11月2日の土曜日、静岡のmerryさんのお宅を訪問しました。merryさんとはphileweb時代からのお付き合いで、最初の交流(拙宅オフ)から、早10年になります。私が最初に静岡を訪問したのは2014年の12月でした。静岡駅近くの高層ビルから駿河湾を眺めたことをよく憶えています。それと清水の居酒屋で食した桜海老と黒はんぺんも忘れられません。その後、merryさんには、ゆうけいさんを交えた三ノ宮での食事、八重洲でのワインの会等でもお世話になりました。7月の再会@茅場町をきっかけに、訪問を考えていました。
2日は台風崩れの低気圧の影響で、大雨となりました。私が乗っていたひかり号は、新富士駅で釘付けになってしまい、merryさんとの約束の時間に到着することができなくなりました。それでも幸いだったのは、停車した場所が駅だったことです。本来は通過駅ですが、特別に下車可能となりました。運転再開まで1.5時間との放送があったため、新富士駅で降りることにしました。merryさんに新富士駅まで迎えに来ていただき、無事、オフ会は成立しました。merryさんには、いろいろととご迷惑をかけました。
過去、merryさんのお宅には2度(2014年、2015年)お邪魔しています。お宅は清水でした。その後、藤枝方面に引っ越しされて、オーディオを縮小されたことを伺っていました。当時は、13畳の広いリスニングルームでしたが、現在は6畳半のスペースで組まれています。部屋の大きさに合わせてSPも802Dから804D4へ変更されています。一方でアキュフェーズとB&Wの組み合わせは変わっていません。アナログ系もメーカーは変えずにグレードアップされています。環境が変わってもオーディオ熱は下がっていませんでした。
本日の目玉の一つ、B&W804D4です。交流仲間でB&Wユーザーは多いですが、D4シリーズを聴くのは今回が初めてかも知れません。6畳半の空間に802Dを入れることについて、ショップの方とも相談されたようです。結果、難しいと判断されダウンサイジングを選ばれました。803D4ではなく、よりスリムな804D4を選ばれたことがポイントでしょうか。3WAYのトールボーイ、バスレフ型という点では、拙宅と同じと言えば同じです。804D4は短辺配置で、内振りでセッティングされています。
アナログプレイヤーのラックスマンのPD-171AL は健在でした。一方でアーム、カートリッジ、フォノイコライザーは大幅な進展がありました。
アーム:FR46→IKEDA345
カーリッジ:PP-1000→PP2000
フォノイコライザー:EA-Ⅲ+T-500 →EA550
merryさんのアナログへの意気込みが伝わってきます。一時期、殆どアナログを聴いていたそうです。同じフェーズメーションユーザーとして、PP-2000もEA550も気になっています。出音を聴ける貴重な機会となりました。
SACD/CDプレイヤーもDP-720からDP-770へ更新されていました。同社の一体型のデジタルプレイヤーの最高峰です。DACチップはESS社のES9028PROが使われています。この日はほぼSACDをかけていただきました。音の柔らかさが理由で、日頃の再生も殆どSACDだそうです。
デジタルファイル再生にも取り組まれています。DELA N1Z/3をUSB接続でDP-770につないでいます。デジタル再生の主役には至っていないようですが、リッピング音源、ダウンロードされたハイレゾ音源の再生に使われています。
そしてアキュフェーズのセパレートアンプです。ラック上段にパワーアンプA75、下段にプリアンプC3900です。以前はA-46とA-70 のバイアンプ接続でしたが、SP駆動の負担が軽くなったのかA75にされています。以前のプリはC-2820でしたから、こちらも大幅のグレードアップです。 アンプに限らず、振動対策もしっかりされています。ラックの足元にはウェルデルタの2段重ねが施されていました(アナログプレイヤー覗く)。ご自身の耳でラックの振動対策の効果を実感され、一気に導入されました。
アナログ、デジタルの順番で聴かせていただきました。merryさんがアナログを再開されたのが2015年ですが、学生時分に所有されていたレコードを手放さなかったそうです。この日も、当時所有していたレコードを何枚もかけていただきました。左は高校時代からお持ちの「白鳥の湖」「くるみ割り人形」です。
ユーミンも尾崎亜美も良く聴きますが、リアルタイムで聴かれていたのはmerryさんの世代です。「コバルトアワー」「瞑想」いいですね。カートリッジの違いか、拙宅よりも情報量が多く感じられます。これはアナログ全般に感じたことです。音の分離の良さはEA550の効果でしょうか。
辛島美登里のSACDあったのですね。殆どSACDとは無縁でオーディオをやってきたこともあり、知りませんでした。リクエストしたのは「サイレント・イブ」です。オリジナルでなく、ボーナストラックのアカペラ版です。アカペラの空気感が心地よく、リクエストした甲斐がありました。
約3時間半、前回訪問からの9年間の取り組みを凝縮した形で聴かせていただきました。音の印象です。豊かな低音がしっかり制動されていて、サウンドを支えていました。あとはヴォーカルのしっかりとした定位ですね。確かに、お部屋の制約から音の広がりには制限がありましたが、逆に音の密度は上がり、より音楽に向き合えるシステムに進化していました。機器、アクセサリーを十分に吟味し、取捨選択を重ねるmerryさんの取り組みの成果です。当方の今後のアナログにも、いい刺激をいただきました。
オフ会終了後、静岡方面の雨はピークに達していました。奥様の運転で、何とか焼津駅近くの居酒屋「にじいろ」に送っていただきました。焼津ならではの魚料理と静岡の地酒をいただき、感想戦としました。やがて雨も収まり、2軒目は、静岡駅近くのショットバーでした。オーディオと関係の無い話も含めて楽しかったです。新幹線のダイヤは大幅に乱れていましたが、9時半過ぎのひかり号で無事、自宅に戻ることができました。merryさん、終日アレンジいただき、ありがとうございました。来春の横浜での再会を楽しみにしております。
先日は荒天の中、静岡までお越しいただき有り難うございました。新幹線が遅れ、五十三次鞠子宿のとろろ汁にご案内できず残念でした。
7年前、家族状況の変化や、私のリタイア後の生活などを考え、藤枝の建売住宅に引っ越しました。建売にオーディオルームが用意されているわけはなく、標準的な子供部屋が新しいオーディオルームとなりました。それに伴い、SPをB&W 802diamond→804D3にしたところ、ミッドレンジの形状違いに起因するのか解像度と音色がかなり後退し、残念ながらこれまで聞こえていた音が聞こえなくなりました。もちろん音場もかなり小さくなり、ガッカリしたところからのリ・スタートでした。
気を取り直して手を入れ始めたのが5年前。
狭さ故、ダイナミックな変化は望めませんが、804がD4となってクオリティが高まり、それなりにやり甲斐を感じるようになりました。
そのような状態で今回お越しいただきましたが、vafanさんから「以前より進歩している」と言っていただき、諦めなくて良かった!というのが正直な感想です。
来春は、vafanさんの進化した音で音楽を聴かせていただけることを楽しみにしています♬
よろしくお願い致します!
804D3の時代が長ったのですか。そうしますと、この5年でもかなり大きな変化があったことと想像します。部屋の克服という点では、定在波対策も大変だったのではないかと思います。冒頭のアナログから、よく鳴ってましたので、そういったご苦労にも思いが至りませんでした。
来春、よろしくお願いします。私も大変楽しみにしております。