(前回の続き)弘前で煮干し香る一杯を頂いた後は旅も後半戦。弘前を発って国道282号線を盛岡方面に向かいます。
普段よりも交通量が少なく特に大型の貨物等がほぼ居ないので運転が楽で有り難い。ただ贅沢な悩みですが逆に少し眠くなりまして途中岩手山のふもと辺りの道の駅で車中泊。明日は盛岡で何か食べて4号線で帰仙しよう。
ぐっすり睡眠を取って翌朝起床。なんか急にまた磯ラーメンが食べたくなって(完全にハマってますね)方針転換。盛岡を通り過ぎて国道106号線を宮古に抜け二日ぶりに三陸地方に舞い戻ります。
大船渡では以前食して衝撃を受けたスイーツを頂くべく「道の駅さんりく」に立ち寄ってみました(クリックで過去記事へ)が、生憎の臨時休業中で有りつけず。まぁしゃあない。
さてちょっと時間が前後しますが昼ラーメンはいよいよケンミンショーで紹介された磯ラーメンの元祖店を目指します。
岩手県~青森県の三陸地方に広がる海産物を用いたご当地ラーメン「磯ラーメン・浜ラーメン」の元祖店が大槌町にあるとのことで国道45号線を南下して吉里吉里エリアに向かい「きりきり善兵衛」に到着。
こちらの前身「吉里吉里ドライブイン」にて昭和44年に「磯ラーメン」として提供されたものが元祖なのだらしい。
だがしかし”閉店”の張り紙が出てました。マジか!?後から調べたら3/29に閉店されたとの事で一か月遅かった模様。コロナ騒ぎとかも影響あったのかな?残念です。
だが救う神あり、ここから20キロ近く離れたイオンタウン釜石に支店があるとの事で急遽向かいます。
途中で大槌町のひょっこりひょうたん島こと蓬莱島に寄り道。何度見ても奇妙な島ですが眺めてるだけで不思議と心が和みます。
45号から折れてここに来るまでの道が以前よりも大分整えられてて驚きましたが、ただ震災前と比べるとまだ何にも無くて民家は無く会社らしき建物が数軒立っているのみ。間もなく10年経過しようとしてますが復興は道半ば。まだまだ時間がかかるのでしょうね。
さて釜石市に入るとイオンタウン釜石は結構湊の近くに有りました。よくあるイオン系のSCに見えますが1階部分が駐車場になっているのが珍しい。これは津波対策だそうでさらに屋上が避難所として使用できるようになっているのだそうです。
「きりきり善兵衛 イオンタウン釜石店」の入ってるフードコートは2Fに有りました。
メニューを見て釜石らしさを感じる「ラガーらーめん」も気になりましたが、それよりもっと気になったのは料金表示の(税抜+税)という書き方。税抜+税を足したら税込み金額になりそうですがなぜシンプルに(税抜)としなかったのだろう?(笑)混乱を呼びそうな気がしますがまぁいいや。
消費税表記がどうこうとかそんなことが吹き飛ぶくらいにこの海産物の盛り付けが豪華で良いですね。シュウリ貝、ホタテ、イカ、エビと海のスターたちが並びます。
スープの方はガラ味をベースにした塩味基調でそこに海藻類のトロミが入り磯の香りを漂わせてくれています。
ミネラルな旨味の効いた味わいはコクがありまた飲む位置によって少しずつ味の違いが有って最後まで飽きずに頂けるのも良いな。
さて「きりきり善兵衛 イオンタウン釜石店」の「磯らーめん」ですがクオリティの高さは文句なし。本店が有った大槌から少し離れてしまいましたが元祖の系譜をこの釜石の地で脈々と受け継いでいって欲しい一杯。ごちそうさまでした。
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