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映画「シラノ・ド・ベルジュラックに会いたい!」:ウェルメイドな喜劇をはみ出す魅力

歴史上,実際に存在した人物や記録が残っている出来事を取り上げつつ,そこに今となっては厳密な検証が不可能な虚構を挟み込んでみる。表現者が歴史物を取り上げる際に用いる常套手段を巧みに使い,現実と虚構の境界を曖昧にすることで物語が持つエネルギーを最大限に引き出してみせたアレクシス・ミシャリク監督の「シラノ・ド・ベルジュラックに会いたい!」は,思いもよらない拾いものだった。 劇中,主人公の劇作家エドモン . . . 本文を読む
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