズに進出が決定し、

ほっとしています!



このところ「丁寧に説明する」ということばがニュースで流れています。

子どもたちは、よく「丁寧に書きなさい。」と言われるし、

大人も言います。

この「丁寧」ってとっても曖昧なことばですね。

自分としては、がんばって書いたつもりでも、

大人から見ると「合格点」ではない。

一生懸命書いてもがでないって・・・・。

「丁寧に書いて」と言うより、

枠の中に納まるように書いて

とか

漢字のとめ・はね・はらいに気を付けて書いて

と言われる方が分かりやすいかな?

でも、「丁寧」の意味が分かったところで「美しく」書くのは、まだまだ。

手先が少し器用でなかったり

「目と手の協応」がうまくいっていなかったりすると、

自分の思い通りの文字が書けず、いらいらすることもあります。

そのために、

〇 運筆のトレーニングをする(「視覚発達支援ドリルシリーズ knock knock」がいいです!)


〇 よく見える手本にする

(筆順ごとに色が変わるのはかえって見えにくいです)

漢字の横線、縦線が見えにくい場合は、

「横2本」「縦2本」のような「合言葉」を使うのもよいかも。

まちがえそうな「部分」だけ黒でない色にするのもよいかもしれないです。


〇 書く量を減らす

(漢字ノートの下までびしっと埋めるのは、ナンセンス!

かえって雑になってしまいます。手本が上にあっても、下の方に書くときには、

「違う文字」になってしまうかも。)

〇 ノートのマスを大きくする。



手先に課題がある子は、これでかなり楽になります。

写真は、3cmますです。

おうち用に作って練習用にコピーしておいたり、

1年生でなくても1年生用の大きなマスノートを使うのもよいです。


〇 その子の書きやすい筆記用具にする。

鉛筆の種類を変える、シャーペンにする、フェルトペンにする・・・・

筆記具で書きぶりがかなり違います!



指がすべりにくい穴あきえんぴつ


そして、とっても大事なのが、「書く時間を確保する」ことです。

急いで書くと、だいたいの場合、字が乱れます。

少ない量で、「ゆっくり」「あせらず」書くことで結果的にいつもより「丁寧に」。


黒板の文字を写すだけでなく、自分の考えをまとめるときなど

「漢字」や「カタカナ」がすぐに思い浮かばず、

いらいらしたり、スピードが出なかったり・・・。

「丁寧に書く」ことは、困難な状況がある子どもにとって

それほど簡単なことではないのです。

先生にノートを提出して、「もっと丁寧に」とコメントがついてきたら・・・

上のどれか一つでも試してみてください!!!

急激な変化はないかもしれませんが、子どもが「楽」と感じれば、

少しずつ変化していくと思います。




先日、空を見たら



こんなきれいな夕焼けが。

「今日も一日がんばった。」

と自分をほめて




個別学習塾びすぽうくのホームページへ(線のところをクリックしてください)














コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする