たか爺のワンダースクール通信

「センス・オブ・ワンダー」をキーワードにした野遊び教室「自然体感塾ワンダースクール」の活動記録とお花中心のブログです。

立ち枯れのエノキに集まる虫たち

2012年06月10日 | 夏の森で虫さがし

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 6月2日(土)の夕方には、以前スズメバチの師匠のsundogさん(http://wonderschool.iinaa.net/news865.html)に教えてもらった立ち枯れのエノキで、クロヒラアシキバチが産卵中でした。細い産卵管を木に突き刺しているの、わかりますか?  キバチの仲間は手でつかんでも人を刺すことはないので、写真を撮ったあと子どもたちに持ってもらおうと思ってつかんだら、やっぱりそう簡単には抜けないわなぁ…。と、諦めかけたところで、産卵管をぬいて飛び去ってしまいました…。

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 よく見ると、周りには産卵管を木に突き刺したまま息絶えているハチがかなりいます。お腹の先の2本は産卵管をおおっていた鞘のようなものですね。死ぬまでは産卵しつづけるのか、産卵で力を使い果たしてしまって産卵管をぬいて飛び立つ力まで残っていないのか、たか爺にはよくわかりませんが、いずれにしても命がけの行動です。邪魔してごめん! ですよねぇ…。

 キマダラヒラアシキバチも産卵するこのエノキには、当然のようにオナガバチの仲間も集まってきます。残念ながらこの日は見られませんでしたが、こちらはキバチの幼虫がいる場所を探して、やはり木に産卵管を突き刺します。どうして居場所がわかるのか不思議ですよね。

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 3日(日)のお昼頃には、同じ木にアシナガオニゾウムシが集まっていました。これは「足長」だからオスです。交尾中のものもいましたが、写真を撮ろうとしたらオスがポロリ…。ポロリと落ちて死んだふりをするのが、この虫の身の守り方です。死んだふりをされちゃうと、どう見ても鳥の糞にしか見えません。お見事です。この木で育って出てきて、交尾して産卵してということですよね。

 このエノキは通路脇にあるので、そのうち安全のため切られちゃうと思うけど、切ったらそのまま近くに転がしておいて欲しいなぁ~。なんだかほかにもいろいろと出てきそうな感じです。このキバチやゾウムシの幼虫や蛹も見てみたいし…。朽木や立ち枯れの木もいろいろな生きものたちが利用しているわけで、どうせチップにしちゃうなら、子どもたちの「冬の宝物さがし」用に利用させてもらっても、罰は当たらないですよね!?

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