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映画「おくりびと」:いずれ来る葬儀には,敬意と笑顔とプロの手捌きを。

白一色の雪景色の中を画面の手前に向かって走ってくる車。コーエン兄弟の傑作「ファーゴ」と見紛うようなオープニングで始まる滝田洋二郎監督の「おくりびと」は,働くことの根源的な意味と倫理観を扱いながら,生命の終焉と尊厳を感動的に浮かび上がらせた力作だ。納棺師を演じる主役二人の所作の美しさは勿論のこと,吉行和子と笹野高史を始めとする傍役の堅実な演技,どんな場面でも小さなユーモアを湛えることで,「死」が纏う . . . 本文を読む
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