外資系と国際交流

試験会場にテストを受けに赴くときのような緊張感
行く先が絶対に楽しい場所だというときのような高揚感
そんな気持ちが同居していた行きの電車

姉の会社主催のクリスマスパーティーにお呼ばれされる
アメリカンレストランバー
姉以外の人は、もちろん全員全然知らない人
もちろん人種も知らない
中国系からアジア系からヨーロッパ系（ユダヤ人だったが）
ここまでいろいろな人種の人たちが一堂に会する場所にいることは初めてだ
「彼らは何人なの？」と聞くと
「みんなアメリカ人だよ」姉は返答した
「？？？」それを聞いて、すぐには理解できなかった
日本にいて、日本でしか生活していないと
日本人はほとんど日本系（日系？）だ
だが、アメリカなんて人種が混在している国では
アジア系アメリカ人、中国系アメリカ人、フランス系アメリカ人
そんな言い方になるのだろうか


怯む…かなり怯む……
腰が完全に引けていた
相手に向かっていくことを諦めてしまったリングの上のボクサーのように

社長もアメリカ人
とてもフランクな人で社長的オーラを感じさせない
それは僕の気持ちを少し落ち着かせてくれた
だが、少ししかボキャブラリーを持たないパッションとは
あまり会話という会話は成り立たない

中には、完全な日本人もいたのだが
パッションは、その人に「何人ですか？」と聞いてしまった…