珠玉の音楽に囲まれて

オーディオのこと、音楽のこと、思いついたまま記していきます。
by 横浜のVienna Acousticsファン

1990年代、ギター三昧

2010-09-09 05:50:44 | フュージョン/Instrumental
90年代の半ばから後半にかけて購入したギターアルバムを3枚紹介します。これらアルバムは購入してしばらく経ちますが、今でも棚から取り出しては聴いています。南米、北米、日本と弾き手の活動地域も、作風も異なりますが、それぞれに味わいがあるのです。

最初に紹介するのはアルゼンチンのギタリスト Luis Salinas です。ステレオサウンドかステレオかは忘れましたが、その作品レヴューで知って購入しました。最近はオーディオ誌よりネットで検索することが主体ですが、当時は作品レビューが貴重な情報源でした。陽気なイメージの南米とは裏腹に全体を通じて哀愁が漂う作品です。ブラジルで言うサウダージ、韓国で言う恨といった感じでしょうか?エレキギターの音色にも、そして一部の曲で聴ける Salinas 自身の歌声にもそれを感じます。曲では3曲目の Funky Tango が特に気に入っています。


2枚目はイギリス出身で北米で活動していた Peter White の Caravan of Dreams です。こちらは一転して爽やかなアコースティックギターの世界に浸れます。ジャンルはスムースジャズです。北米、それもカナダの森林のイメージ、樹木で例えれば白樺のイメージですね。この作品の5曲目 Just Aonther Day では私の好きな女性ヴォーカリスト Basia の声も聴けます。Basia の涼やかな声と Peter White のアコギの響きが実に合います。やはりスムースジャズ系のギタリスト Marc Antoine とのコラボ Cafe Mystique も緊迫感が心地よい1曲です。


最後は日本のギターデュオ、マリオネットのポルトガル幻想です。写真を見ていただければわかるように、正確にはポルトガルギター(湯浅隆)とマンドリン(吉田剛士)のデュオです。このアルバムを知った経緯はもう忘れてしまいましたが、多分、CDショップで見つけて買ったものでしょう。ポルトガルと言えばファドを連想しますが、この作品もファドが持つ哀愁、あるいは懐かしさに通じるものがあります。ほとんどの曲がオリジナルという事も素晴らしいです。12曲目のドライブ・アローンは小気味良い曲で iPod にも入れています。余談ですがアルバムの冊子ではゴンチチ松村さんとの対談も楽しめます。


紹介したアーティスト3組は決してメジャーではありませんが、それなりに支持されているからでしょう、アマゾンでも今現在購入可能です。今後は棚から取り出すというより、SSDから取り出すことになりますが、思い出してはこれらの作品を聴くことに変わりはないでしょう。
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井上堯之バンド

2010-06-29 21:14:53 | フュージョン/Instrumental
拙ホームページでも書きましたが、井上堯之バンドの”太陽にほえろ!”の楽曲が好きで小学生当時から聴いていました。ドラマのオープニングは有名な曲ですが、個別の刑事や場面に応じたテーマ曲にいい曲があります。私はこのバンドからInstrumentalの面白さを学んだと言ってもいいでしょう。関連のCDは都合5枚所有しています。そのうち3枚はベスト盤で、残りは太陽にほえろ!'76と太陽にほえろ!'78です。3枚のベスト盤の上にあるカセットテープは、当時クリスマスプレゼントでもらった太陽にほえろ!'76です。


バンドのリーダーは、もちろん井上堯之(この写真では中央でサングラスをかけている)。キーボードを担当していた大野克夫(左上でヘッドフォンをかけている)は、沢田研二の「時の過ぎゆくままに」「勝手にしやがれ」の作曲でも知られています。二人のザ・スパイダース時代の活躍を私は知りませんが、80年代以降も日本の音楽シーンに多くの影響を与えてくれました。二人以外のメンバーも侍の感じがして、小学生から中学生にかけての私からすると、大人を感じさせるバンドでした。


こちらは太陽にほえろ!'76のCD盤です。カセット盤はすっかり聴かなくなりましたが、CDのお陰でいつでも聴けるようになりました。新盤での購入はあきらめ、アマゾンの中古盤を入手しました。ヤフオク、中古CDショップ、そしてアマゾンと中古CDを購入するルートが複数あることは大変ありがたいことです。このアルバムは組曲になっていて地味な曲が多いですが古さを感じさせません。特に気に入っている曲が3曲あります。"スコッチ刑事のテーマ"は夜の都会を捜査するシーン、"あの日のコーヒーショップで"は、コーヒーショップでタバコを燻らせながら会話するシーンを連想させます。"華麗なる情熱"はギターとサックスのソロがそれぞれ絶妙です。


最後に太陽にほえろ!'78を紹介します。これは中学時代に友人から借りたレコードをダビングして聴き込んでいたアルバムです。そのテープもいつしか失念して、しばらく遠ざかっていました。その後、このアルバムの代表曲(個別刑事のメインテーマ)が入ったベスト盤を買ったので良しとしていたのですが、1曲だけ気になる曲がありました。それがロッキー刑事のテーマⅡです。ベスト盤にはロッキー刑事の別のテーマ(おそらくIということでしょう)が入っているのですが、私は断然Ⅱが好きです。結局、入手欲には勝てずやはり中古盤を購入しました。他の刑事のテーマでは、ゴリさん、山さん、長さんのテーマが、マイナー調ながらアップテンポで気に入っています。
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シャカタク

2010-04-08 00:01:51 | フュージョン/Instrumental
高校当時はハードロック、へヴィメタル路線にはまっていましたが、それ以外のジャンルを聴かなかったわけではありません。ラジオをONにすれば、ポップス、歌謡曲、フュージョン・・・、様々なジャンルの音楽が流れていて、気になる楽曲も当然ありました。シャカタクもその一つで、ハード路線に馴染んだ耳にとって、軽快なピアノとコーラスは結構インパクトがありました。

結局、大学入学が決まった春休み、シャカタクの Night Birds と、ユーミンのユーミン・ブランド パート1をカセットテープで買いました。以後、ハードロック、ヘヴィメタルからは遠ざかることになります。Night Birds の各曲を聴くと、大学入学したての新歓シーズンの様々なシーンがオーバーラップします。

アルバムタイトルにもなっている Night Birds も、相変わらず心地よいですが、残りの曲もそれぞれ味があります。特にJszzyな雰囲気満々の女性ヴォーカルもの、Streetwalkin'、Light On My Life はそれぞれ都会の深夜の雰囲気があって好みです。Rio Nights も聴いた当初より印象が良くなっている作品。リオの夜の港を想像させる曲です。



手元にあるシャカタクのアルバムを数えたら4枚ありました。この他にクリスマス向けのアルバムもあったのですが、残念ながら中身を失くしてしまいました。Night Birds 以外ではDrivin' Hard、Niteflite、Into The Blue を持っています。Drivin' Hard は Night Birdsより先に英国で発売されたデビュー盤です。曲の粒が揃っている点ではやはり Night Birds が一番だと思いますが、Night Birds につながる雰囲気を感じます。80年代に発売されたアルバムで未入手のものがまだあります。追々手に入れたいと思います。

コメント (1)
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