映画「幕が上がる」:ジャンプの代わりに言葉と表情で紡ぐもの 2015年04月20日 22時14分47秒 | 映画(新作レヴュー) 劇作家平田オリザの小説の映画化に,「桐島,部活やめるってよ」の脚本を担当した喜安浩平が挑む。そう聞いただけで浮かんでくる「曲がりくねった青春ストーリー」とは感触を異にする,かなり真っ当なアイドル映画だ。 正直,高校の部活に打ち込むストレートな青春賛美という,ちょっと予想外の展開に戸惑ってしまったのだが,どのシーンからも繊細でありながら同時に紙やすりをなぞるようなザラザラしたニュアンスが立ち上ってく . . . 本文を読む