珠玉の音楽に囲まれて

オーディオのこと、音楽のこと、思いついたまま記していきます。
by 横浜のVienna Acousticsファン

リマスター、懐かしのヒーロー

2013-04-06 19:58:12 | その他
リマスター、といっても音楽ではなく、懐かしいヒーローの話題です。現在、WOWOWに加入していますが、主に見ているのは欧州のサッカーで、次が映画、ドキュメンタリーですから、音楽番組の優先度は低いです。耳で見る?ことは凝っても、そこに映像があると今一つ入り込めないのは、オーディオ病の症状でしょうか。そのWOWOWで年初から見ていた(録っていた)のが、ウルトラセブンのハイビジョンリマスター版です。もう45年も前の作品ですが、鮮やかな映像から当時の日本の空気感が伝わってきてました。さすがに現代のハイビジョン放送と比較するのは酷ですが十分に楽しめました。

ウルトラセブンが最初に放送されたのは昭和43年で、私自身の記憶があるかないかの頃です。従って実際にストーリーを追って見たのは再放送からになります。それでもリアルタイムで見た後のシリーズより、セブンの印象はずっと強かったです。おそらく私の前後の世代の方でもセブンの支持率は高いと思います。個人的な理由を挙げるとすれば、
・単純にウルトラマンよりカッコいい(アイスラッガーを取った姿はご愛嬌)
・ストーリーが深い。怪獣・宇宙人が出ない話もある(予算の問題だったとか)
・ウルトラ警備隊の面々が個性的
・ラストのナレーションに和める
・音楽もいい
といったところでしょうか。おっと、アンヌ隊員の可愛さも忘れてはいけませんね。

音楽と言えば、何と言っても最終回のこのシーン。ダンがアンヌに正体を明かす時、二人がシルエットになり、シューマンのピアノ協奏曲が流れます。二人の会話→最後の変身→セブンと警備隊の連携→パンドンへの勝利→明けの明星・・・これには涙腺が緩んでしまいます。勿論、シューマンの曲であることを知ったのはずっと後になってからです。いろいろ調べてみると、4月中には『ウルトラセブンが「音楽」を教えてくれた』なんて本も出るようです。作者によると、放送で使われていた演奏は、名盤Karajan/Lipattiのようです。私はまだ92年のHarnoncourt/Argerichしか持ってませんので、今後の楽しみです。


私の場合は、セブンから音楽を教わったわけではありませんが、それでも効果的に音楽が使われていたのは憶えています。#8「狙われた街」ではメトロン星人とダンがちゃぶ台を前に会話する有名なシーンがあります。バックに流れていたのが「フルートとピアノのための協奏曲」。これは音楽監督の冬木透氏の作品で、映像を味わい深くしています。他の曲ではキリヤマ隊長とクラタ隊長の友情をモチーフにした「クラタとキリヤマ」、ウルトラ警備隊出動時にかかる「ULTRA SEVEN」が好印象でした。後者は尾崎紀世彦が在籍していたジ・エコーズの英語のコーラスとブラスの響きが、颯爽としてカッコよかったです。


特に私が気に入っているストーリーは、#23「明日を捜せ」、#29「ひとりぼっちの地球人」、#43「第四惑星の悪夢」です。ちょっと渋めの話ばかりですが、こういった作品は随分と久しぶりに見ても、何となくストーリーを憶えているものです。ところでこの当時キリヤマ隊長を演じていたのが、40歳頃の中山昭二さんです。私自身はその年齢をすっかりオーバーしていますが、いまだに頼れる上司に見えてしまいます。
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2 コメント

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ウルトラセブンはいいですね (小林二郎)
2013-04-07 11:42:45
横浜のvafanさん、こんにちは。
ウルトラセブンは本当にいいですね。以前再放送を観たのですが今観ても見応えがあります。

宇宙人同士がちゃぶ台で話し合ったりと発想がユニークでした。またアンヌ隊員の可憐さも忘れてはいけませんね。子供心に残っています。

その後大人になりアンヌ隊員(ひしみゆりこさんだったと思います)が成人映画にけっこう出ていたようでそのポスターを見てショックを受けたことがありました。

今となっては当時のキャップを年齢で超えたり、磯野波平を超えましたがその実感も風格もありません。
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ちゃぶ台 (横浜のvafan)
2013-04-07 15:47:34
小林二郎さん、こんにちは。
書き込みありがとうございます。

小林さんにとってもセブンは特別の存在だったようです
ね。当時のワクワク感は、案外薄れないものだという
ことが判りました。この辺は、いつまでもたっても
昔聴いた音楽を聴けることと同じかも知れません。

ダンも宇宙人だったから、結局、ちゃぶ台を挟んで
宇宙人同士が話していたわけですか。面白いです。

菱見さんの問題の映画は存じ上げませんが、
長い間女優さんやってると、いろいろありますね。

昔イメージしていた大人には、なかなか追いつけない
・・・誰しもそんなところではないでしょうか?
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