やっぱ弘前城で花見するしかないでしょー
という事で青森市から弘前に移動したら時既に夕暮れ。
弘前公園の北側、亀甲橋の近辺から西方面を見ると丁度岩木山の稜線が見えました。
咲き誇る桜は明日満開宣言出るんじゃないかと言う程の勢い。
お堀に映る桜は美しいけれども少し物憂げな表情も見せてくれます。
桜を堪能した後は夕飯もラーメン。
今回は弘前の隠れた名店。境関に有ります「まる鐵二代目(まるてつにだいめ)」から
こちらスープは醤油のみで2種。
煮干しと動物系を合わせた「最高の極煮干し」と昔ながらの煮干し系「最高の中華」とが有り、それぞれ麺は「太波打ち麺」「細波打ち麺」から選びます。
無化調を謳った本格派スープを、昔ながらのお手頃に頂ける”衝撃価格”にも要注目です。
「最高の極煮干し」600円(写真上)
煮干しは粉と香油で投入されて灰色のスープはパッと見”濃厚煮干し系”的なビューですが、スープ表面に浮かぶ煮干し粉をどかすとその下には清湯系の澄んだ醤油色のスープが顔を覗かせます。
動物系に豚骨を使わず鶏ガラの清湯を合わせてあるので、いわゆるラードっぽさや豚のクセが無くてさらりとした飲み口です。
今まで食べてきた流行りの青森濃厚煮干し系とはちょっと毛色が異なりますね。鶏ガラの醤油スープに煮干しを強めに効かせて拡張させていったようなややクラシカルなスープ組立て印象です。
煮干しは強めですが、強すぎない常識の範囲。それでも比するにT本商店S台煮干しセンタークラスに迫る強さはあります。
豚骨を使わない分、煮干しの酸味がストレートに顔を出してきてますが、醤油ダレを弘前らしく気持ち甘めに仕立てる事で酸味を上手くまとめてます。美味しい。
ここからは過去食の未アップ分。
←「最高の中華」500円
昔ながらの津軽醤油ラーメンスタイル。
メニュー表の肩書を信じると魚介100%のスープに醤油ダレを合わせたのみ。醤油ダレにチャーシューの戻しで豚が少し入るとは思いますが、表だってはガラや豚脂を使わず、かなり思い切った組立てのスープです。
こちらも醤油ダレがやや甘め。魚介系は煮干し主体ですが昆布・節が僅かに醤油ダレに使われいている模様。
酸味がやや強いですが青森市の”まるかい”ほどでは無いかな。
油量が劇的に少ないので素材の輪郭がそのまま出てきてますが、これだけシンプルなスープを無化調で美味しく仕上げるには素材の吟味がキモになるものと思われますし、これがワンコイン500円とはにわかに信じがたい。
あっさりも良いけどやっぱり煮干しが強烈なこっちの方が好きだなぁ。
麺は店内に併設されている最高の自家製麺所で作られています。(写真右→)
…素晴らしいラーメンを出すお店ですが、何にでも”最高の”を付けちゃう辺りが少しツッコミどころですかね(^^;
(13/02/18食)
今回2年ぶりの「まる鐵二代目」でしたが、2年の間に増税が入ったので当然少し値上げしていると思ってたら全然値段変わってなくて逆に驚かされます。このレベルのものを500~600円そこらで出せちゃう弘前って凄い。
「熱っつうらーめん喰いてぐね?」津軽弁の能書きが難しい(笑)(写真右→)
最高のラーメンここにあり。たげめがった~。