日に寄って寒暖の差が大きく、衣替えはまだ遠い横浜方面です。さて、9月の最終の日曜日、チューバホーンさん宅での定点観測オフに行ってきました。前回から半年ぶりの訪問です。途中からOさんも合流されました。皆さんとはGWの拙宅オフ、ハンコックさん宅でのオフ、白河遠征とコンスタントにご一緒させています。午前中に所用があった関係で、この日は南武線、中央線、西武線多摩湖線、西武新宿線とつないでお宅へ向かいました。いつものように施術を受けた後、オーディオ部屋に移行してオフ会スタートです。
チューバホーンさんのシステムの機器群です。CDトランスポートTL0 3.0 はすっかりシステムの顔となりました。OさんDAC、マランツ♯7と盤石のランナップです。それぞれの機器の下には、いずれもフローティング方式のボードが配置され、振動対策もしっかりされています。当方がカジュアルな路線を好むことを想定して、音作りも元気な方向に調整されたとか。ゲストの好みに合わせて音を調整するのことは、簡単ではありません(私にはとてもできません)。長年のオーディオ経験に基づくスキルと言えます。
クラシック、ジャズ、ポップスの流れで進行しました。バッハの無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ(ヨハンナ・マルツィ) は、春の会でも聴かせていただきました。ベートーヴェンのピアノ協奏曲(アラウ)は、あまり聴く機会の無い第4番でした。ワーグナーも私が参加するオフ会では珍しいです。指揮はクレンペラーでした。感想戦で伺ったところ「タンホイザー/序曲」とのことです。ポップス系に寄せたと言われていますが、広い音場と重厚感のある低音でクラシック、素晴らしかったです。
続いてジャズです。MJQの「枯葉」は、7月のヒデさんの音が記憶に新しいです。あちらはホーンSPでしたが、ヴィンテージSPでも力感溢れる再生に唸りました。コーン紙が痛々しくも感じられましたが、ヒデさんの音とは風合いの異なるキレのある音でした。ドリス・デイは、こちらのオフ会でハンコックさんに紹介いただき、私も入手しました。『KIND OF BLUE』はなかなか入手しづらいCDを苦労して手に入れられたそうです。素晴らしいジャズの再生、ハンコックさんにも聴いていただきたかったです。
後半は邦楽タイムです。懐かしい曲が続きました。「フラシーヌの場合」「いちご白書をもう一度」は、リアルタイムで聴いたわけではないのですが、フォークソングのコンピレーションCDで聴いていました。前者はオリジナルの新谷のり子ではなく森山良子のカヴァーを聴かせていただきました。「冬が来る前に」辺りから、リアルタイムで聴いています。この曲のサビのハモリ、好きです。中森明菜のイーストライブには、映像作品のイメージがありますが、音のみのCDが出ていたのですね。知りませんでした。
「いちご白書をもう一度」で、ちょっとした実験がありました。タンノイのスーパーツィーターの設定を変更しての聴き比べはです。クロスオーバー周波数、能率という2つの変数を調節して使います。クロスオーバー周波数を1段階変えただけで、音が寂しくなったのに驚きました。奥が深そうです。
こちらはOさんの持ち込み作品です。皆さん世代が同じなので、洋邦問わず楽曲で話がつながります。TOTOの「ロザーナ」「アフリカ」が流行ったのは高校2年の時でした。AOR全盛期です。ユーミンブランドは荒井由実時代のベストアルバムで、私はカセットテープで購入しました。大学入学直前、それこそテープが擦り切れるように聴いたものです。オリジナルアルバムとアレンジが異なる曲は、むしろベストアルバムの方が馴染みがあります。Wikipediaによると、Part2とPart3は非公式のアルバムのようです。
中島みゆきは、盤持ち込み企画となりました。私はデビューアルバムの『私の声が聞こえますか 』と『臨月』を持ち込みました。私の好きな「時代」と「夜曲」をチューバホーンさんのシステムで聴けてよかったです。かなりマニアックな聴き方をしましたが、いろいろと勉強になりました。チューバホーンさんのCDからは「世情」でした。冒頭から生々しいギターの弾き語りに、引き込まれました。中島みゆきのCDは、拙宅では鳴らすの難しかったですが、皆さんとの交流がいい刺激になっています。
終了後、井荻駅まで移動し、居酒屋「しげたん」で感想戦を持ちました。リーズナブルで美味しい料理に、アルコールが進みました。カウンターのみのお店でアットホームな雰囲気が心地よかったです。例によってオーディオと音楽の混ざった雑談で、楽しい時間を過ごしました。チューバホーンさん、Oさん、ありがとうございました。相変わらずの安定したサウンドで音楽に入れました。しかも当方好みのチューニングまでされて・・・。Oさん宅にはしばらく行けておりませんし、ハンコックさんともお会いしたいですね。引き続きの交流、よろしくお願いします。
今回はハンコックさんがお休みということで、かなりVafanさんを意識した音と楽曲にしてみました。
ワーグナーのタンホイザー序曲は、「白い巨塔」の劇中で使われていたため、それ以来結構自分ではよく聴く楽曲なんですよ、。
今回は、Oさんもご一緒でしたので、たぶんOさんご自身が今一番興味のある「スーパーツィーター」の聴き比べをしてみました。
私のスーパーツィーターは、音圧とローカットの周波数を15パターンで切り替え調整を出来るのすが、お聴きいただいたように相当表情を変化させることが出来るので、今回はそ
のあたりを意識して調整しました。
ただ、どうしても人数が増えてしまうと、普段自分一人で聴いているときより音が大きくなってしまいまして、失礼しました。
では、次回の春の音会は、いつも通りもう一台のプリアンプでお待ちしています。次回はまたハンコックさんもご一緒できると思うので、またどうぞよろしくお願いします。
今回は当方の嗜好に合わせて音を調整いただき、ありがとうございました。と言え、ジャンルに関わらず楽しませていただきました。
スーパーツィーターの実験は興味深かったです。我々の世代では聴こえていない領域の話だと思われるのですが、音楽の表情が大きく変わることに驚きました。オフ会での音量は、私も上がり気味で、反省することが多いです(汗)。
はい、来年の音会、楽しみにしております。