3月中旬以降、中国出張が入り2週間、記事が空いてしまいました。出張前の3月9日、約1年ぶりに大田区のYさんのお宅にお邪魔してきました。この日は不覚にもカメラもスマホを持ち忘れてしまい、下の写真は最初の訪問の2016年のものです。Windows XP上のXアプリ+DDコンバータ+AIT DACという構成は、その当時から変わっていません。一方でDACの足元の見直し、仮想アース導入など音を追い込まれてきました。今回はUSB Isolator(メインシステム)、USB Reclocker(セカンドシステム)を導入されたと、ご連絡いただきました。

大田区Yさんは、AIT DACを導入以降、クラシックの音場表現が楽しくなり、それまであまり聴いていなかったクラシック比率がぐんと上がったと伺っています。最初の交流後、やはり音場表現に拘られているkikiさんのお宅や、広大なお部屋で音場感を楽しめるBOさんのお宅を一緒に訪問させていただきました。ご自身の耳で確認しながら、楽器の分離や後方に展開する音場表現を、詰められています。システムの骨格を弄らずに、周辺部で積み上げるスタイルですね。独自の音の焦点の調節方法にも、一貫した拘りをお持ちです。
過去のサウンド交流と同様に、比較的古い録音(シンプルな録音)で音場の出やすい音源を聴かせていただきました。Isolatorの効果なのか、全般に音がナチュラルになった印象です。以前はもう少しヴァイオリンが元気だった記憶がありました。ピアノも気持ちよく聴けました。拙宅でも相変わらず、JAVSのUSB-DDCを使っています。持ち込みテストをお願いした次第です。比較的新しい音源では辻彩奈さんのメジャーデビュー作品を紹介いただきました。この日まで存じ上げませんでしたが、期待の方のようです。

終了間際にセカンドシステムでも聴かせていただきました。ビビッドな赤のUSHERは健在でした。昨年の記事にも書きましたが押し出し感があります。低音の支えがグッと効いて、クラシックであれば、こちも捨てがたいです。最後の最後は、軽くお茶をいただくつもりだったのですが、山口や新潟の個性の異なるお酒、更に奥様お手製のおつまみまでいただき、想定外の長居となりました。オーディオ以外にも話が弾んで楽しい時間となりました。なるべく日が経たないうちに、USB Isolatorのテストいたしましょう。
さて、今年の桜は例年より早いですが、お隣中国も一気に春を迎えていました。入国直後は冬の風情でしたが、一週間で一気に春めきました。桜はほとんど見かけませんでしたが、至る所にレンギョウの花が咲いてました。レンギョウの原産国が中国であることは知ってましたが、見事な咲き様でした。柳の緑も日に日に増しました。樹木にもその国らしさが出るのが面白いです。訪問先の方が「山東省は、春が短く冬と夏が長い」と言われてましたが、納得しました。ちょうどよい時期に行けたようです。50度の白酒は翌日まで残りましたが・・・(苦笑)。

手前かってながら、この間の当方の変遷過程を以下に述べさせていただきます。
システム①
PC(DELL)---USB-DDC(Gustard U-12)---DAC(AIT LABO:dual-ES9018S)---真空管・ラインアンプ---AET SCR LINE spec2004---パワーアンプ(CrownPS-400)---Belden-8470(16GA)---DALI DaCapo Planer One-2way
システム③
PC(DELL)---USB-DDC(JAVS-X)---DAC(dual-ES9018S+A7-ディスクリートOPアンプ)---真空管・ラインアンプ---AET SCR LINE spec2004---パワーアンプ(LoD-HMA9500-MKⅡ)---Belden-8470(16GA)---Usher-CP-6381-3Way
システム①AIT-DACはデジタル情報のジッター低下に拘った製品であるが、PC内からDDCへのUSB伝送、DDCからDACへのRCAデジタル伝送、の各過程における雑音排除、ジッター軽減への配慮が気になっていました。そのため、システム①は、ジッター抑制効果の高いGustard U-12-DDCを、システム③では、JAVS-X-DDCを用いてきました。しかし、これらの対策では、まだ不十分であることがわかってきました。たとえば、Audio Circle-13Feb 2017での討論において、PC-USB出力過程における雑音抑制のためのIntona-High Speed USB IsolatorとUSB伝送過程におけるジッター抑制のためのreclockerの直列使用が非常に効果的であるとのコメントが報告されています。そこで、Wyred 4 Sound-Recovery USB Reclocker とIntona7074-X USB isolatorを手に入れ(2019-1-2月)、その効果を検討しました。
システム①では、PCとGustard U-12-DDC の間へのRecovery USB Reclockerの挿入は、認識過程に問題があるようで、デジタル伝送が不能でありました。そこで、Intona7074-X USB isolatorに変更したところ、伝送は問題なく、音場の広大化と音像の立体・シャープさが顕著となりました。しかし、音程のバランスは、高域・顕著の傾向が強まるため、スピーカーコードBelden 8470を18cm切り詰める(ダウントランス100V空タップから三個の非メッキオスを除去)必要が生じました。
一方、システム③では、PCとJAVS-X-DDCの間へのRecovery USB Reclockerの挿入は問題なく、更に、ReclockerへのIntona7074-USB isolatorの直列使用も問題ありませんでした。効果はシステム①と同様で、Belden 8470の18cm短縮化の必要性がありました。
いずれのシステムでもTeraDak U9VA Power Supply(csjt888_888出品)をもちいて、PCからのノイズない5V-USB電源を別に供給することがポイントです。供給場所は、Gustard U-12とRecovery USB Reclockerの箇所か゛ベストでした。
先日は長時間に渡りお邪魔させていただき、ありがとうございました。USB周りの取り組み、を実際に見せていただき、参考になりました。Isolator有り無し比較はできませんでしたので、拙宅で試してみましょう。もっとも、音程を調整をするすべが、こちらにはありませんので、総合勘案で判断ということに、なってしまいますが・・・。
よろしくお願いします。
音程の調整については、後回しにして、取り敢えず、音場・音像変化の検証を確認するのは如何でしょうか。ご都合の良い日に、JAVS-X-DDCへの一式を持参したいと思います。
よろしくお願いいたします。
そうですね。まずは音場へ変化を聴いてみることとします。
よろしくお願いします。