横浜・港南中央で学習や発達に特徴がある子どもを支援する塾 びすぽうく

”教室の”困った”を”わかった!”へ。子ども・保護者・学校の先生、みんなが元気になるために実践経験をもとにしたつぶやき

「レジリエンス」・・・大人にも必要な「立ち直り力」

2015-06-30 13:56:39 | 発達や学習が心配
今日で6月も終わりです。
今月は暑い日が多く、まるで「本格的な夏」。
体がついていくのがやっと・・・・。
でもがんばります。



今日は、「心の回復力~レジリエンス~」の話です。

この本、でたばかりです!(6月22日創刊)

本屋さんの書棚の端にありながら、「自己主張(笑)」してました!

つい、目がいってしまいました。

学芸大の藤野博先生と横浜市リハビリテーションセンターの

日戸由刈先生が書かれています。

イラストが多く、読みやすい本です。

この本の中では、「レジリエンス」は「落ち込んでもまた立ち直る力」と

書かれています。

発達に特性をもつ子どもは、一人で「立ち直る」力が弱く、周りの環境

(特に子どもの周りにいる大人)が配慮することで、子ども自身の

「レジリエンス」を育てていきましょう、というスタンス。

今までの本と違うのは、「周りの大人」がすごくがんばらなくても

「なんとかできそう」「まず、一つやってみよう」と思えるところです。

特に生活面において、睡眠や服の用意、家の手伝いなど、「大人が~させる」

ということより「こんな感じでやってみたらどうかな。」「この中でどんな

やり方にするかを一緒に考えよう」と「子どもに完璧をもとめない」ところが

いいな~と思います。




以前テストで満点をとり、「すごいね。がんばったね。」と家に帰した子どもが

翌日、元気なく登校したことがあります。理由を聞くと、親ごさんに、

「他に満点は何人だったんだ。」と言われたそうです。

この本を読んでそんなエピソードを思い出しました。

子どもがせいいっぱいがんばり、満足感を感じているとき、

一緒に喜んでもらいたかったと。

たとえ周りがよい点で自分がそれよりはるか下の点数であっても、

いつもの自分より伸びたのなら、「すごいこと」。

「自分が思ったより点数が伸びなかったのなら、『この次は

~という方法でやってみようか』」と前を向けること。


これは「過保護」でもなんでもなく、成長する上で「心のきりかえ」や

「しなやかさ」につながっていくことだと思います。


1人でこの「作業」が難しいからこそ、友だちや先生、保護者、

(私も!)がいるのではないかと。

周りに支えられて、経験を積んでいくことで、

「この間だって、なんとか切り抜けたんだから今度だって。」という

自信がついてくるのだと思います。

大人になる前に(大人になってからだって・・・

「レジリエンス」大切にしたいです!!


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2周年を迎えました!

2015-06-24 12:08:03 | 発達や学習が心配
梅雨の谷間の貴重な晴れ!

じっとりしますが、☀がでてくると

気分もあがりますね

この6月、「個別学習塾びすぽうく」は

2周年を迎えました。

体験に来て、

「お年玉はびすぽうくにして。」と言ってくれたお子さん。

「ここなら入る!」と言ったお子さん。

そんなお子さん達のひとことひとことが

私の財産になっています。



通ってくるうちに

「自分はこうやってみたいんだけど。」

「学校でこんなふうにできたらいいな。」

と子ども自身が自分の得意な方法に気づいたり、

具体的な願いを持ったりすることも増えてきました。

また「こんなときは、一人で悩まずに大人に『助けて』って言っていい

じゃない。」というと初めはびっくりしていた子どもも

自分が信じられる大人に気持ちを打ちあけられて、「解決」に

向かったこともあります。




支援者である私だけでなく、子ども自身でも「道」を探っていく・・・

素敵だな、と思います。

今自分がどんな状態で、どうしたら前に進めるのか

今とりあえずどこまでをめざすのか

そのお子さんなりの「目標」と「手段」ができる

そんなお手伝いを続けていきたいな、と改めて思います。




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1日何回の「ごめんなさい」?

2015-06-15 15:53:48 | 発達や学習が心配
梅雨に入りました!

雨は少ないけれど、じっとりしたお天気です。

もう一歩のりきれない感じです。

今日は、「納得のいかない『ごめんなさい』」を繰り返して

いるかもしれない・・・という話です。

自分の思い込みで行動してしまう

結果的にルールからはみ出したり、

友だちを傷つけてしまったり・・・

そして心ならずも「ごめんなさい」を言う羽目になる・・・

そんな子どもの表情を見ていると、謝ることに納得が

いっていないよう(自分に×をつけられた感じ)



そこでなぜいけなかったかと説明すると・・・

そこまででいらいらがピークに達しているので

よけい聞くことができない。

大人もかっかしてしまう

しばらく一人にしてクールダウン

その後1対1で 静かな場所でゆっくり話す。話させる。

「あなた」が悪いのではなく、「そのやり方」がよくないということ

どうすれば、相手に「気持ちが通じるか」という提案とセットで。

そして、この「提案」が本人に「できそうか」と訊くことも大事。

できなければ、できそうなことを一緒に考える。



教員をしていたときは、実際、この「静かになって話す」タイミングを

つくるのが難しいと感じていました。

だいたい子どもどうしなにかが起こる時は、授業でも実験中や運動中、

そして校外学習に行く直前だったり、帰る間際が多かったりするのです。

そのまま解決(いわゆるお互いごめんなさい)せずに家に帰らせると

次の日に影響しそうで、その日のうちになんとかしようと焦ると

かえってうまくいかない。

子どもの心の整理がついていないのです。

納得がいかないうちに「謝る」ことを続けることで自尊心も

低下してしまいます。周りからみると明らかに、「謝る」べき

状況だったりすると、余計「今謝らせてしまおう」という気持ちに

なってしまいます。

この繰り返し・・・・・。

一度うまく対応できたときにほめて、本人と「いらいらしたときの約束」や

「立ち直りパターン」を作ってしまうとよいかもしれません。

なにか「あいことば」をつくってそれを10回唱えたら、いい考えが

浮かぶはず、のように。だんだんどうしたらよいか考える、「心の整理タイム」

短くなっていくような気がします。

それまでは、周りの大人や子ども達に状況を説明して、「待ってもらう」ことも

必要かもしれません。「今」だけなんとか取り繕うより、「これからのこと」を

真剣に考える、という意味で。






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子どもはどこまでも”欲深い”

2015-06-08 15:47:09 | 発達や学習が心配
横浜は梅雨に入る前でさわやかな陽気です。

今日の新聞によると

学校にスクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカー、

そして事務担当の仕事を学校運営に関わるものに広げる、

などこれから学校もいろいろな動きがありそうです。



今日はちょっと「どきっとする」タイトルです。

支援者や保護者が子どもに対していろいろな配慮をし、

ときにはちょっと疲れることも多いと思います。

でも、子どもは「もっと!」と愛情を求める。

大人としては精いっぱい「愛を注いで」いるつもりなんですけれどね。

「反抗する」「口答えする」「授業のじゃまをする」

・・・まるで「愛情を欲求する裏返し」のようだな、と

感じたことがあります。


保護者や支援者の「気をひく」ために、叱ると「走って逃げる」。

追いかけていくと、曲がり角でこちらが追い付くまで「待っている」。


「他の大人ではだめ」というぐらい1人の大人に執着してしまう・・・。

こんなとき、「少し距離をおき、よいことをしたときだけ注目する」と

教えてもらったことがあります。やってみました。

効果がありました!

でもしばらくすると、他の友達にちょっかいを出す。そうすれば

確実に自分の方に「注目」を集められるからです。

ここで例え「叱る」としても「かまってもらったこと」として

子どもの中には、「よくない行動」が「ごほうび」になってしまうのです。

繰り返し繰り返し「注目行動」を起こすことになってしまいます。

不適切な行動をしたときは「注目してほしい大人(先生や保護者)」以外の人が

関わってくれたら助かりますね。

私も追いかけて町内一周し、息がきれた経験があります・・・。



実践障害児教育 4月号」

には、友だちに繰り返しちょっかいを出して

逃げてしまう子どもに対して不適切な行動が起きたときすぐに

担任とスクワットをした事例がのっていました。活動的なこのお子さんに

合った対処法だったようです。もちろん、すぐにできるようになった

わけではなく、「不適切な行動➡スクワット」というつながりが定着するまでに繰り返し

があったようです。(随伴練習法というそうです)

そしてポイントはこの子どもが気持ちが

不安定になりそうなときを事前に察してこのスクワットをやってしまう

というところでした。だんだんに先生からではなく、自分で「スクワットする」

と伝えることもできるようになったようです。

またそれと同時にこの子どもが好きな活動、笑顔が見られる活動も授業で採り入れ

「感覚的に満足」できることもしたとのことです。

子どものもっている「承認欲求」や「感覚的な充足」などを見極め、

上手に使っていくことが「本当の笑顔」につながるのでしょうね。

そして、初めは「作戦を立てるために」大人も少し大変ですが、

結果的に自分も「笑顔になれる」のですね。





くまモンの笑顔・・・癒されます。手でさわる柔らかさも。




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ミニ・ロールプレイ 国語の教科書で見つけました。

2015-06-01 14:44:43 | 発達や学習が心配
土曜日に無事運動会が終わったところは、今日代休。

そして、明日は「開港記念日」で3連休(横浜)の学校も

あるようです。いいなあ~。暑いですけれどね

今日は、「国語の教科書で見つけたロールプレイ」。



3年生光村の教科書です。

主語が抜けているために話が食い違っています。



そして、4年生の教科書。

A やさしい感じで話す

B こわい感じ(せめるように)言う

では、同じセリフでも全く違うように感じる

同じ4年生の次のページ




A 「貸して」に対して(間をおかない)「いいよ。」

B 「貸して」に対して(少し間のある)「いいよ。」

☆この「違い」が分かりにくい子どももいます。家で宿題で一人でこの部分を読んでいても

なかなか「違い」が分からず、「2人組」で役割を決めて、また交代して読んでみて

はじめて「あ!」

この微妙な「間」がすぐに「いいよ」と言えない「葛藤」の間だということが

「解説」を聞いたり、「役割演技」をすることで初めて分かる・・・

微妙な感覚が受け取れず、友だちとの間に少し「距離」が空いてしまう・・・

3、4年生ごろから特に女子どうしであります。

国語とはいえ、「道徳関連」の教材でもあります。



6年生の教材。

自分の言いたいことを相手に「角が立たない」言い方で伝えるための練習です。

ちょうど5月末あたりにどの学年も「話す・聞く」の教材があり、ソーシャル・スキルトレーニング的な

ものが採り入れられている学年もあります。

私は教員のときは、「道徳」の時間によくこの「ロールプレイ」を入れて授業を行っていました。

「劇」は「架空のようで現実」。子どもにとって分かりやすく、身近でもあります。

先日新しい道徳の教科書に「このロールプレイ(寸劇)」を入れる、のような情報もありました。

明確な指導者の「意図」がないと、「楽しさ」だけで流れていってしまう危惧もありますが、

「演じてみてわかること」「実感できること」があると思います。

全国の小学生が国語の時間この教材でどこまで「スキル」を身に付けることができるのか。

また「話し方」を意識していくきっかけになるのか。

あまりさらっとではなく、じっくりと取り組めるとよいのではと思います。

学校での子どもたちのけんかの原因は、「このあたり」に因を発することが多々あります!





図書館で見つけた本です。「NHKのあさいち」で先週話題になった「どんぐりクリニックの宮尾先生」が

書かれている本です。「カサンドラ症候群」にもふれています。

家庭で大人の「発達障害」にどう対処するかわかりやすく書かれて読みやすいです。


もう6月なんですね~。梅雨に入る前に楽しいことを探したいです!


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