ゴールデン・リタイアーズ

S20年生、後期高齢ゾーン、人生最終コーナー「遊行期」の
徒然残日写真録

210816 八月や 六日九日 十五日!淡々とした終戦記念日。「国民の歴史」再読!

2021年08月16日 | アフターセブンティ

立秋もすぎ、朝のウオーキング、6時半。確かに秋が隣に来ている感じがする涼しさを感じる。昨日、歩いていると道路に蝉の亡骸をみつけた。

地中で十数年、地上に出て1~2週間、儚いが燃え尽きた感じの亡骸。

 76年前の蝉時雨がかまびすしい暑い夏の8月15日、満州事変、日中戦争から太平洋戦争への長い戦争の日々が6日に広島、9日に長崎に世界史上初めて原子爆弾がアメリカ軍によって落とされ20万余の県民が殺戮され、ついに天皇陛下の英断でポツダム宣言受諾、無条件降伏。負けるはずがないと国民は思わされていた神国ニッポンが戦争に負け、国土は焼け野原になってしまった。

 私はうまれて3か月、どのように生きていたのか、もちろんなんの記憶もない。

誰が詠んだ俳句か定かでないが

        八月や 六日九日 十五日 

という句があるらしい。無残、無慈悲、理不尽な戦争を風化させないように広島、長崎、東京で慰霊祭が行事化された。

 積極的平和主義と称して阿部前首相から菅首相へと継承された、うかうかすると戦争しかねない国へとかわる危惧が色濃くなっている。天皇は深い反省をしつつと述べられても、首相の口からは反省の弁は一言もなく、淡々と慰霊祭が行われた。

 テレビの戦争特番をみると、幾度かのシーンで対米英戦争が避けられたチャンスがあったようだが当時の日独伊、米英中の首脳の思惑が入り乱れて、くいちがい、太平洋戦争に突入してしまった。中国国民党の蒋介石が喜んだようだ。

 西尾幹二さん編の「国民の歴史」を再読している。なぜ日本は侵略戦争をせざるをえなかったのか?世界政治の謎を解くカギがただ「人種」というキーポイントにあるというくだりは考えさせられる。日露戦争で日本がロシアに勝利して以来、アングロサクソン人にとって黄色人種の台頭は決して許容できることでなかったようだ。

 日本を仮想敵国にしたのはアメリカが先であり、宣戦布告亡き戦争を日本相手に中国でしていたのはアメリカが先であり、真珠湾攻撃は願ってもない日本への宣戦布告のチャンスだった。焼夷弾による本土空襲で一般市民への無差別攻撃や原爆投下はあきらかに国際法にもとずく戦争犯罪であったという論調。

 戦後76年、いまだアメリカ軍は日本各地に基地をもち、首都周辺をも軍機が自由に飛び回り、民間航空機の航路を規制している、ということは一体どういうことを意味するのか?

 昨夜9時、わが家のご先祖様を送り火をたいてお送りした。妻がお迎えは早めに、お送りはできるだけ遅くと言い張り、わたしとひと悶着。去年まで言わなかったことを何故今年に限ってそんなことを言い出すのか?・・・ということだったが、無事にお帰り頂きました。京都五山の送り火も16日、無事に終わったようです

さて、この「国民の歴史」。平成11年に初版がだされ、70数万部のベストセラーになった800ページに及ぶ大書だが、じっくり再読、読み込んでみたいと思います・・・


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 210813 月遅れお盆の迎え火!... | トップ | 210820 家庭内感染が多いらし... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

アフターセブンティ」カテゴリの最新記事