映画「すばらしき世界」:もう一度広い空を味わうと決めた男と新しい「家族」の姿 2021年02月21日 17時10分17秒 | 映画(新作レヴュー) 過ちを犯した人間の出所後を描いた作品と言えば、日本では「幸福の黄色いハンカチ」が有名だが、原作はニューヨーク・ポストに掲載されたピート・ハミルのエッセイ「Going Home」だった。常にオリジナルの脚本で勝負してきた西川美和が、同様に原作を佐木隆三のノンフィクション「身分帳」に求めた新作「すばらしき世界」は、山田洋次が作り上げたハートウォーミングな物語とは異なる、痛みと救済に満ちた傑作をものした . . . 本文を読む