役者は台詞の意味を考えて、それを演技に活かす。
翻訳劇によく出演している俳優の話だ。
彼は台詞の意味を考える時、
その戯曲がどのようにして作られたものかを調べるという。
最近の欧米の戯曲には2種類あるそうだ。
劇作家がひとりで書いたものと、
役者たちとのワークショップを経て作ったもの。
前者の戯曲の場合、
台詞ひとつひとつに劇作家の意図=意味がある。
一方、後者の場合、
現場のノリで生まれた台詞も多数含まれている。
だから前者の戯曲の場合、
とことん意味を追求して演技をするけど、
後者の場合は、考えてもわからない時は、
深く考えるのをやめてノリで演技をするそうだ。
なるほど。