そのままVon

おもに31文字の語呂合わせ日記

沈痾自哀文の語呂合わせ〔1 〕

2009年12月26日 |  / 万葉集
12/26
「1.生きるため獣魚を殺せど科はなく况乎イワンヤわたし善人なりと
(山野に佃食する者、河海に釣漁する者、自ら修善の志有り、曽て作悪の心無し)」
「2.三宝を敬い神も大事にし何で病を吾得たるのか()」
「3.罰ならば過去に作りし罪なのかはたまた今に犯せるものか()」
「4.還暦を過ぎた頃から病得ていままた新たに病を加う(是の時年七十有四)」
「5.瘡に塩短き材をさらに切る四支は動かず節々疼く
(身体はなはだ重きこと、猶鈞石を負へるがごとしと)」
「6.鈞石は重さの単位四鈞ヨンキンが一石イチジャクという
(二十四銖を一両と為し、十六両を一斤を為し、卅斤を一鈞と為し、
四鈞を一石と為す、合せて一百廿斤なり。)」
「7.人は皆老いを過ごせど憶良のみこんなボヤキを呟きたるは
(記録として残しているのはさすが)」
「8.翼折る鳥か足折る驢馬のごと自由が効かぬ体となりぬ()」
「9.俗世に長くいたれば心身の弱わるそのもと問わざるはなし
(吾、身已く俗を穿ち、心も亦塵に累ツナがるるを以て、禍の伏す所、
祟の隠るる所を知らむと欲ひ、亀卜の門、巫祝の室に、徃きて問はず
といふこと無し。)」
「10.告げるとこ虚実はあれど従って幣奉り祈祷欠かさず
(若しは実なれ、若しは妄イツハリなれ、其の教ふる所に隋ひ、幣帛を奉り、
祈祷せずといふこと無し。)」
「11.前の世は良医が多くいたらしき蒼生アヲヒトクサの病患ヤマヒを救療イヤせり
(吾聞く、前代に多く良医有りて、蒼生の病患を救療す。楡柎、扁鵲、華他、
秦の和、緩、葛稚川、陶隠居、張仲景等のごときに至りては、皆是世に在りし
良医にして、除愈せずといふこと無しと)」
「12.かの国の名医は外科の手術などよくしたるのか世に伝われり
(扁鵲、姓は秦、字は越人、勃海郡の人なり。胸を割きて心腸を採りて之を
置き、投イるるに神薬を以てすれば、即ち寤めて平の如し。華他、
字は元化、沛国のセフの人なり。若し病結積ムスボれ沈重オモれる者有らば、
内に在る者は腸を刳きて病を取る。縫ひ復して膏を摩れば、四五日にして
差イゆ。件の医クスシを追ひ望むとも、敢へて及ぶ所にあらじ。)」
「13.もし聖医神薬などにに逢うならば、腹割きひらき病巣知らん
(若し聖医神薬に逢はば、仰ぎ願はくは五蔵を割刳サきて百病を抄採サグり、
尋ねて膏盲の奥処アウシヨに達イタり 盲は鬲なり。心の下を膏とす。
之を改むること可ヨからず。之に達れども及ばず、薬至らず、二竪の逃れ
匿りたるを顕さむと欲ス 謂ふは、晉の景公疾み、秦の医クスシ緩視て還りしは、
鬼の為に殺さると謂ふべしといへり。命根既く尽き、其の天年を終りてすら、な
ほ哀しと為す 聖人賢者一切含霊、誰か此の道を免れむ。)」
「14.いかほどに外科の考え進みたる1300年の前のこの世に()」
「15.生録に満たぬ歳にて亡くなれるこんな悲しみ優るものなし
(何ぞ况んや、生録未だ半ばならずして、鬼に枉ヨコシマ殺せられ、
顏色壮年にして、病に横ヨコシマニ困せらる者をや。世に在るの大患、
孰イズれか此より甚だしからむ 志恠シイ記に云く、『廣平の前の大守、
北海の徐玄方の女、年十八歳にして死ぬ。其の霊、馮馬子に謂ひて曰く、
〔我が生録を案ふるに、寿ヨハヒ八十余歳なるべし。今妖鬼の為に枉殺されて、
已に四年を経たり〕と。
此に馮馬子に遇ひて、乃ち更活ヨミガヘることを得たり』といふは是なり。
内教に云く、『瞻浮州の人は寿百二十歳なり』と。)」
「16.内教が伝えるところ人の歳百二十歳生きた人あり
(須弥山の南側の瞻浮州センプシュウの人)」
「17.延命のお経があって仏にと頼んで寿命延べた人あり
(謹みて此の数を案ふるに、必ウタガタも此を過ぐること得ずといふに非ず。
故に寿延経に云はく、『比丘有り、名を難逹と曰ふ。命終の時に臨み、
仏に詣でて寿を請ひ、則ち十八年を延べたり』といふ。但善を為す者のみ、
天地と相畢ヲはる。其の寿夭は、業報の招く所にして、其の脩短に隋ひて
半ばと為る。未だ斯の算に盈たずしてすみやかに死去す。故に未だ半ばならずと
曰ふ。()」
「18.病とはいつも妖気と限らない口から入る節制しろと
(任徴君曰く、『病は口より入る。故に君子は其の飲食を節ツツシむ』と。
斯に由りて言はば、人の疾病に遇ふは必も妖鬼にあらず。それ医方諸家の広説、
飲食禁忌の厚訓、知ること易く行ふこと難き鈍情の、三つは目に盈ち
耳に満つこと由来久し。)」
「19.人は皆自分の死期を知らぬなり知れば何とかのばさんとする
(抱朴子に曰く、人は但其の当マサに死なむ日を知らず、故に憂へざるのみ。
若し誠に、羽カク期を延ぶること得べき者を知らば、必ず之を為さむ」と。
此を以て観れば、乃ち知りぬ、我が病は盖しこれ飲食の招く所にして、自ら
治むること能はぬものか。)」

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