映画「わが母の記」:冴え渡る役者陣の演技に拮抗する緻密なプロダクション 2012年05月14日 21時38分17秒 | 映画(新作レヴュー) 「KAMIKAZE TAXI」や「突入せよ!あさま山荘事件」,「クライマーズ・ハイ」など躍動的な作品群をものにしてきた原田眞人監督が,母への愛情と確執を描いた井上靖の原作(未読)という,どう考えても,これまで彼が得意として来た「アクション」や「社会派的要素」には欠けると思われる素材に挑む。そのニュースを聞いただけで,還暦を越えて「未知の分野に果敢なチャレンジを仕掛ける」勇姿が思い浮かび,かなり判官 . . . 本文を読む