2007/06/16
「大将はどこにも行かず勤行をこまめにしたり哀慕をこめて()」
「時しもあれ秋やは人の別るべきあるを見るだに恋しきものを(古今集)」
「ときは秋人と別れる季節かな見るにつけても恋しいものだ()」
「秋深くあはれを添える風の音に文結びたる菊花の枝に()」
「人の世の哀れときくも露けきにおくるる袖を思いこそやれ(#119)」
「人の世は無常と聞けど残されたあなたの涙思いこそやれ()」
「とまる身も消えしもおなじ露の世にこころ置くらんほどぞはかなき(#120)」
「生きるもの死んでいく者同じこと気にかけるのははかないことだ()」
「風流の誉れが高い御人ゆえ伊勢など行けば寂しくあらん()」