2007/06/06
「月が出て宴のあとの風情よしもしやと期待忍び窺う()」
「弘徽殿の細殿あたりに戸が開けるそこから入りて様子窺う()」
「向こうから若く美声の女がくる朧月夜の歌うたいつつ()」
「照りもせず曇りもはてぬ春の夜の朧月夜にしくものぞなき(新古今集)」
「深き夜の哀れを知るも入る月のおぼろげならぬ契りとぞおもふ(#101)」
「深き夜のあはれを知りた君と会う朧げならぬ契りとぞ思う()」
「強引に落とされたれどお名告りをしてくださいと女はいえり()」
「うき身世にやがて消えなば尋ねても草の原をば問はじとやおもふ(#102)」
「はかなき世死んでしまえば訪ねきて墓のありかも問わないでしょう()」
「いづれぞと露の宿りを分かん間に小笹が原に風もこそ吹け(#103)」
「詮索しあなたの居場所探すうち噂の風が吹くのだろうね()」