珠玉の音楽に囲まれて

オーディオのこと、音楽のこと、思いついたまま記していきます。
by 横浜のVienna Acousticsファン

BOENICKE Audio試聴

2017-03-18 11:21:07 | オーディオ
3月11日の土曜日、秋葉原のダイナミックオーディオでのイベントで、BOENICKE AudioのSPを聴いてきました。いつもお世話になっている3Fでのイベントです。開始の13時までは神保町で腹拵えして(小諸そばと、たい焼きの食い歩きですが・・・)、秋葉原方面へ。BOENICKE AudioはスイスのSPメーカーですが、あまり存在は知られていないと思います。私も今回初めて知りました。取り扱いはCHプレシジョンなどハイエンド品を扱うゼファンです。会場に着くと普通の感覚からすると小ぶりのブックシェルフが鳴っていました。お客さんも私含めて4名とコンパクトにスタートです。


試聴したSPは小さい方からW5,W8,W11です。本国ではフラッグシップのW13があるようですが、日本での扱いはW11までです。写真では小ぶりさが伝わらないと思いますので、サイズを記しておきます。
 W5:10.4cm(幅)×23.1cm(奥行)×29.3cm(高)
 W8:11.6cm(幅)×26cm(奥行)×79cm(高)
 W11:16.1cm(幅)×39cm(奥行)×105cm(高)
オーディオショウやオフ会で様々なSPを見てきましたが、違和感を感じるくらいの小ぶりです。ウーハーの位置もコンパクトさに貢献しています。ちなみにお値段は全然小ぶりではありません(笑)。

W5とW11です。W11でも拙宅のウィーンアコースティックよりは小ぶりです。W5の華奢なスタンドやW11のフローティング式のSP受けは音を計算した結果だそうです。低音は大丈夫?と心配しましたが、杞憂でした。W11の中域には珍しいウッドコーンが使われています。


この日のミドルクラスW8です。フロアスタンディングですが、少なくともトールボーイではありませんね。背の高いブックシェルフを床に置いている感覚です。遠目で見るより間近でみると、製品の精巧ぶりがよく分かります。製作者であるボーニックさん一人で作っているそうです。


W11の内部構造です。どのSPも木製でありながら箱を鳴らさない設計となっています。マジコの木製版といったところでしょうか。木材のブロックからCNCマシーンで削り出すそうです。実際、サウンドはとてもナチュラルで澱みが無い感じでした。


組み合わせたCDプレイヤーとアンプは同じスイスのNagraでした。ゼファンの取り扱いではありませんが、敢えてこのSPの雰囲気とのマッチングを踏まえて組み合わせたとのこと。慣行にとらわれない試聴会にしたかったとは、担当者さんの弁です。


選曲は3FのSさんの嗜好で、クラシック、ジャズ、POPSまで幅広く。ただし、ゼファンのご担当者さんのBOENICKE Audioへの想い入れもあってトークたっぷりでした。SP製作や販売の裏側まで聞けて、それはそれでよかったです。さて肝心の音ですが、冒頭のW5から感心したのが、音場の広さ、空間の支配力です。サイズが大きくになるつれ、これに力感、スケール感も加わります。音は極めてナチュラルで、どことなく温かみもあります。低音の量感と小気味良さもバランスされていて、ジャンルを問わないのも魅力です。魅力的な音を聴けて、秋葉原まで出向いた甲斐がありました。

音場表現は徹底した位相管理に拠るとのこと。3種ともそれぞれに、位相管理のレベルを上げたSE,SE+のチューンナップバージョンがあります。それぞれ価格も1.5倍となるので、結局ノーマルとSE+では2倍以上になってしまいます。溜息となるわけです。当初予定の2時間が終わった後も居残ってW5の音を聴いていましたが、隣に見知った方が・・・。Lotus Rootsさんでした。別フロアのイベントに参加されていたようです。Lotus Rootsさんは16時からのイベントにも参加されるとのことでした。私は区切りのいいところで退出し、神田明神を横目にお茶の水方面へ移動です。

御茶の水駅の御茶の水橋口付近です。東京医科歯科大学、順天堂大学など医学系の大学が並んでいます。寒さもかなり緩んできましたね。


御茶ノ水駅を左に折れ、明治大学の脇を通って神保町へ下ります。明大の裏には作家御用達の、山の上ホテルです。更に進んで富士レコードにて盤の物色としました。


最後はジャズが流れる喫茶店「きっさこ」です。ほぼ満席に近い中で、コーヒーとチーズケーキを頼みました。できれば平日の午後、本を持ち込んで長居したかったです。


この日の調達品は、石川さゆりの『影を慕いて~古賀メロディを唄う』でした。このアルバム、約2年前ですが、o.kumazakiさんよりアナログ盤からデジタル録音した音源をいただきました。改めて中古CDでの購入となります。ジャケットは断然、アナログ盤に軍配が上がりますね。


早春の神保町、秋葉原、御茶ノ水で、いいリフレッシュができました。
コメント (4)
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