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映画「アリスのままで」:戴冠に相応しいジュリアン・ムーアの抑制

ありとあらゆるジャンルの映画を精力的に撮り続ける堤幸彦のフィルモグラフィーの中で,「完成度」という指標で作品を選ぶとすれば,私は「明日の記憶」を選ぶ。冒頭,広告代理店の優秀な管理職である主人公が「タイタニック」の主演俳優の名前を思い出せなくて煩悶するシーンは,渡辺謙の緻密な演技によって忘れがたい余韻を生み出していた。 ALSと闘病中だったリチャード・グラッツァーとウォッシュ・ウェストモアランドが若 . . . 本文を読む
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