ゴールデン・リタイアーズ

S20年生、後期高齢ゾーン、人生最終コーナー「遊行期」の
徒然残日写真録

230213 幸せの価値観、比較から差が生まれる!神仏の視点を持てば人生と世界が理解できる!?

2023年02月13日 | アフターセブンティ

 今宵の夕食もおいしかった。人生77年、飢餓感に苦しむこともなかった。寒さにふるえ凍え死ぬかと思ったこともなかった。想うようにならず、あん畜生と悶々とするほどのレベルの苦悶で胃潰瘍になることもなかった。時には受話器を投げつけたくなるようなことはあったかもしれないが、比較対象を世界に広げれば十分、幸せな人生行路だったと言えるのではないか。結婚披露宴の祝辞で「俺が私がの「が」ではなく、お陰おかげの「げ」で暮らせ!」とよく言ったことを思い出す。

 アフリカで飢餓に飢える子供たちがたくさんいる。ユニセフから寄付依頼のダイレクトメールが届く。アフガンで医者志望の女性がタリバン政府からその望みをたたれる。理不尽なプーチンの侵攻で幸せを遮断されたウクライナの人々。安全大国と言われた日本にも最近は理不尽な殺人や事件が頻発している。サラリーマンの仕事の現場にもパワハラ、セクハラ、労働条件など理不尽なことがいっぱいあるのだろう。

 作家の曽野綾子さんは「老いの才覚」の中でこのように書いている。彼女は1931年生まれの92歳、作家三浦朱門の妻、吉川英治賞や国際協力賞など受賞のスーパーレディ、凡人とは発想、価値観が違うことは確かだがうなづけること多しである。50で失明寸前の眼病をわずらい奇跡的に手術が成功、人生観の大転換もあったようだが腹がすわった国際人である。クリスチャンであり幼少期から持っていないものを数えあげないで持っているものを大切にすることを習慣づけられたという。

 仕事を通じて、アフリカを知ってから謙虚になりすべてに満足できるようになった。そこにはレストランなどなく貧しい食卓。しかし神の為、友のための席がひとつは用意されているという。雨露しのぐ家がありおいしく食事ができ、風呂にもはいれ、乾いた布団で眠れ、戦乱に巻き込まれず、病気の時は医者に行ける、これは地球レベルで相当幸運なこと、勉強し働き、少々尊敬され、旅もでき趣味もでき、本も読める。これは人生大成功なのです!というわけである。

 仏教の世界では世の中無常、同じことは長くは続かない。この先どうなるかはわからないがわからないことをいくら考えても仕方ない、なるようにしかならない。因果説は長期スパンではかならず帳尻はあわせられる。良い種をまけば必ず良い結果がもたらされる。今日の努力、奉仕は認められなくとも長期スパンではかならず自分に戻ってくる。

このような考え方を若い時からもっと教えておくべきではなかろうか・・・・・・

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする