山里ひぐらしの小径

木曽路の入り口、岐阜県中津川市から
人と自然とのかかわりをテーマに、山里、植物、離島など。

tana Toraja  サゴヤシ

2008-08-05 | 植物利用
ヤシのことを書いていた昨日、奇しくも岐阜新聞で「サゴヤシ」の有用性が大きな記事になっていました。

本日坂折棚田に行き、直さんの家を久しぶりにごあいさつに訪ねたところ
インドネシアはどうだったんだ、との話になり
直さんが新聞記事を見せてくれた。
ヤシの幹がデンプン源として、それ以外の部分も、屋根材やら、さまざまなものに利用できるため大変注目されていると。

インドネシアの市場では「ヤシスターチ」(ヤシでんぷん。ヤシで作った片栗粉のようなもの)が売られています。
これを料理のとろみ付けにしたり、団子にして日本でいうすいとんみたいに汁物に入れたりして食べます。
毎日食べるようなものでもなく、週に2、3回そのような料理に出会うのだとガイドは言っていました。

ヤシスターチの作り方は、幹を粉砕して水に入れ沈殿させて集めるという、要は子どもの頃理科の実験でじゃがいもでんぷんを取ったのと同じ方法です。
「幹を粉砕?」と少々わが耳を疑ったのですが、新聞にもそのように書いてありました。

このヤシスターチは、レンガ状に固められていたり、ヤシの葉にくるまれて売られていました。

ちなみに、写真のヤシスターチが「サゴヤシ」のものなのかどうかは私には分かりません。
いろいろな種類のヤシから、ヤシ酒、ヤシ砂糖が作れると聞いたので、多分ヤシスターチもそうなのでしょう。