珠玉の音楽に囲まれて

オーディオのこと、音楽のこと、思いついたまま記していきます。
by 横浜のVienna Acousticsファン

1988年、旅先で

2011-07-10 08:36:36 | POPS(洋)
旅先で聴く音楽には一期一会の感覚があります。脈絡もなく聞こえてきた音楽を、年数たっても憶えているのも不思議ですし、そのような曲を改めてオーディオで聴くのも楽しいものです。ここ数年はiPodのおかげで外で音楽を聴く機会が増えましたが、想定外の曲がかかるという点ではやはりラジオやTVに軍配が上がります。今回のPOPS(洋)では、1988年の欧州旅行で触れた曲を紹介ます。

当時、学生の卒業旅行で海外という選択は、一般的になっていました。私もフリーの学生向け格安パックを利用して、約1月、イギリス→スペイン→スイス→イタリア→ドイツ→フランスと回りました。一応著名なスポットは抑えましたが、むしろグリンデルワルトでスキーしたり、ナポリでマラドーナの試合を見たり、夕刻、鐘の鳴り響くフェレンッェの街を見下ろしたり・・・無計画に楽しんだことの方が印象に残っています。

初めて経験する時差ぼけにようやく慣れた頃、ロンドンの街中で聞こえてきたのが、Heartの「Alone」でした。ヒットしたのは前年ですが、不意に異国の地で聴くと、それ自体が旅の要素になります。昔も今もロックは男性ヴォーカルに偏重して聴いていますが、Blondieと並んでHeartは例外です。ヴォーカルに個性があればハードな演奏とも渡り合えるということでしょう。アルバム『Bad Animals』は前半にいい曲が詰まっていて、冒頭から疾走する感じが心地良いです。


スイスのどこだったかは曖昧ですが、朝食を運ぶウエイターさんが口ずさんでいたのが「La Bamba」です。すっかり映像は忘れましたが、当時、スタミナドリンク(大正製薬のサモンらしい)のCMで使われていました。特にLos Lobosのファンではないので、所有しているのは映画La Bambaのサウンドトラックのみです。様々なCMでも使われていますので、その陽気で親しみやすいメロディは多くの方がご存じでしょう。


最後はGeorge Harrisonです。パリの安ホテルでMTVを見ていたとき流れていたのが、ヒット曲「Got My Mind Set on You」でした。私は、いわゆるThe Beatles世代ではなく、リアルタイムでの接点は各メンバーのソロ活動に限られます。上記ヒット曲絡みで『Cloud Nine』を買いました。アルバムとしての纏まりがあって、George Harrisonのヴォーカルは勿論、ギタープレイも楽しめる1枚です。因みにジャケットのギターは、The Beatlesの初期に使用していたモデルのようです。


先日の北海道旅行でも、ホテルの朝食でTOTOの「Rosanna」が、遊覧船の中でMy Little Loverの「Hello,Again~昔からある場所~」が聞えてきて、おもわずニコリ。音楽の引き出しが多い方が、旅も楽しめると思いませんか?
コメント
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