風・感じるままに

身の回りの出来事と生いたちを綴っています。

「苦渋の選択」

2011-08-22 | 社会
退職後も、連絡を取り合っている職場の後輩から、「タスケテー」のSOSメールが届いた。内容は、「またまたリストラが始まった。辞めないつもりだが、頑張れるかどうか…」というものだった。

「またまた」というのは正確でなく、「またまたまたまた」が正確なのだ。なんで「また」が4つかというと、この会社(事業所)、オレの在職中の2001年と04年、そして、オレが退職した翌年の07年にもリストラを実施した。そして、今回で4回目だから。

聞いてみると、約57年間操業をつづけてきた事業所が閉鎖され、社員は早期退職を、どうしても、辞めない者は地方の関連会社への飛ばす(出向や派遣)というもの。

すでに、請負会社従業員や関連会社の社員たちの多くが雇止めで職場を追われているという。
先日から、社員への個人面談も始まった。「あなたにはやってもらう仕事がない」「夜勤ができない人には行くところもない」「退職を選択してください」と、会社は、一人一人に「苦渋の選択」を迫っている。

今後、「辞める」というまで会社の面談は2回、3回とくり返されるという。
たてまえは、「希望退職」だし、世間(マスコミ)でもそのようにいっているが、実際はそんな生やさしいものではない。

先日のテレビで、東日本大震災で9つのうち、8つの工場が被害を受けた水産加工会社が、従業員800人の一人も解雇せず、みんな一丸となって再建に取り組んでいることを報じていた。ここの社長さんは、「こんな時だからこそ、企業の社会的(雇用)責任を果たさなければ…」と語っていた。見ていて涙が出た。

本当のところ、こんなリストラをやっている企業名は言いたくはないのだ。オレも長い間お世話になって生活の糧を得てきたから。
…が、黒字経営で莫大な儲けのため込み(内部留保)のある世界的大企業がこんなことをするのは、やはり許せない。

その企業はPanasonicという。

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2 コメント

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大手ほど (オズ)
2011-08-25 19:44:01
大手ほど冷たいものですよー
私の夫も病気してから、配置換えにあってるし
いつリストラされるか分からない状態です。
今まで会社に貢献したのはなんだったのかなーと切の思いますね。
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ほんとうに! (yama)
2011-08-27 11:35:24
目先の利益のためにリストラを繰り返していれば、社員の気持ちは荒んでしまう。
長い目で見れば、会社にとってもプラスにはならないと思いますね。
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