北部九州、6日未明の台風11号の暴風、心配していたが大きな被害もなく、過ぎ去ってくれた。4日の日曜日はお彼岸の月と言うことで、二日市の椿崋山武蔵寺の写経会に出かけた。
心字池の睡蓮に緋鯉、側の茶室ではお茶会が開かれていた。
いよいよ「白露」朝夕の草花に露が含み、日一日と夏から秋へと移り変わる。
写経に入る前に本堂で写経浄行会がおこなわれ、参加者の無事息災を祈願する。武蔵寺は天台宗で観音経を読経する。念彼観音力という言葉が何回もでてくる。いざ危急の時に南無観世音菩薩と一心に念ずればあらゆる災害から救ってくれるというわけ。我が家は浄土真宗、こちらもただひたすら南無阿弥陀仏、ナンマイダと念仏を一心に唱えれば救われるというわけ。自力ではなく他力というわけ。
観音様のご利益をえるべく、浅草寺では夏、ほうずき市があり、その日にお参りすると四万六千日分のご利益があるとか、ほぼ一生の安泰を願って昔の人達はお参りに出かけ、市でほうずきを買って帰り実を水でぐい飲みすると万病に効くということのようだ。
ほうずきはナス科ほうずき属の多年草とか。春に白い小さな花が咲いた後、額が実を包むようになって袋状になってゆくらしい。
妻が道の駅で安かったということでほうずきを買ってきて、ずっと水につけておく。すると額の部分が腐ってきて葉脈の袋になる。
鉄工所育ちの私はこういうことに極めてうとく、すべからく妻が先生でいろいろ教えてくれる。
遠出が少なくなった私の写真の最近の被写体はこのような植物界の不思議、神秘にに向いている。