仙台市街地はすっかり震災の色を消してしまい駅前のファッションビルは派手なネオンで夜を照らし飲み屋街では客引きの勧誘がひっきりなしに声をかけてくる昨今。
街を闊歩する人々はもう震災の事なんて綺麗さっぱりすっかり忘れちまってて会社のみんなも楽しそうに毎日過ごしていて…
「でも俺はみなと同じようになんて笑えねえ。あの日冷たい津波の中で死んでった人の気持ちを考えたら俺だけ慰安旅行で温泉になんて入れねえ」(←ドラマ「小さな神たちの祭り」の千葉雄大風にお願い)マキタスポーツが出てるドラマに外れ無し。←あるある!?は置いといて…
世の中は新コロの自粛せよフィーバーで持ち切りですが”自粛自粛”では経済が死んでしまい二度死ぬ方が出てきてしまいます。
ご高齢の方や持病のある方は別ですが(←ここは厳守で)多少なりとも健康に自信のある年代の方々は無理のない程度に可能な限り外出して欲しいところ。
って事で千葉雄大がイチゴ農家を継ぐことを志した亘理町からほど近い名取市閖上にて復興支援のために2019年4月OPENされました「かわまちてらす閖上」に行ってきました。
こちら産地直送の鮮魚店、農産物販売所からカフェまで様々なお店が出店されておりここに居るだけで半日過ごせそうなスポットとなっています。まぁ主目的はラーメンなんですが(^^;
まずその前に気になった「もち処木乃幡 別品館」に立ち寄ります。”ずんだソフト”が目当てでしたが、
こちらのポスターに惹かれて急遽変更「梵天揚げ(あん無し)」を注文。
これって以前福島の「木乃幡」で出してた「凍天(しみてん)」じゃね!?
食べてみて確認。揚げたドーナツ生地にずんだあんの豆感を生かした食感までそっくりで、あーこれ名前は異なりますがこれ福島名物「凍天(しみてん)」の復刻版で間違いないですね。メッチャ美味しい。
「凍天」の木乃幡 自己破産申請へ 負債7億円 | 河北新報オンラインニュース
もう福島では食べられなくなった逸品がまさかここ閖上で頂けるなんて想定外でしたが本家「木乃幡」が潰れる前に何故か名取市に工場を作ったって記事があったのでまぁその遺産を引き継いだ形なんでしょう。常連さんらしき方が電話注文してて複数個購入しに来てたりして知る人ぞ知る名物になっている模様。これはいいモノ見つけたな。また食べに来よう。
さていよいよのラーメンも「かわまちてらす閖上」で食べていきましょう。
川沿い側の店舗「中華そば 麺屋 幸」にて冬季限定メニューのこちらをオーダーです。
早速のスープですがベースは鶏出汁で鶏油が浮かびやや甘め。僅かに豚の背脂が浮かびコク深さも有り。
醤油ダレは生醤油のような福与かな香りがあり旨味が強いタイプ。味醂や酒が効いていて旨味が芳醇でやや鍋に近い雰囲気にも感じます。
そこに名取市下余田の芹出荷組合の大友さんから仕入れた新鮮でシャキシャキ食感の仙台セリがふんだんに盛られて独特な香味野菜の香りを漂わせてくれています。
白い根の部分まで使われるのが仙台流。根の部分はやや繊維質な食感ですが奥深い所に滋味深い甘さが感じられます。旨し。
塩スープも動物系ベースは鶏出汁で丸鶏使用らしき豊かな味わい有り。
何気にポテンシャルの高い鶏出汁ベースに地産地消という事で「自家製”干しあさり”」が合せられ一般的な節系や煮干しとはまた一味異なった磯味をプラスしておりシンプルな塩ダレで上手く纏めた味わいに仕上がってます。
豚肉を使ったワンタンがトッピング。熱々でプルプルなワンタンが甘め紫タマネギと絶妙なハーモニーを醸し出して織「鶏ベースの醤油スープとよくマッチしてて美味しい。
さて「中華そば 麺屋 幸」の「せり中華そば」ですが価格こそ千円越えですがセリの根っこの処理の手間(やってみると分かりますが結構大変)を考えたら通常これくらいは普通でむしろ滋味深い美味しさを手軽に頂ける毎冬提供して欲しい一杯に感じます。また来よう。
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