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映画「空気人形」:全力で息を吐き出した是枝裕和を,しっかりと受け容れたペ・ドゥナ

「家族」という形態を,リアリズムと作劇の絶妙な匙加減で描いた秀作「歩いても 歩いても」に続く是枝裕和の新作は,前作とは打って変わって,業田良家の短編漫画を原作にしたファンタジーだった。一見小さく見えるが,人間の情感が密度濃く縒り合わされた世界を描いて,多彩なニュアンスを発散させた前作の高い完成度を捨ててまで挑んだチャレンジは,ペ・ドゥナというこの世のものとは思われない肢体を持つミューズを得て,未開 . . . 本文を読む
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