珠玉の音楽に囲まれて

オーディオのこと、音楽のこと、思いついたまま記していきます。
by 横浜のVienna Acousticsファン

ルビジウムクロック試聴

2012-03-24 09:19:23 | オーディオ
肌寒い雨の日(17日)、ラトックシステムで開催されたルビジウムクロックジェネレータRAL-RbOSC1Kの視聴に行ってきました。ユーザーが組み立てるキット形式での販売ですが、価格50万円ですからお気軽なキットではありません。オーディオメーカーの同種の製品は、エソテリックが140万円、フェーズテックが70万円ですので、それらと比べると買得ということになるのでしょうが・・・。ルビジウム、セシウム、水晶、GPSと、このところクロックの話題が以前より目立ちますが、実際に耳でどう感じるかは、気になるところです。

こちらが試聴に使われた機器です。PCはMACでした。MACが2台写っていますが、左側がデジタルファイル再生用で、右側はブルーレイドライブからの再生用です。再生ソフトはafplay(linuxにおけるaplayに相当)で、インタフェースにはiTunesを使っていました。DACはテクダスのD-7で、ルビジウムクロックもこのDACに供給されます。


こちらがこの日の主役RAL-RbOSC1Kです。なかなかの大きさですが、電源に拘った結果のようです。


こちらはPureRead機能のついたパイオニア製のブルーレイドライブです。その横に写っているのは由紀さおり&ピンク・マルティーニ『1969』で、2曲ほど試聴しました。


聴いた曲は
 When You Wish Upon a Star:Linda Ronstadt
 My Foolish Heart:Bill Evans
 ブルーライト・ヨコハマ:由紀さおり&ピンク・マルティーニ
 マシュ・ケ・ナダ:由紀さおり&ピンク・マルティーニ
で、最初の2曲はPC上のファイルからの再生です。

ルビジウムの有無を交互に変えて聴きました。私でも十分違いがわかるほど差があります。ルビジウムクロックを入れると
・スピーカーが消える
・音の立ち上がり、立下りが自然になる
の2つを実感します。個々の音の出場所が空間的に配置されるので、スピーカーの存在感が薄くなるのでしょう。ヴォーカルの位置がビシッと決まるので心地よい変化です。クロックを入れると線が細くなるといった話も聞きますが、由紀さおりは口元が小さくなり密度が増した感じでした。Bill Evansも霞がとれた感じで、ライブハウスのざわつきがリアルです。

良質なクロックの供給はデジタルファイル再生の肝だと思っています。PCオーディオのUSB転送において、アシンクロナス方式が広がっています。PCからは音の振幅情報だけ送り、時間情報はDAC側クロックで正確に刻もうというわけです。以前に紹介した「デジタルオーディオの全知識」でも、アシンクロナス方式やDAC側クロックをマスターにすることの利点が述べられています。最終的には耳で判断し費用効果のバランスで決めたいと思いますが、クロックの質を上げることは進むべき方向だと認識しました。

(追記)私が行った時間帯は空いていて試聴はセンターのベストポジションで行いました。定位に関する効果を捉えやすい条件だったと思います。以前、大人数の試聴会でポジションもセンターでない時に、ルビジウムの効果が今ひとつだった経験があります。
コメント
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