弘前さくらまつりはまだまだ宴もたけなわ。
出店の中で一つ気になったのが、射的の景品の中に紛れていた”ネズミーマウス”的なぬいぐるみ。
ちょっとだけ(ほんのちょっとだけ)昔の冒険王の漫画っぽいキャラデザが気になる(笑)
ちょっとだけ欲しかったけど我慢。
さてラーメンは青森の未アップ分から
今回は弘前駅の東口の城東エリアに有ります「支那そば晃や(こうや)」
こちら自家製麺を使った支那そばをメインに添えたとにかく美味しくて安くてお腹いっぱいになれる素敵なお店です。
醤油色のスープに細い縮れ麺が合せてあって見ただけでもう美味しそうですが、さてお味の方は如何でしょうか。
早速のスープですが、鶏ガラを半濁させてベースを取り油量は適量。ガラを長時間煮込んだような風味が有りやや動物系の重さを感じます。
スープ表層は魚介系の香油?かな。細かい魚粉が浮かび魚介系の香りを立てています。魚介系に境港の煮干しと脇野沢の焼干し、利尻昆布使用との事でしっかりとした煮干しの旨味を感じますが、浮いた魚粉には燻製味があって節みたいな風味にも感じます。
メンマはやや甘めで昔懐かしいシナチクっぽい味わい。チャーシューはロース肉で見た目は勿論チャーシューっぽいんですが何故か生姜焼き用の豚肉のような味わいのもの。少し変わってるけど美味しい。
自慢の無添加・自家製麺は強い縮れの極細麺で、茹で加減はしなやかに柔らかめ。これはまさしくレトロな津軽ラーメンの麺ですね。重めのスープにちょっと絡み過ぎではありますが範囲内。むしろこれくらい強い縮れ麺の方が俄然好みです。
大盛りにしたらやたらボリュームが有って嬉しい悲鳴。大盛50円/特盛100円増しってのもまた安いな。旅先の連食じゃなかったら間違いなく特盛頼んじゃいます(^^
動物系のガラベースは共通。節粉を浮かせて鰹の香りを立てつつ、海老かホタテの魚介系の出汁もふんだんに合わせてあって多種多様な海産物由来の旨味を大量に投入してます。
以前「三升屋@弘前」(クリックで過去記事へ)で頂いた塩に近い雰囲気がありますね。
岩塩を用いたという塩ダレは比較的シンプルな味わいで醤油ほどの甘さは無し。その代りに胡麻油を少量使って海産物の様々なベクトルの異なる旨味を強引に纏めてます。
麺も醤油と共通で強い縮れの極細麺が合せられます。並でもやや多めのボリュームが有り食べごたえも十分。
海の無い弘前ですが海産物の恵みをたっぷりと感じるスープ印象。荒さは有りますが中々の力作に思います。何といっても安い。このクオリティで550円というのは仙台では類を見ないレベル。
さて”昔懐かしい”という触れ込みの「支那そば」でしたが醤油ダレこそやや甘めで生姜を効かせてあり昔風ですが、魚介系を合わせる手法が今風ですね。あまり昔ながらの津軽中華という印象はしませんでした。
”晃や”流・ネオ昔なつかし中華って感じですかね(?)とにかく麺が好みです。近所に有ったら普段使いで通いたい一杯。