メイキング・オブ・『古舘伊知郎トーキングブルース「現代の信仰」』②

2023年12月08日 16時45分35秒 | エンタメのかけら

■2023年6月3日。

 8回目の打ち合わせ。

 僕が作成した構成案(第一稿)をもとに打ち合わせをする。

 

 

 直前まで全体像は見えていなかったのだが、遡ること3日前、

 1日半の休暇で箱根に行った際、金時山を登りながら考えていたら、

 今までバラバラだったブロックの繋がりが見えてきたのだ。

 山道の途中で立ち止まっては、スマホにメモをした。
 
 

 

■2023年6月28日。

 9回目の打ち合わせ。

 毎回最後まで悩むのがエンディング。

 今回は、この日の打ち合わせでエンディングの概要が出来た。

 ただし、オープニングと呼応するラストが決まったのは、

 もう少し後のことである。

 



 

 

■2023年8月12日。

 10回目の打ち合わせ。

 ノートには「意識高い系」「ディズニー」などの書き込みがある。

 古舘さんが新たに考えた要素だったようだ。

 

 

■2023年8月19日。

 初めての立ち稽古。

 実際は座ったまま大量の書き込みがなされた台本を読むかたちだった。

 そうすることで現状の上演時間が判明。

 長すぎるのでネタをいくつかカットする。

 

 

■2023年8月26日。

 2回目の立ち稽古。

 台本を放して、最初から通してみる。

 目標の上演時間は1時間50分。

 まだ長かったので、何箇所かカットする。

 

 

■2023年8月27日。

 舞台スタッフも参加しての通し稽古。

 

 

以上が、9月公演の制作状況でした。

メイキング・オブ・『古舘伊知郎トーキングブルース「現代の信仰」』①

2023年12月08日 13時34分51秒 | エンタメのかけら

 

『古舘伊知郎トーキングブルース「現代の信仰」』

 

 9月公演までの制作過程を記録しておきます。

 

 

■2022年12月27日。

 最初の打ち合わせ。

 古舘さんから次回のテーマは「宗教」もしくは「仏教」でやりたいと提案。

 方向性はいいとして、テーマを表す他の言葉はないかと話し合う中、

「信仰」「推し」というワードが出てくる。

 

 

■2023年1月14日。

 2回目の打ち合わせ。

 前回出たワードや参考資料を読んで古舘さんが考えたことを話してもらう。

「ビーガンという信仰」は、この時点でもう出ていました。

 


 

■2023年1月30日。

 作家、ブレーンを集めての初めての会議。

 この時のブレストで「推し活を体験する」「陰謀論を信じている人を演じる」

 といった今回の大ネタのアイデアが出る。

 

 

■2023年2月18日。

 3回目の打ち合わせ。

 前回の打ち合わせ後に古舘さんが考えたことを話してもらう。

 とりあえず色々と要素を出す段階。

 ノートを見る限り、この時に出たネタで、本編に残ったものはゼロ。

 

 

■2023年3月11日。

 4回目の打ち合わせ。

 前回から今回のあいだに、本編にも出てきた「推し活をしている女性」への取材を行った。

 本編ではIVE推しの女性の話だけだったが、パンダ推しの女性にも話を聞いた。

 パンダ推しの話も面白く、立ち稽古の段階までは残っていたが、

 上演時間の関係で最終的にカットになった。

 

 

■2023年3月12日。

 2回目の全体会議。

【神々のインフレ】【カジュアル化する宗教儀式】と名付けられたブロックのネタ出し。

「聖地巡礼」「神社のポイ活」など、この時に出たネタで本編に活かされたものは多い。

 

 実はこの時のブレストで一番盛り上がったのは「マスク信仰」についてだった。

 いいネタがたくさん出た。

 しかしその後、9月にマスクの話はもう古いと判断、全面的にカットすることになる。

 

 

■2023年4月22日

5回目の打ち合わせ。

「陰謀論」ネタのオチのアイデアが出る。




 

■2023年5月7日。

 6回目の打ち合わせ。

【推し活やってみた】ブロック担当の鮫肌さんも同席。

 古舘さんの「3週間限定推し活体験」の話をしてもらう。

 

 それを録音し、文字起こししたものを元に担当作家が台本のかたちにまとめる。

 これに古舘さんが加筆修正を加えたものが、本番で上演される。

 ちなみに古舘さんの加筆は、本人以外が読んでもまったくわからない。

 

 

■2023年5月10日。

 7回目の打ち合わせ。

 2回目の全体会議を受けて作家から集めたネタを検討。

 ネタはふんだんにあり、幾つかのブロックが出来つつあった。

 

 しかし、まだ全体像はまったく見えておらず。

 

『古舘伊知郎トーキングブルース「現代の信仰」』追加公演(2023.12.7)

2023年12月08日 08時32分31秒 | 日々のかけら

Dec.7(Thu.)

 

■今日という日。

 

 

午前中、市ヶ谷の銀行へ。

数ヶ月前に担当者が変わったのだが、僕のキャラクターをいまひとつわかって頂けない。困った。

 

 

一時帰還。雑用一束。

 

 

14時半、EXシアター六本木へ。

 

『古舘伊知郎トーキングブルース「現代の信仰」』追加公演。

 


 

 

リハは照明と音響のきっかけの確認のみ。30分で終了。

一応、通しができるようにスケジュールを組んであったので、大幅に時間が空く

 


 

 

楽屋の廊下には、これまでEXシアターに出演した人たちのサインが飾られていた。

2014年の『トーキングブルース』一夜限りの復活の時のサインもあった。

あの時は、『報道ステーション』を終えたからの稽古だったので、

連日、24時過ぎから明け方まで稽古したものだ。







19時、開演。

 

 

21時25分終演。

5分押しで始まったので、上演時間は2時間20分。

9月の時よりも20分程度長くなった。これは想定の範囲内。

一夜限りのやり逃げ追加公演だったので、2時間30分以内に収まればいいと思っていた。

 

 

これで今年の『古舘伊知郎トーキングブルース』はすべて終了。制作裏話は、後日、記します。

 

 

カーテンコールで明日は早いので打ち上げはやらないと言っていたが、

やはりクールダウンが必要ということで、少人数で軽く遅い夕食。

 

 

久しぶりに真夜中の六本木でタクシーを拾うが、こんなにも空車がいないものか。

必要ないからタクシーを呼ぶためのアプリを入れていないが、必要かなあ。

って、まあ、新型コロナ禍以降、タクシーを使うことはほぼないのだが。