そのままVon

おもに31文字の語呂合わせ日記

万葉集5.0871-5.0875

2009年12月13日 |  / 万葉集
12/13
「領巾麾ヒレフリの嶺ネにて手を振る別れあり佐用嬪面哀し伝説がある
(領巾麾ヒレフリの嶺ネを詠める歌一首)」
「1.佐提比古サデヒコは特命受けて朝鮮に船団組んで出陣をする()」
「2.佐提比古サデヒコは金村の子で征韓の将軍つとめ戦いたると
(宣化二年、欽明二十三年)」
「3.佐用嬪面は見送るために高山で領巾を脱いではひたすら振れる()」
「4.傍らの者等悲しみ名付けたり因カレ此の山を領巾麾という()」
「5.大伴氏この伝説は自慢かな征韓の将いける佐提比古サデヒコ()」
「(大伴佐提比古サデヒコの良子イラツコ、特ヒトリ朝命オホミコトを
被カガふり、藩国ミヤツコクニに奉使マけらる。艤棹フナヨソヒして帰ユき、
稍蒼波を赴アツむ。その妾メ松浦佐用嬪面サヨヒメ、此の別れの易きを
嗟ナゲキき、彼ソの会ひの難きを嘆く。即ち高山の嶺に登りて遥かに
離サカり去ユく船を望む。悵然として腸を断ち、黯然として魂タマを
銷ケつ。遂に領巾を脱きて麾フる。傍者流涕カナシまざるはなかりき。
因カレ此の山を領巾麾の嶺と曰ナヅくといへり。
乃ち作歌ウタヨミすらく・・・)」
「遠つ人松浦佐用姫夫恋ツマコヒに領巾振りしより負へる山の名(#5.0871)」
「その昔松浦佐用姫夫恋ツマコヒて領巾振ったからついた山の名()」
「山の名と言ひ継げとかも佐用姫がこの山の上ヘに領巾を振りけむ
(後の人が追ひて和ナゾラふる歌一首 #5.0872)」
「山の名をいい継げなどと佐用姫がこの山上で領巾を振りしか()」
「万代に語り継げとしこの岳タケに領巾振りけらし松浦佐用姫
(最イト後の人が追ひて和ふる歌一首 #5.0873)」
「たぶんそう万代までも語り継げ恋する姫の深き思いを()」
「海原ウナハラの沖行く船を帰れとか領巾振らしけむ松浦佐用姫
(最最イトイト後の人が追ひて和ふる歌1/2首 #5.0874)」
「海原ウナハラの佐提比古サデヒコの船帰ってと領巾振ったのか松浦佐用姫()」
「ゆく船を振り留みかね如何ばかり恋コホしくありけむ松浦佐用姫
(最最イトイト後の人が追ひて和ふる歌2/2首 #5.0875)」
「領巾振るも船留めかねてどんなにか哀しかったか松浦佐用姫()」

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