山里ひぐらしの小径

木曽路の入り口、岐阜県中津川市から
人と自然とのかかわりをテーマに、山里、植物、離島など。

ヤシ酒 つづき

2008-08-20 | 植物利用
昨日の記事の続きです。
このヤシは、ほうきを作るヤシです。下の方の葉はほうきのためもあり、ヤシ酒採取のためもあり、高いところまで切り取られなくなっていました。ずいぶん高いところまで、竹に穴をあけてつくった階段というかはしごというかを使ってするすると登っていきます。

花房を切り取ったところからしたたる液を採ってそのままおいておくと、空気中の酵母をつかまえるのか、1日でお酒になってしまうそうです。後で本で読んだところでは、竹筒の中に木の皮が入れてあるそうですが、説明してくれた人からはその話はなかった気がします。

この様子を見た次の日、なぜ長い竹筒を樋として使って地上で採取しないのか気になってたまらなくなり、ガイドのたまり場まで聞きに行ったところ、
「そんなことをしたら簡単に酒が盗まれるだろー、ガハハハハ」だそうです。
なるほど……たしかに……、でもそんなもんなんですかねぇ。

いずれにしても、スラウェシではビールは高いけれどヤシ酒は比較的安くて、ヤシ酒好きの人はいいなぁと思いました。おかげで私はほぼ1カ月禁酒しました。