今年は、12月の初めに高温の日が続いたので、
芽キャベツの生育が遅れていると聞きました。
それでも、クリスマス頃には、
小さな袋に6~7個入った芽キャベツが売られるようになりました。
クリスマスが終ると、ワゴンの上には
値引きされた芽キャベツとラディッシュが山のように積まれていました。
クリスマスのごちそうの付け合わせとして、
形もかわいく、彩りもきれいな芽キャベツとラディッシュ。
でも、売れ残っちゃったんですね。
私は芽キャベツが大好きなので、値引きされたものを買いました。
さて、使おうと思って袋を開けた途端、ものすごい悪臭が・・・。
まるで、たくあんが腐ったようなニオイ。
芽キャベツは見た目もきれいだったし、カットして中を見ても、
腐っていたり、傷んでいる様子はありません。
だから、まさかその悪臭の発生源が芽キャベツとは思いもしませんでした。
どこから臭ってくるの!?
カットした芽キャベツの断面からは、かなり強烈なニオイが!!
茹でてみましたが、ニオイは消えません。
とても、食べられる状態ではなかったので泣く泣く捨てました。
色々調べてみると、これは硫黄成分ということがわかりました。
芽キャベツが常温で保存された場合、その発生量が多くなるようです。
芽キャベツをはじめ、アブラナ科の野菜は、
ツンとする香りや辛みを出す硫黄含有化合物である
グルコシノレートを豊富に含んでいます。
これが、ミロシナーゼという酵素によって、加水分解され、
インドールやイソチオシアネートというがん予防効果が期待される成分に変化します。
しかし、元々、植物は病害虫を寄せ付けないため、
環境の変化から身を守るために硫黄成分を発生させます。
きっと、この芽キャベツも、常温の狭い袋の中で必死に生き延びようとして、
硫黄成分を出していたんだろうな。
今度は、ちゃんと食べてあげよう。
【写真の芽キャベツは、本文中に出てきた芽キャベツとは関係ありません。】
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