珠玉の音楽に囲まれて

オーディオのこと、音楽のこと、思いついたまま記していきます。
by 横浜のVienna Acousticsファン

Lotus Rootsさんを訪ねて

2022-10-10 21:09:35 | オフ会
三連休の初日、私と同じウィーンアコースティクスのSPをお使いのLotus Rootsさんを訪問しました。ご一緒はHarubaruさんです。Lotus Rootsさんを訪問するのは、実に6年ぶりとなります。Lotus Rootsさんのお宅は、過去に2度ほど訪問させていただきました。いずれも2016年でした。最初の訪問は同年5月で、やはりHarubaruさんとご一緒でした。その3ヶ月後にデーンちゃんさんを福井から招いて、ウィーンアコースティクスの会をやったことも懐かしいです。6年の長いご努力を実感できる、素晴らしいサウンドを聴かせていただきました。

Harubaruさんによる、バベルの持ち込み企画があったので、お宅まではタクシーでの移動となりました。Harubaruさん、毎度、重たい荷物の移動、お疲れ様です。お宅に上がって、早速、約7畳のオーディオ部屋に案内いただきました。部屋の形から短辺配置の一択ですが、それでもSP間隔(左右の壁からの距離)、後ろ壁からの距離には自由度があります。試行錯誤を経て、程よい場所を見つけられたようです。拙宅より1畳ほど狭い一方で、SPの容積が大きいのでご苦労があったものと想像します。


上流の機器です。全体の9割近くは、デジタル再生でした。SACD/CDプレイヤーは、前回も聴かせていただいたエソテリックのK-03です。HarubaruさんもK-01をお使いですから、エソテリックのCDプレイヤーの会でもありました。K-03単体でも使用できますが、K-03をトランスポートとして使用し、ChordのHugo2で受けて聴く方が多いとのことでした。確かにHugo2との併用の方が、ヴォーカルに潤い、柔らかさ出る印象です。アナログプレイヤーは学生時分からお使いのVICTORのQL-Y5 です。今回初めて聴かせていただきました。



最も大きな機器の変更はアンプでした。トライゴンのプリSnowWhite +EARのパワーアンプEAR861 から、CLASSEのプリメインアンプCAP-150に替わっていました。シンプルな構成となり、ラック内がすっきりしました。フォノイコライザーはケンブリッジオーディオAzur651P です。ラックのスパイク受けに、WELLDELTAが使用されています。低音の小気味良さ、スピード感につながったようです。拙宅でもクアドラスパイアのラックを使ってますし、WELLDELTAと併せて見慣れた光景です。 


ウィーンアコースティックスのBeethoven Concert Grand です。健在でした。オフ会でウィーンアコースティックスを聴く機会は、極めて限られます。足元が変わりましたね。以前は付属品の金属製スパイクを使用されていましたが、ウェルフロートのボードにコルクのシートを挟んで直置きです。私もスパイクを外して久しいですが、これには納得です。サイドの拡散材他、定在波対策のルームチューニングもしっかりなされていました。低音の制御に苦心された暁の到達点といったところでしょうか?


カジュアルな曲からクラシック、ジャズの流れで聴かせていただきました。沢山聴くというより、条件違いで、同じ曲を比較しながら・・・の進行となりました。挨拶代わりの「海を見ていた午後」から参った感じがありました。声、パーカッション、ベルのバランスが素晴らしいですね。6年の重みを感じました。久保田早紀の「ギター弾きを見ませんか」、宇多田ヒカル「人魚」も声と演奏を余すことなく、心地よく提示します。途中の会話でも出ましたが、どんな音にも意味がある!ですね。音楽に入れるサウンドでした。


シーネ・エイは、確かLotus Rootsさんがお好きな欧州系のジャズシンガーでした。『STAYING IN TOUCH』というアルバムを紹介いただきました。オフ会の定番、リンダ・ロンシュタットの「What's New」は、バックの演奏の柔らかさが課題だったようですが、ここに来て克服できたとのことです。竹内まりやの『Denim』はオフ会であまり取り上げられない作品です。かけていただいた「返信」はいい曲ですね。女性ヴォーカル好きのLotus Rootsさんらしい、再生が続きました。


クラシックにおいても、6年のご努力を目の当たりにすることができました。まずはクレーメル/ヨーロッパ室内管弦楽団によ「五つのドイツ舞曲」です。以前にも聴かせていただきましたが、弦の柔らかさ、低音の押し出しが両立すていて目(耳?)を見張りました。ペルゴレージ 「スターバトマーテル」、ベートーヴェン「交響曲第4番」、ブラームスのピアノソナタと、ジャンルが変わっても破綻しません。後述のバベルの効果があったことは確かですが、それを表現できる下流があってこそ、だと思いました。


この日は初めてアナログを聴かせていただきました。以前より、アナログを再生する機会が増えたとのことです。ビリーホリディの「I'm A Fool To Want You」は、先にCDで聴いた後だったので、余計に沁みる演奏でした。CDだから、アナログだからというより、マスタリングの違いがありそうです。


オフ会の後半では、上流機器の直下にバベルを配置して聴きました。最初にお試でアナログプレイヤーの下に。機器の重心に置くことがポイントで、厳密には追い込みが必要です。仮置きでしたが、随分と音が変わりました。ニールヤングのライブは、会場の空気感がよりはっきりと伝わってきました。この辺りは、Chibiさんのお宅での効能にも通ずるものがあると感じました。拙宅でもアナログプレイヤーへWELLDELTAを導入しました。レベルの差こそあれ、からくりには共通性がありそうです。


続いて、本命のK-03への適用です。こちらも手探りで仮置きをして、それ以前の再生と聴き比べました。バベルありのK-03は、大きく変化しました。面白かったのは、K-03単体の方が、Hugo2との組み合わせより変化が大きく、かつその変化が好ましく感じられた点です。音の硬さがほぐれて、より自然な音となりました。バベル上のK-03、左右には簡単に動きますが、上下の振動は徹底的に抑えられています。振動対策とよく言われますが、決して新しくはないSACD/CDプレイヤーのポテンシャルを引き出す様子に、バベルの威力を垣間見た思いです。


オフ会終了後は、日吉駅近くの居酒屋に繰り出して、感想戦としました。飲食の方は、すっかり自粛ムードはなくなり、何となくコロナ明けを想像させる雰囲気でした。充実したオフ会を、穏やかな談義で締めくくることができました。Lotus Rootsさん、Harubaruさん、ありがとうございました。良い音楽を良い音で聴けて、楽しかったです。11月に入っての拙宅オフ、よろしくお願いします。
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10 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (Lotus Roots)
2022-10-11 23:07:04
vafanさん、ご来訪ありがとうございました。

詳細な日記ありがとうございます。
お迎えした私より良く覚えていらっしゃってびっくりです。

それにしてもバベルの効果は凄かったですね。
アナログの下に置いた時のニール ヤングのライブ感は「うわっ」という感じで参りました。

ユーミンの「海を見ていた午後」も最後にユーミンがその場から去って行くような音が入っているのには驚きと共に嬉しさもありました(ここまで再生出来たのかと)バベルのおかげですが…(´ω`)。

また、破綻が無い音と言って頂いたのも嬉しい限りです。以前がハチャメチャな音だったのでその点はここ数年気を遣ったところでした。

Harubaru さんも言っておられましたが、保有機器のポテンシャルを出し切るのは本当に難しいです。でもそこにトライするのが真のオーディオの楽しみですね。

Harubaru さん、重いバベルをお持ち頂きありがとうございました。堪能させて頂きました。

お二人との次のオフ会も楽しみにしております。
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Unknown (デーンちゃん)
2022-10-12 09:53:24
vafanさん、Lotus Rootsさん、ご無沙汰しております。
ウィーンアコースティック友の会、懐かしいです。
(と同時に事故もw)
おふた方ともかなり進化されているようで、また聴きに行きたいです。
アタシはふた間続きの片方を長女の勉強部屋に明け渡したので、対向法にしてたまに聴いてます。
最近はソロキャンに嵌まっており、ほとんどアンプに火を入れることがなくなってます。
子供のyoutubeで占領されてます(笑)
そろそろ次女も部屋が欲しくなると思うので、2階から1階にオーディオ引っ越しになりそうです。
キリがないとやっとわかったので(爆)ポン置きになりそうですが、こちらに来ることあったら遊びに来てください。
玄関先で焚き火やってます(笑)
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Unknown (横浜のvafan)
2022-10-12 21:07:14
Lotus Rootsさん、こんばんは。

先日は、久しぶりに訪問できてよかったです。SPのセッティング、ルームチューニング、振動対策、機器入れ替え等、これまでの取り組みの成果がサウンドに表れていたと思います。

確かにバベルの上流機器への適用は、効きましたね。

オーディオには天井があるようで、ないってことをこの10数年で学びました。まだまだ頑張れる余地があると思うと、長く楽しめますね。バベルに行く、行かないは、悩ましいところではありますが、ゆっくりご検討下さい(笑)。

次回、よろしくお願いします。
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Unknown (横浜のvafan)
2022-10-12 21:24:07
デーンちゃんさん、ご無沙汰しています。

貴重なウィーンアコースティックス仲間からのコメント、ありがとうございます。6年前のオフ会も懐かしいし、対向法も懐かしいです。

ご家庭優先で、一時的にオーディオから距離を置くのはよいことではないでしょうか?ソロキャンプですか、渋いですね。ご自身と向き合う時間は大切です。

はい、東京にお仕事でお越しの際は、お声かけください。ウィンアコの会、是非やりましょう。福井まで新幹線で行ける日も遠くありません。また越前大野の空気に浸りたいです。
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Unknown (2H)
2022-10-13 08:26:00
おはようございます。
写真のSTABAT MATERが目に留まりました。

これ、以前からお気に入りのディスクなんです。柔らかく、音自体も音楽に合った仕上がりになっていると感じる一枚です。

知っている方がおられてふと嬉しく、コメントしてしまいました(^_^;)
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Unknown (横浜のvafan)
2022-10-13 20:54:38
2Hさん、ご無沙汰しています。

過去の記事を読み返しました。2015年10月に徳島へお邪魔した際に、こちらの「STABAT MATER」をかけていただきました。Lotus Rootsさんのお宅で、何となくジャケットに見覚え感があったのですが、そのお陰のようです。音と音楽が一体とは、いいですね。

Philewebは終わりますが、扉を開けておきますでの、また覗いて下さい。岡山にも参りますので。
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Unknown (Harubaru)
2022-10-14 13:12:18
vafanさん、日記楽しく読ませていただきました。

私がLotusRoots邸を訪問するのは3年ぶりでしたが、前回お伺いした時より更に良くなり、特に低音がしっかりと制動できているのに驚きました。

お言葉に甘えてバベルを持参しましたが、バベルを使用すると機器のポテンシャルはまだまだ出せていなかったということが良くわかりましたね。

いつもながら、vafanさんの日記ではオフ会でかけられた音源を良く整理されているのに感心します。私なんかは気に入った音源の写真だけを撮っておいて、後日購入することが多いのですが、今回もニールヤングとギドン・クレーメルのCDをポチリました。ファイル再生に移行してもCDもアナログレコードもどんどん増殖するのですよね。笑
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Unknown (横浜のvafan)
2022-10-14 20:57:07
Harubaruさん、こんばんは。

先日は、ありがとうございました。3年ぶりの訪問でしたか。Lotus Rootsさんは低音で苦労されていたので、見事に克服されたということですね。

バベルの有り無し比較は、分かり易かったです。決して新しくないK-03の変化ぶりに驚きました。逆に言えば、私含めて機器のポテンシャル知らないで聴いている人が多いということでしょうか。

長年のブログ投稿のおかげで、ストーリーを想定しながら写真を撮るようになりました。一通り撮っておくと、音源購入の参考にもなります。
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竹内まりやの『Denim』 (にら)
2022-10-14 23:00:13
こんばんは

すっかり秋めいてきて「人生の扉」の歌詞が頭の中をグルグルしてしまう日今日この頃です
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Denim (横浜のvafan)
2022-10-15 13:51:12
にらさん、こんにちは。

このアルバムに入っていたとは知りませんでした。「人生の扉」はちょうど我々の世代に沁みる歌ですね。
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