そのままVon

おもに31文字の語呂合わせ日記

万葉集#6.0963-6.0964

2010年01月29日 |  / 万葉集
1/29
「大汝オホナムヂ 少彦名スクナヒコナの 神こそは 名付けそめけめ 名のみを
名兒山と負ひて 吾が恋の 千重の一重も 慰めなくに
(冬十一月、大伴坂上郎女が帥の家より上道ミチダチして、筑前国宗形郡名兒山を
超ゆる時よめる歌一首#6.0963)」
「大汝オホナムヂ 少彦名スクナヒコナが名付けそむ名兒山なれどわれを癒さず()」
「我が背子に恋ふれば苦し暇イトマあらば拾ひて行かむ恋忘れ貝
(同じ坂上郎女が京に向ノボる海路にて浜の貝を見てよめる歌一首 #6.0964)」
「彼思い苦しきゆえに暇を見て拾って集める恋忘れ貝()」

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ひき逃げ

2010年01月28日 | 日めくり帖
1/28
「能面のごとくひき逃げするように車あやつる女を見たり
(顔色変えずに人を轢きそうになったくわえタバコの女がいた)」
「園児など車の影から現れるあの状況は大人も危険()」
「もし轢けばあのドライバーいかにする泪は見せず我を通すだろ()」
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万葉集#6.0692

2010年01月28日 |  / 万葉集
1/28
「奥山の岩に苔むし畏くも問ひ賜ふかも思ひあへなくに
(天平二年庚午カノエウマ、勅して駿馬トキウマを擢エラぶ使大伴道足ミチタリ宿禰を
遣はせる時の歌一首 #6.0962)」
「奥山で苔むすごとく畏こくもたずぬられても思いあえなし()」
「上の歌廣成歌う即興で言葉遊びが混じりたるのか(右、勅使ミカドノツカヒ大伴道足
宿禰を帥の家に饗アヘす。此の日衆諸を会集へ、駅使ハユマツカヒ葛井連廣成を相誘ひ、
歌詞を作むべしと言ふ。登時スナハチ廣成声に応へて、此の歌を吟ウタへりき。)」
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ゆきがかり~久保茂樹

2010年01月27日 | 日めくり帖
1/27
「自転車と妻はいづこへ行きしやら土曜午すぎ晴れのち曇り()」
「浴室を古き歯ブラシに研きをる妻よ細部にこだはる勿れ()」
「烏賊を洗ふやうに子どもの手をあらふ軟骨のゆび透きとほるまで()」
「わたくしのことは今日からぜつたいに歌にしないで 今朝言はれたり()」
「黒豚も黒毛和牛も本当に黒かどうかは君がみて来い()」
「数撃てば中つてしまふとやうなミもフタもない世界なんだな()」
「太くなり犬になりして遊べどもわれをのこしてゝは逃げたり()」
「耳打ちの箴言に似て煩わし翳みたる目に此の振り仮名は()」
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万葉集#6.0691

2010年01月27日 |  / 万葉集
1/27
「湯の原に鳴く葦鶴は吾が如く妹に恋ふれや時わかず鳴く
(帥大伴の卿の、次田スキタの温泉ユに宿りて、鶴タヅが喧ネを聞きてよみたまへる
歌一首 #6.0961)」
「次田スキタの温泉ユどこにあるのかわからねど鶴も鳴けるか雌を求めて()」
「湯の原で鳴く芦鶴はわたしかな彼女に恋ししきりに鳴ける()」
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